シゲキ的名機その4・ナナシー

どもども、久しぶりの忙殺モードでバタバタしているシゲキです。とはいえ、かつて月に2〜3冊のパチンコ誌を出していた頃に比べれば、精神的にはかなり楽。出版不況の中、仕事があるだけでありがたいと思いませんと…。

 

さて、そんなわけでこの原稿も、今回は1時間以内に書き上げるのが目標。何も下調べせずにパっと頭に思い浮かぶ機種というと…『ナナシー』かな。

●スペックDATA

デジタル確率◆158分の1

タイプ◆一般電役

出玉◆2400個前後

 

ホール登場は1996年で、開発メーカーは豊丸ですね。前回のコラムで紹介した『タイムボカン(1993年)』は斬新過ぎたのかヒットしませんでしたが、その後の同社は1994年に『ドラドラ天国3』『勝負伝説2』、1995年に『カジノ伝説』『ドンキホーテ』など権利物や一般電役のヒット機種を連発。あまりデジパチを打たなかった自分にとって、当時、最も好きなメーカーでした。

 

さて、この『ナナシー』も見た目からして斬新です。上下2段にわかれたデジタル構成で、上段が3つ揃い後、さらに下段が3つ揃いになれば大当たり! 下段が最終的にテンパイする、いわゆるリーチ確率は約40分の1と低かったものの、その平均信頼度はほぼ見た目通りの20%強。徐々に盛り上がる効果音を聞きつつ、最終回転で当たり図柄に到達すれば大当たりという明快な演出が楽しかったですねぇ。

 

なおリーチは以下の4通り。

・ノーマルリーチ(単に右下図柄が進むだけ。でもアツい!)

・手足リーチ(上段のコイン君に手足が生えたバージョン)

・伸縮リーチ(手足リーチから発展。右下図柄が伸縮する激アツ演出!)

・全回転リーチ

 

現行の機種に比べると演出内容は単純極まりないのですが、常にリーチに発展するかどうかが楽しめる、飽きのこない台でした。

 

ちなみに当時の私は午前中に大当たりを引くと持ち玉遊技が可能という営業方法の店で、3回権利物をメインに稼いでいたのですが、サービスタイム中に1回も当たりを引けない時に打っていたのがこの『ナナシー』。無制限営業で使う店が多く、そして天狙いや右打ちストロークが有効な台が結構あったんです。一般電役タイプということで、盤面右にスタートチャッカーがあるのですが、これを意識するとボーダーを大幅に上回る台がわんさか! 時間効率も抜群で、手堅く稼げる機種でもありました。

 

さて、では思い出話を1つ。実は私がパチプロ生活の最後に打ったのが、この『ナナシー』です。前々回のコラムでも書きましたが、当時の私は『CRギンパラ』と「オネーチャンのいる飲み屋」にハマり、軍資金が底をつき始めました。そこで、初期投資が少なくて済む『ナナシー』のゴム打ち(最も強い右打ち)有効台を打ちつつ、「こんなパチプロ生活をずっと続けてていいのかなぁ?」と珍しく悩んでおりました。確か日当3万円くらいの台だったのですが、なかなか当たりを引けずに若干イライラしていた時にかかったのが全回転リーチ。そして、この時にふと思ったのが、

「よし、この全回転リーチをハズしたらパチプロをヤメよう!」

 

まあ信頼度約98%のリーチの時にそんな決意を抱くこと自体、我ながら相当にダメな奴なのですが、これがまたものの見事にハズれちゃったんです!! わぁビックリ。これってパチンコの神様からの啓示? 仕方がないので(!?)その日は飲みにも行かずに即帰宅。そして唯一好きだった「マル勝大作戦」というパチンコ雑誌に勇気を出して履歴書を書いて送ったら、あっという間に採用されて雑誌編集者に…。このことが良かったのか、それとも悪かったのかはわかりませんが、私の鉛色に染まった人生の大きな転機になったのが『ナナシー』なのは間違いありません。

 

 

そして最後に一応宣伝を。20世紀の名機を集めた業界初のレトロパチンコ専門誌「必勝ガイドCLASSIC Vol.04(ガイドワークス)」が12月15日(金)に発売されます。私もお手伝いさせて頂いておりますが、ある意味で凄い雑誌なので、お気が向いた方はぜひ買ってやってくださいまし。ではまた次週!

 

 

……よしっ、なんとか58分で書き上げた!

あと2分ありますね。そういえば「ともぞう」さん、先週のコラムへのコメント、ありがとうございました。読んでくださって感謝感激雨霰。実は「ともぞう」さんが時々書かれておられる「懐古録」と似通った内容になってしまい、申し訳ないなぁ…と思いつつ、最近の名機シリーズを書いておりました。いつか上野に来る時がございましたら、一杯飲みつつパチンコ談義でも!?

コメント

  1. ともぞうより:

    上野、ちょくちょく呑んでるんですよ(笑)
    御徒町の立ち飲みとかで。
    機会がありましたら是非❗

    2017年11月18日 PM 8:15

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