ドリームX
奥村遊機
発表時期 |
1988年
12月
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種別 | 1種 |
玉貸機 |
現金機
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大当たり確率 | 1/225 |
カウント&ラウンド | 10個&最大10回 |
賞球数 | 7&13 |
『ドリーム』シリーズは、最初にストップボタン付きの『ドリーム』が昭和63年8月に発表(ホール導入は9月から)され、同年12月以降にストップボタンがなくなったドリーム3、ドリームW、ドリームXが発表された。『ドリームX』は主に東日本を中心に設置(『ドリームW』は西日本メイン)されたといわれている。
大当たり時、開放したアタッカーの飾りに当たった玉が他の入賞口に入るいわゆる「おまけ付き」入賞口がある。それゆえに大当たり出玉は2000個程度が期待できる(釘調整によって異なる)。
盤面デザインが異なる『ドリームX』(写真参照)もある。
ヘソか両落としにある始動チャッカーに入るとデジタルが変動し、0~9、Fv、$など全15通りの図柄が3つ揃いになると大当たりだ。アタッカーが22秒(10カウント付き)開放する。
数秒の違いが出玉の差を生む
『ドリーム』シリーズは、機種名末尾に「M」が付く発射モーターのみが異なる機種を除く実質4兄弟である。
細かくその4機種の違いを見てみよう。
『ドリーム』…ストップボタンあり。大当たりは全13通りでアタッカー開放時間は25秒。
『ドリーム3』…ストップボタンなし。大当たりは全16通りでアタッカー開放時間は20秒。
『ドリームW』…ストップボタンなし。大当たりは全13通りでアタッカー開放時間は25秒。
『ドリームX』…ストップボタンなし。大当たりは全15通りでアタッカー開放時間は22秒
大当たりの組み合わせが13通りだったり16通りだったりするのは、大当たり確率の関係である(実際の大当たり確率は表面上の大当たり確率の±10%以内)。
注目すべきはアタッカー開放時間で、20秒から25秒までの違いがある。たかが5秒だが、『ドリーム』シリーズはおまけ付きチャッカーを搭載しているから、数秒(×10回)の違いでも大当たり出玉に大きな影響を及ぼす。
4機種を比較するとゲージ構成も微妙に異なっているし、兄弟機といえどもそれぞれの機種に対するメーカーの強い意志や思惑が感じられるといえよう。
兄弟機は数多くある。ストップボタンはドリームとドリームMのみに装備されていて、それ以外の兄弟機にはない。
兄弟機は、ドリーム、ドリームM、ドリーム3、ドリームX-M、ドリームW、ドリームW-Mとあるので、全7機種構成(ただし、機種末尾に「M」が付く機種は付かない機種とほとんど変わらない(スペックは同じ)ので、実質的には全4機種構成)である。