メリーゴーラウンド
三洋物産
発表時期 |
1985年
秋
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種別 | 2種 |
玉貸機 |
現金機
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羽根開閉回数(落とし、センター) | 1回、2回 |
最大継続回数 | 8回 |
賞球数 | オール13 |
昭和60年に発表された羽根モノ。賞球数はALL13で最高8回継続。継続回数は役物上に7セグで表示される。役物構造が似た『アニマルランド』という機種も出ている。
3つ穴回転体のV穴入賞で大当たり
盤面中央にある役物奥では常に3つ穴回転体が時計回りに回転していて、うち1つがV穴。羽根に拾われた玉が回転体手前にあるステージにうまく流れれば約3分の1の確率でV入賞する。ステージ上には2個の玉が乗ることもある。ただし、ステージ左右にはそれ以上に広いハズレゾーンがある。V穴入賞時はそのまま落下して大当たりになることが多いが、いったんV穴に入って1周することもある。ステージに2個貯まり、その1個目でも2個目でもV穴に入ってそのまま落下すれば大当たりになるが、2個目の玉が1周してしまうと時間切れでV穴に入っても大当たりにならない。
大当たり後に特に継続率をサポートする動きはないが、比較的ステージに玉が乗りやすいので継続率は高め。
当時の羽根モノでは他に『スペースサット』でも同様の状況が発生したことの一つとして、2チャッカーと1チャッカーに同時入賞、もしくはほんの一瞬、1チャッカーに入るのが遅かった場合、羽根が1回しか開かなかった。ちょっと損をした気持ちになったものだ。
羽根から一直線のV入賞が気持ちいい!
当時は当たり前のことだったけれど、自分が通っていた都内某店でもメリーゴーラウンドは1年半以上、設置されていた。当然、各台の釘と役物のクセは把握していたから、「この台はこのくらい釘がアケば打ち止めにできるが、あっちの台は同じ程度の釘では打ち止めにできない」ことを理解していた。
天4本の釘は弧を描くようになっているのが特徴だった。いわゆるぶっ込み狙いで打つのではなく、左から1本目と2本目の間を通すようなストロークで、盤面右側にも玉を流す打ち方が有効で、少なくとも打ち止めにかかる時間はぶっ込み狙いよりも短くて済んだように思う。気のせいと言われればそれまでだが。
本機で気持ちが良いのは次の2点。一つは、羽根に拾われた玉がほぼ直接V穴に飛び込むことがあること。タイミング的に、羽根が玉を拾ってもV穴に入らないと思っても、羽根から穴に一直線に向かうことがあるのだ。もう一つは、回転体手前でV穴待ちをしている瞬間。1or2チャッカーに入って2個の玉を拾い、2個とも回転体前に並び、V入賞するのが確実な状況を見られるのは、ほんのわずかな時間とはいえ至福の瞬間である。
パクリ記事?
昭和の終わり頃、まだパチンコ雑誌ができたばかりだったからか、入社した編集部では比較的自由に原稿を書かせてもらっていた。メリーゴーラウンドについて、どのくらいのホールに入っていて、どの程度人気があったのかは全く知らなかったけれど、個人的に大好きな羽根モノだったから、ストロークの話も交えて原稿を書いた。
その雑誌の発売から2ヶ月後、ライバル誌にパクリ記事が掲載された。そこには「一部のパチプロは天狙いのストロークで攻略していた」と書かれていた。う~ん、天狙いのストロークで打っていた人はほとんど見たことがないし、そもそも攻略法ですらないのだが。
昭和のパチンコ雑誌ではこんなことが珍しいことではなかった。