マーキュリー
ニューギン
発表時期 |
1987年
夏
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種別 | 2種 |
玉貸機 |
現金機
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羽根開閉回数(落とし、センター) | 1回、2回 |
カウント&最大継続回数 | 10個&8回 |
賞球数 | オール13 |
スライドタイプの羽根に拾われた玉が役物下段手前部分の橋にうまく乗って奥に転がっていけばV入賞となる羽根モノ。V入賞率は基本的に甘め。
スライド羽根に拾われた玉がレールに乗って奥に転がれば大当たり。まずは役物中央にある可動片が2回動いて大当たりを祝福してくれる。その後は、下段のレール手前に左右3個ずつ、最高6個の玉を停留できる(停留の仕方によってはそれ以上の玉が貯まってしまうこともある)。これによって、その後に流れてきた玉をレールに導きやすくするが、比較的V入賞率は高めなので、停留玉がなくてもV入賞することが多い。
停留が解除されるのは羽根開閉9回目。その後は可動片の動きに助けられてV入賞することもあるが、ほぼ通常時と同じV入賞率になる。効果音も急かすようなものに変化する。つまり、羽根開閉8回目までにV入賞することで継続率がより高めになるので、継続8回まで完走しても大当たり出玉はそこまで多くはならない。
俺も知人も万々歳!
『キングスター』や『スーパースター』、そして『ロイヤルキング』などの役物構造を持つ羽根モノは、役物のクセを把握するのが難しかった。開放した羽根に拾われた玉がほど良い勢いで橋に近づき、綺麗に橋に乗ると奥のVゾーンに入る。クセ、というよりも、とにかくV入賞率の高い台を見つける。それが必須だった。この『マーキュリー』もほぼ同じで、数多くの台を打ち比べるとV入賞率にそれなりの違いが出ることがわかるようになる。
毎日同じホールに通い、『マーキュリー』も手持ちの機種として朝の開店後には必ず釘を見るようにしていた昭和62年12月のある日、前日打ち止めにした『マーキュリー』のとある台を朝一に確保しに行くと、若い2人組の男たちに先に取られてしまった。いや、盗られた。
2人組に取られた、と書いたが、正確には色々とやらかす気に入らない「ズングリ男」の知人に確保された。6年間ほど通ったこのホールで、仁義をわきまえない奴には2人しか遭遇していない。普通機でやられた「運ちゃん」とこの「ズングリ男」だ。珍しいことなのだ。
その台は前日と釘が変わっていないので打ち止めになった。当然のことである。
金は貸さずに一挙両得
その日の夕方。ある男・S氏から電話があった。金を貸してくれという。「5,000円でいいからさ」。
頭を働かせる。「〇〇駅まで明日の朝、来られるか?」。
S氏がパチンコを打つことは知っていた。彼にあの台を打たせればいいのだ!
朝10時10分前に〇〇〇〇というパチンコ店の裏口に来て並ぶ。
『マーキュリー』の〇〇〇番台を確保する(設置場所を説明)。
絶対に俺には近づかないこと。話しかけるのもNG。
同一台を2回打ち止めにできるから、1万円くらい勝てるはず。
負けたら負け額は全て負担する。
これが笑ってしまうくらいに上手くいって、S氏は朝一に目的の台を確保してしっかり2回打ち止めにし、恐らく1万円前後を持ち帰った。俺は夜に電話で感謝された。多分「ズングリ男」は地団太を踏んだことだろう。せっかく盗った台を盗られたのだから。
昭和の時代、こんな小さな紛争が随所で発生していたのである。
マーキュリーⅡ | |
羽根開閉回数(落とし、センター) | 1回、2回 |
カウント&最大継続回数 | 不明&不明 |
賞球数 | オール13 |
センターがチューリップ(それに伴い、センター周辺のゲージ構成も変化)の兄弟機がある。
マーキュリーⅢも各都道府県の認定を受けているが詳細不明。