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50音 (1214/1905)

パラレル

マルホン工業

発表時期
1983年
種別 3種
玉貸機
現金機
アタッカー開放時間約10秒×10回
賞球数オール13

アタッカー扉が開くことで新たな道が開通し、一気に多くの出玉を獲得できる権利モノ。稼働期間が長くなるにしたがって一発台へと変貌していくことになるが、その場合はかなり釘調整が醜いものとなる。そのせいか、のちにより一発台化しやすい似た役物構造の機種が数多く輩出された。

天横の飛び込みから入った玉が真ん中に2本ある釘の間(入賞で左袖チューリップが開放)ではなく、その脇からアタッカー方向に落ちるとアタッカー扉が開いて権利獲得となる(左右の袖チューリップも開放する)。これでアタッカー扉下左右からの入賞が望めるようになり、入れば単調な効果音(だが、それがいい)とともにアタッカーが10秒ほど開く、を繰り返して出玉を稼いでいく。

 

権利獲得中、飛び込み後の真ん中に2本ある釘の間に入るとパンク。また、左右肩にあるパンク入賞口に入ってもパンクとなる。

 

このゲーム性はなかなか秀逸だった。権利獲得を目指し、権利獲得となり、出玉を獲得し、そしてパンクする。その繰り返し。権利を獲得してもほぼ出玉0ということもあり得るし、一気に800個出ることもある。その落差。

 

それが時を経て、一発台へと変貌する。左右肩のパンク入賞口を完全に潰し、入賞しないようにする。天横の飛び込みも右側は潰し、出玉獲得は右打ちすることで得られるようにする。釘の見た目はかなり汚いが、これでほぼパンクしない一発台の出来上がりである。

権利モノの『パラレル』が好きだ!

 

『パラレル』は権利モノである。少なくとも権利モノとして稼働していた時の『パラレル』が好きだ。

 

権利獲得までの過程、パンクを防ぐため(防げないのだが)のストロークの工夫、一撃500個以上の出玉を獲得した際の嬉しさ、特に左右肩のパンクするためだけに存在する入賞口に入っての理不尽としか言いようがないパンクなど、感情を大いに揺さぶられるのである。

 

ただ、貧乏一直線のパチプロとしては、なるべく金を使わない機種がいい。甘い普通機なら200円で打ち止めまで持っていけることもあるから一番いい。羽根モノも悪くない。しかし、権利モノは初当たりまでにどのくらい金を使うかわからないから、特に3000個~4000個定量のホールで、開放台(定量制のホールでは、打ち止め台が10台とかたまると、アナウンスをして客を集め(抽選する場合もある)、打ち止め台を開放する)で権利モノが当たってしまうとガッカリしたものだ。2000円も3000円も使ってしまうと、打ち止めにしても大して儲からないからだ。

 

当時の機種では『コスモパワーⅡ』や『エースナイン』(ともに大一商会)などがそうだ。

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