スーパーウルフ
マルホン工業
発表時期 |
1988年
4月
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種別 | その他 |
玉貸機 |
現金機
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大当たり確率 | 1/500? |
賞球数 | オール13 |
いわゆる『キングハンター』(ニューギン)タイプ。盤面中央下部にある通過口(START)か、左右落としの位置にあるGOを玉が通過すると3桁7セグが変動する。1~9の赤の3つ揃いで停止すると大当たりで、盤面左右にある電チューと、最下部アタッカーが5.9秒開放する。左と中が赤の同数字で右が赤の大当たり以外の数字なら中当たりで、電チュー&アタッカーが3.1秒開く。大当たりor中当たり以外の組み合わせで3つとも赤数字なら小当たりで、電チュー&アタッカーが1.5秒開く。
それぞれの当たる確率は不明だが、大当たり確率は1/500前後と思われる。デジパチと同じく、保留は最高4個まである。
『キングハンター』タイプ(種別はロ)は、大当たり、中当たり、小当たりがある遊技機であるが、それだけのゲーム性ではない。いったん大当たりになると、変動が途切れない限り、大当たり、中当たり、小当たりがバンバン出て出玉が増えていくのだ。逆に言うなら、通常時は大当たり目指してデジタルをガンガン回し、いったん大当たりになったら保留が途切れないように打ち続ければ、大当たり、中当たり、小当たりによって出玉を獲得できるゲーム性となる。ただし、大当たり後に変動が途切れるとパンクとなる。
なお、デジタル始動口は通過式なので、玉持ちは悪い。
機種名がわからない
『スーパーウルフ』が登場した頃のマルホン工業の台枠には時計が付いていた。そんな記憶があって心当たりがありそうな人に尋ねたことがあるのだが、芳しい答が返ってきたことはない。
ただその謎は解けた。『スーパーウルフ』の写真を見れば盤面右下に小さな時計があることがわかる。これだ。当時(昭和60年前後)マルホン工業の羽根モノを打ちながら、他メーカーにはない時計の意味を考えたものだ。
ただ解けていない謎もある。当時のマルホン工業の羽根モノは1機種しか知らないのだが、それはたまたま俺が6年間通っていたホール(東京都)に設置されていたから。その1機種はオーソドックスな羽根モノで、Vゾーンが広くていかにも入りやすそう。比較的得意にしていた羽根モノなのだが、玉の打ち出し位置が変わっていた。盤面左上あたりから玉が発射されるようになっていたのだ。こんな機種は当時も今も通っていたそのホール以外では見たことも聞いたこともない。機種名は不明。その頃はホール側が積極的に機種名を告知することはなく、打ち手も機種名を積極的に知ろうとは思わなかったのだ。
あの機種名を知るまでは死ねない。
全12機種の『キングハンター』タイプが登場!
昭和62年にデビューした『キングハンター』(ニューギン)。翌年4月以降、多くのメーカーから類似機種が発表され、ホールに導入された。『スタリオン』(奥村遊機)、『ビッグカード』(京楽産業)、『デジタルスターⅠ』(SANKYO)、『スーパーマシン』(三洋物産)、『ザ・ラージ』(西陣)、『イースター』(豊丸産業)、『サンダーフラッシュ』(平和)、『ブームレット』(まさむら遊機)、『スーパーウルフ』(マルホン工業)、『パイオニア』(タイヨーエレック)、『コブラ』(サンセイ)である。少なくとも全12機種の『キングハンター』タイプが世に出たことになる(銀座からも出ているので全13機種か)。賞球や電チュー開放時間など細かい違いはあるが、ゲーム性はほぼ同じだ。ただ、すでに元祖の『キングハンター』の人気が下がりかけていたこともあってか、それ以外でヒットした機種はない。