ショーマン
マルホン工業
発表時期 |
1987年
|
---|---|
種別 | 普通機 |
玉貸機 |
現金機
|
賞球数 | オール13 |
シャッターの代わりに羽根が使われているが、『パラレル』のような仕組みで道が開通する一発台。ただし、パンクの可能性がある。
通常時、天下にある羽根は写真のような状態になっていて、その下にある2つの入賞口への玉の侵入を防いでいる。天横左右から玉が飛び込むとこの羽根が下がって2つの入賞口への道が開通する。『ショーマン』が甘いとよく言われていたのはこの大当たりパターンにある。とにかく天横左右から飛び込めば羽根が下がる=大当たりになるからだ。ただし、羽根が下がった状態の際に天横左右から玉が飛び込み、真ん中の入賞口に入ってしまうと羽根が上ってパンクとなる。完全一発台仕様にするためにはこの入賞口をシメる必要があった。
大当たり後は開通した道によって2つの入賞口に玉が流れやすくなる。どちらに入っても最下部に3つ並んだチューリップが開放するから、その繰り返しで出玉を稼いでいくわけだ。
知らないホールに入る際のドキドキ感
昭和末期のパチンコ雑誌ペーペー記者時代、編集長が言った。
「2ページ(取材対象者の都合で)飛んだから何かやってよ」。
待ってました、である。こういった時は、多少の無理難題を吹っかけても大丈夫。以前からやりたかった旅打ち企画を話し、簡単にOKが出た。これがパチンコ攻略誌初の旅打ち企画ページとなった。
そして時は流れ、パチンコ雑誌編集デスクとなり、自分で企画を出し自分でOKを出し自分で取材に行った。珍台の紹介記事である。新潟県、群馬県、佐賀県、島根県…色々な地域に行ったものである。
情報は少なかった。珍台の設置店をまとめているサイトはあったから、それを確認しつつ、自分が訪れたホールの情報を提供し、それがまたサイトに載って充実し…という感じで情報が増えていく段階だった。
島根県を訪れた際は何度も衝撃を感じた。『ニュービッグセブンPart.4』(大一商会)がある!(O市O店)、 『インペリアル』(三洋物産)が残ってる!(O市L店)、『ビッグウェーブⅠ』(SANKYO)が現役だ!(M市L店、M市C店)。それも終わりかけのホールが入れ替えできないから残している、というのではなく、それなりに客付きも良いのである。
そしてI市M店に入ると…『ショーマン』が設置されている! さすがに満席というわけではなかったけれど、打っている人はいるし、大当たりになっている台もある。しっかり現役なのだ。
初めて入るパチンコ店は、ドキドキする。ワクワクする。設備が古かったり夏なのに冷房が入っていなかったり、聞いたこともない演歌がかかっているホールだったり、そして初見の機種に遭遇したり。
平成中期くらいまでは、たとえ東京都内や大阪府内などの都会のホールであってもそんなことが珍しくない時代だった。