フィーバーゴールドⅠ
SANKYO
発表時期 |
1987年
4月
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種別 | 1種 |
玉貸機 |
現金機
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大当たり確率 | 1/250(表面上) |
カウント&ラウンド | 10個&最大10回 |
賞球数 | オール13 |
3つのドラムがあり、それぞれに10種類の図柄がある。大当たり図柄は4つで、7などが3つ揃いになれば大当たり。アタッカー開放時に、それに当たった玉が左右落としの位置にある始動チャッカーに入りやすくなるおまけ付き機種。
ドラムに7、BAR、FEVER、GOLDが一直線に3つ揃いになれば大当たり。停止順は左→中→右。ストップボタン(タッチ板)がある。大当たりになってアタッカーが開放すると、その端に当たった玉が左右落としの位置にある入賞口(始動チャッカーでもある)に入りやすくなるので、計算上の払い出し大当たり出玉は1300個だが、実際は2000個前後(ホールの釘調整に左右される)の出玉になる。開放時間は最長17秒であり、兄弟機的存在の『フィーバーコスモⅠ』(賞球数はオール10)の15秒よりも2秒長くなっている。この2秒が意外に大きい。
常連ホールにあった!
『フィーバーゴールドⅠ』の攻略法を知ったのは、ホールに設置されてから1年近く経った頃。すでにパチプロ生活も6年になろうかという時で、そろそろ潮時かなあと考えていた。
同じホールに通い続けるいわゆるジグマだったから『フィーバーゴールドⅠ』が設置されているのはもちろん知っていた。ただ、そのシマの通路を歩くことさえなかった。トイレに行く際に通る通路は、羽根モノがメイン。客付きや釘調整を見るのも「仕事」の一つであり、ほとんど打つことのないシマの通路を通ることに意味がなかったからだ。
ひょんなことからリーチ目の存在を知り、自分なりに計算してリーチ目表を作った。106通り作ったので、覚えきれないと思い、単発空回しと単発ベタ押しのリーチ目を書いた小さな紙(タバコの大きさの半分以下)をタバコの中に入れ、それを胸ポケットに押し込む。そして、いざ出陣!
それまでの5年間、朝一にホールに入って羽根モノや権利モノをメインに打っていた奴が、昼過ぎからとはいえデジパチコーナーに陣取っているのだから違和感があったことだろう。リーチ目表は1週間も経たないうちに覚えたから胸ポケットを覗くという怪しい行為はそんなにしていない(つもりだった)のだが、後に常連の吉田君(本名)に「めっちゃ怪しかったぞ。胸ポケットに何か入れてたでしょ?」と指摘されたくらいだから、リーチ目を覚えるのにもっと時間がかかっていたら店とトラブルになった可能性もある。
初めて『ゼロタイガー』を打った時の高揚感、初めて『スーパーコンビ』の稼働を見た際の興奮、初めて一発台の『アラジン』で大当たりになった瞬間の戸惑い…。それらの初めての出来事と同じくらい印象に残った『フィーバーゴールドⅠ』でのリーチ目狙い。本当に通用するんだ…。
もちろん『ブラボー』の頃からデジパチの攻略法が週刊誌を賑わせていたのは知っているし、デジパチと攻略法が切っても切れない存在であることはわかっていた。ただ、パチンコではより安定して確実に勝つことが目的だったし、ドラム以外のデジパチはどうも騙されているような気がしてあまり近づかなかったのだ。
それまでのパチプロ生活とは違う楽しさを得た。単発回しというのはそれなりに目立つ行為だから、細心の注意を払った。まだパチプロを廃業しようと決めたわけではなく、居心地の良いホールを手放したくない。店員が通路を通る際は連続して打つこともあった。タッチ板には上皿に左手をかけて小指で触れるようにし、極力目立たないように打った。
設置ホールを探す
勝てる楽しさがもちろん一番だったが、右図柄がズレたリーチ目(次に「001」係数が拾われれば大当たりになるが、今の出目では「004」が足されなければ大当たりにならないなどのパターン)から大当たりになった際の喜びも大きかった。単なるリーチ目なら空回しをしながら待つだけだが、ズレたリーチ目の場合は、左ドラム停止後にタッチ板に触れる(実際はタッチ板を連打していたw)必要がある。どのタイミングで触れれば右ドラムにどんな影響を与えられるかはわからないけれど「001」係数を拾ったとわかる左ドラム停止時に興奮し、タッチ板を連打乱打して右ドラムを操作できたと実感できる大当たり時にさらに興奮! そりゃあもう、やめられないのである。
朝から羽根モノを打って1台か2台打ち止めにする。その後、おずおずと『フィーバーゴールドⅠ』のシマへ。
負けるわけがない。
換金所のヤクザ2人組にも「最近、好調じゃねえか」と凄まれる。
設置ホールを探そう。まだインターネットなどはない頃だが、相棒の原チャリがある。
ただ、さすがに設置から1年以上経っているので、外されたホールが多くなかなか見つからない。と、家から原チャリで20分ほど走った都内N区のO駅前にあるホールに1シマ設置されているのを見つけることができた。繁盛店で、夕方に行くと空き台がないこともある。いい感じだ。
お座り一発で大当たりしたこともある。その時はたった1台空いていた台にたまたま単発空回しのリーチ目が出ていて、慎重に1個だけヘソに入れた。そして、見ているだけで大当たり。これは嬉しかった。隣の人が「ラッキーだね」と声をかけてくる。素直に「ありがとうございます。こんなこともあるんですね」と返しておく。
日付 | 使用額 | 換金額 |
7/15 | 14,200円 | 44,040円 |
7/16 | 6,600円 | 19,440円 |
7/17 | 11,700円 | 17,640円 |
7/19 | 20,200円 | 31,200円 |
7/20 | 17,200円 | 42,480円 |
7/21 | 7,400円 | 17,040円 |
7/23 | 4,000円 | 17,640円 |
7/24 | 6,800円 | 26,100円 |
合計 | 88,100円 | 215,580円 |
そのホールでの成績がコレだ。
営業方法は忘れたが、無制限ではなかった。2回大当たりになったら、もしくは4000個なり5000個なりの持ち玉で交換といった営業方法だったと思う。それゆえに使用額が多くなっている。
なぜ7/24で終わっているのか。それはタッチ板が切られてしまった(無効化された)からだ。
その後はまた地元ホールオンリーで11月末まで打ち続けた。
今思えばもったいないことだが、朝から晩まで打つようなことはなく、それなりに儲かったりそれなりに疲れたらそれで終わり。それでもそれなりに満足していた。
「掃除」されたので終了
常連のホールとN区のホール。この2つのホールで何度も対戦したわけだが、後日談がある。
常連ホールは新装開店の前日は店休日となるのだが、その新装開店後、『フィーバーゴールドⅠ』の挙動が明らかにおかしくなった。ドラム部分が綺麗になっていたので「掃除でもしたのか」と思いながら単発回しをするのだが、リーチ目が全く通用しないのである。足される係数が明らかにおかしい。恐らく、台の見える部分だけではなく、見えない部分も「掃除」したのだろう。
その日が『フィーバーゴールドⅠ』の最後の実戦となった。