パチンコビレッジが、この1年で最も印象に残ったパチンコ・パチスロを独自の基準で選出する企画。
今年、MIP(Most Impressive Pachinko,Pachislot)として1年を代表するに相応しい機種はこれだ!
『バイオハザード5』パチスロAWARD 2013 MIP受賞記念インタビュー
■パチンコビレッジ:
MIPを受賞された感想をお聞かせください。
▼販売管理部 上林稔昌様(以下、上林様):
『バイオハザード5』が皆様に受け入れられたということをあらためて実感できる賞ですので、非常にうれしいです。
■パチンコビレッジ:
世界的人気サバイバルホラーアクションゲーム「バイオハザード」とのタイアップ機ということで、開発するにあたり、注意された点、ご苦労された点、こだわった点などあったかと思いますが。
▼上林様:
本機でこだわった点が大きく2つありました。 「バイオハザード」が持つ恐怖、驚き、ウイルスの特徴などのイメージを最大限に活かすこと、そしてそれを万人に受け入れてもらえるようなわかりやすい表現にするということ。
どこからクリーチャー(マジニ)が襲ってくるかわからないという油断できない演出構成、そしてより恐怖を感じられるような演出表現に工夫を凝らしました。 また、本機には「増殖・変異」というキーワードがあって、上乗せの演出を融合させることで、直感的にウイルスの特性がわかるような、わかりやすい表現を追求しました。
■パチンコビレッジ:
おっしゃる通り、「増殖・変異」は非常にわかりやすく、伝わりやすい表現だったと思います。メーカーの方々は、ART機やAT機のゲーム数上乗せをどのように表現するかというところに力を入れていると思いますが、「増殖・変異」という見せ方は最初から構想としてあったのでしょうか?
▼上林様:
「バイオハザード」のイメージを考えたときに、ウイルスの「増殖・変異」というアクションは活かしたかったんです。これを上乗せ表現に使えれば、他の機種にもないし、「バイオハザード」をイメージしやすい表現にできるのではないかということで採用しました。
■パチンコビレッジ:
当時は、いわゆる高純増タイプの機種が増えてきた頃ですが、どういう経緯で純増約2.3枚に落ち着いたのでしょうか?
▼上林様:
ファンが求める高純増タイプはもちろん考えたのですが、ある程度の枚数が獲得できて、かつ遊びやすい機械で攻めていった方が良いのではないかという考えで、このスペックに決まりましたね。
■パチンコビレッジ:
『バイオハザード5』は長期に渡って高稼動を記録していますが、どういう点がファンに支持されたとお考えですか?
▼上林様:
通常時の期待感、ドキドキ感を持って遊技出来る点が良かったのではないかと。あと、ARTのゲーム性も支持されたのではないかと思っています。
映像の表現はもちろんなのですが、本機は可動式サブ液晶「ムービジョン」を搭載して、そこで小役の履歴を表示して、小役の遊び的な要素を盛り込んだのですが、いわゆる弱レア役でも連続すれば期待が持てるところをゲーム性に盛り込んだ点が良かったのではないかと思っています。
■パチンコビレッジ:
今お話しに出た「ムービジョン」ですが、当時は可動式のサブ液晶搭載機はなかったと思います。どのような経緯で可動式サブ液晶を搭載されたのでしょうか?
▼上林様:
まず、インパクトを与えられる筐体を作りたいという考えがありました。その中で、“液晶がもうひとつ付いていたらどうだろうか”“それが動いたらどうだろうか”というところから企画がスタートしました。
心音メーターのような演出や、「ウロボロスモード」に突入するときの気持ち悪さなど、「バイオハザード」のイメージに合った演出がうまく出来たので、可動式サブ液晶を採用しました。
■パチンコビレッジ:
「ウロボロスモード」は本機の大きな特徴のひとつですが、どのようにしてこのシステムが生まれたのでしょうか?
▼上林様:
『戦国BASARA2』から続いている、チェリーが連続する演出「チェリーコンボシステム」が、弊社の機種の特徴としてあります。まず、今回もチェリーをうまく使ったゲーム性を盛り込みたかったというのがありました。さらに、どこから始まったのかわからないような演出があれば面白いなと思いまして。 これを活かしたのが「ウロボロスモード」です。「エピソードやシューティングバーストと絡めば……!」とかなり期待感を持って打っていただけたのではないかと思います。
■パチンコビレッジ:
小役の連続によるCZ抽選の優遇や上乗せの期待感など、その後の機種に影響を与えていると思われる部分がありますが、搭載された経緯として何かヒントはあったのでしょうか?
▼上林様:
開発者との雑談の中で、「レア役を連続して引くと当たる気がするよね」「じゃあ、レア役が連続すれば当たりやすい性能にすればいいんじゃない?」という何気ない話からスタートしました。 レア役を引いたら何かあると思いますよね? それをある程度実現させたかったんです。弱レア役でも意味がある存在になったというところが、通常時を面白くすることにつながったのではないかと思っています。
■パチンコビレッジ:
では、最後にファンに一言お願いします。
▼上林様:
エンターライズとしては、今後もいろいろなことにチャレンジして新機種をリリースしていきたいと思っています。これからもファンの皆さんには期待していただきたいです。