どもども、先ほどからパチンコ雑誌とパチンコ番組用のボーダーライン計算で四苦八苦しているシゲキです。どうして最近の機種のボーダーは出すのがこんなに面倒臭いんでしょう？　暑さと相まって脳ミソがオーバーヒートしてきたし、気晴らしも兼ねて、今回のコラムはコレをネタにしちゃいましょう。

というわけで今週のシゲキのお仕事紹介シリーズは計算屋です。パチンコは運不運も大事ですが、しょせんは乱数で大当たりを判定する機械（からくり）箱。千円でデジタルが何回転するかという数値を計算することで、理論上は勝てるかどうかが決まります。そして、ちょうど勝つか負けるかの分岐点となる千円あたりの回転数（※回転率）をボーダーラインというのですが、これを算出するのも私の大事な仕事の一つだったりします。

パチンコ関連の雑誌やネットによく掲載されている数値ですが、算出するのは意外と大変。機種毎に異なる多種多様なスペックを分析し、現実的な出玉や電サポ中の玉減りを考慮して、自家製の計算ソフトと手計算でてんやわんやの大騒ぎ！　私は文系人間ということもあって、大嫌いな業務の一つですね。

実際、ボーダーラインを本当に計算している人なんて、ごく少数。最近は掲載しないパチンコ雑誌も多いですし、ネット記事の多くはどこかからパクった数値をそのまま載せているだけ。でもねぇ、元最強プロと呼ばれた自分としてはボーダーラインの重要さもわかるし、雑誌屋の自分としてはどっかに載っている数値をパクるなんてあり得ない。

そういえば最近のネット記事のパクリって酷すぎません？　雑誌が出た直後に信頼度数値やボーダーを全部パクって載せるサイトとか、それってアリ？　個人でやってるっぽいサイトが多いケド、取材の手間もカネもかけずにパクるなんて単なる泥棒じゃん。そういえばパチンコビレッジさんに載っている情報や写真をパクるところも結構あるし。そのくせ、パクった写真に自分のサイトのマルシーを入れたり、パクった記事の下に「記事転載を禁じます」とか書いてくさったりとか…マジで死ねって感じぃ？　

いけね、また話が逸れちゃった。何の話でしたっけ？　そうそう、ボーダーラインでした。まあ世の中には「回転率なんてパチンコの勝ち負けに関係ないよ」という人も多いですし、それはそれで個人の楽しみ方なので良いと思いますが、「負け額」に関しては誰がなんと言おうが絶対に回転率が大きく影響します。

極端な例を挙げると、たとえば千円平均15回転の台と、千円平均30回転の台があり、両方の台で600回転ハマリを喰らったとします。すると前者が4万円負けなのに対し、後者は2万円負け。たかが3時間前後の実戦でも、2万円もの差がつくわけです。

ちょっと回転率の差が極端過ぎた気がするので、現実的なラインで千円平均17回転と、千円平均21回転の台で600回転ハマリを比べてみると…3万5300円負けと2万8600円負けの違い。この差額を「たった6700円じゃん」と言える人は…カネ持ちですね。自慢じゃないですが、私は6700円くれると言われたら、恐らく即座に土下座ができます。

パチンコは当たるか当たらないかは確かに運次第ですが、負け額という意味では回転率が絶対的に重要ですし、その指標となるボーダーラインが大切になります。

ちなみにボーダーラインに関しては「千円で20回程度回ればいいんでしょ」みたいな感覚で打つ方もいますが、最近のホールは旧基準機と新基準機が入り乱れ、ボーダーの数値が機種によって大きく異なります。等価ボーダーが千円17回転の台もあれば、千円23回の台もあるわけで、前者なら20回転あれば優秀台ですが、後者なら単なるボッタクリ台…。なかなか単純にはまいりませんねぇ。

さて、ふと気づくと原稿が結構長くなっちゃった。しかも何気に小難しい。やっぱ計算の話とか語っちゃうとダメですね〜。ちょいと自己反省。でもまあ少しだけ回転率やボーダーを意識してみると、パチンコの負け額が減ると思いますよ…ということで今回は許してやってください。

オマケでお得な情報も付けておきましょう。来週導入の注目機種「CRアナザーゴッドハーデス アドベント」ですが、さっき計算したら等価ボーダーが13.6回ですって。うん、こりゃ計算間違い…と思って再計算しても13.6回。……超甘っ!!　まあヘソに入った玉がその後クルーンに向かうという二段階仕様の台ではありますが、それでも甘い。そしてクルーンを用いているということは、台毎に個体差があり、クルーンのクセの良い台をつかめば超優秀台の可能性も!?　良くも悪くもまずは新装当初が狙い目の台だと思いマス。そして、もし千円平均15回転しか回らなくても…それってボッタクリ台じゃありませんから！　爆発力も恐らく現役最強レベルで凄いから個人的にも楽しみなんですが…目の前には締め切りがテンコ盛り。打ちたいケド打てない…因果な商売ですねぇ。

では計算作業に戻らないといけないので、また次週です！