アクセル、17年3月期決算発表。純利益18.4%減9200万円
パチンコ・パチスロ機市場向けにグラフィックスLSI(※1)を中核製品としてビジネス展開をしている株式会社アクセルは、2017年4月25日に平成29年3月期の決算を発表した。
純利益は前期比18.4%減の9200万円。
売上高は前期比10.8%減の80億1200万円、営業利益は前期比41.9%減の1億4100万円、経営利益は前期比26.2%減の1億6200万円だった。
これは同社の主力市場であるパチンコ・パチスロ機市場において以下の影響があったとしている。
・「のめり込み対策」にむけた自主規制
・パチスロ機の型式試験の運用変更および自主規制
・伊勢志摩サミットに伴う新台設置の自粛
・「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」に伴う入替需要一巡後の反動減
同社は、今後の見通しとして、次期のパチンコ・パチスロ機市場は、引き続き業界団体による自主規制の影響で厳しい市場環境が想定されているとしている。
特にパチスロ機は、相対的に稼働率の高い旧基準機が市場に残っており、新基準機となる新台販売は低迷するものと分析している。
また、IR推進法が成立したことにより行政による依存症対策が本格的に検討されており、今後の射幸性の規制状況によっては新台販売はさらに低迷することが懸念されるとしている。
そういったことから、次期の平成30年3月期の業績予想として純利益が前期比51.6%減の4500万円と計画した。また、売上高は前期比23.5%増の99億円、経常利益が前期比87.7%減の2000万円、営業利益が前期比85.9%減の2000万円としたとしている。
(※1)「グラフィックスLSI」とは、液晶表示装置等に表示を行うためのLSIを意味している
関連リンク
平成29年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
2017年3月期(第22期)決算説明会資料
業績予想と実績との差異に関するお知らせ
役員報酬の減額に関するお知らせ