CRデジパチ名機紹介その4・1996年編

どもども、やっと仕事が少し落ち着き、久しぶりにパチンコを打てたシゲキです。とはいえ2ヶ月ぶりの行きつけのホールは島の位置も、機種構成も、釘のメンテナンスも変わっており、正直「何を打っていいんだか」わかんないや。なんていうか浦島太郎状態っすね。こりゃ勝てる勝負ができるまで、少しの間はリハビリが必要かもしれません。

 

さて、それでは今回もCRデジパチの名機紹介とまいりましょう。

 

1995年にはすっかりホールの中心となったCRデジパチは1996年、2つの特大ヒット機種の登場により最盛期を迎えます。そのうちの1つが三洋の『CR大工の源さん』です。

CR大工の源さん 初代 青山シゲキ

大当たり確率◆1/438.5(設定3)
確変突入率◆1/3(2回ループ)
時短◆確変終了後100回転
払い出し出玉◆約2400個

 

いわゆる「旧基準フルスペック」と呼ばれた「確変率1/3・2回ループ」に、100回転の時短を加えた当時としては最強スペックで登場。確変大当たりを引いた際の平均連チャン回数は約5.2回に及びます。まあ連チャン回数だけで言えば、現代の機種のほうが凄かったりもしますが、当時のデジパチの一般的な払い出し出玉は2400個。つまり5連チャンすれば一撃1万2000発!? この頃はラッキーナンバー制や無制限で営業するホールが増え始めたこともあり、ドル箱が足元に積み上がる様は壮観でしたねぇ。

CR大工の源さん 初代のリーチ

ただ個人的には『大工の源さん』の凄さは、スペック以上に演出面にあったような気がします。まるでゲームを見ているかのような多彩なSPリーチはいずれも斬新! 確変図柄のリーチがコンベア高速(確か信頼度約60%くらい。通常図柄の時は鉄板)に発展した時のドキドキ感はハンパじゃなかった覚えがあります。

 

そして1996年に登場したもう1つの名機が竹屋の『モンスターハウス』です。

CRモンスターハウス 初代

大当たり確率◆1/367
確変突入率◆1/2(次回まで)
時短◆確変終了後100回転
払い出し出玉◆約2250個

 

そのスペックは『源さん』とは対照的に、当時としては緩やかなもの。初当たり確率は1/367と甘めで、確変率は50%。しかも発売したのは島メーカーの大手で、パチンコ台開発においてはマイナーだった竹屋……って、ヒットする要因は皆無だったものの、これが徐々に人気と設置台数を伸ばし、最終的には『大工の源さん』を大きく上回る約40万台超という金字塔を打ち立てることに。まさに「奇跡のオバケヒット台」でしたね。

CRモンスターハウスのリーチアクション

その演出も『大工の源さん』とは対照的にシンプルで、リーチ後はオバケが上or下に出てきて、図柄に絡めば好機というもの。中図柄を1コマずつ進めるオバケ下つかみリーチは秀逸でしたが、最大の魅力は大当たり直後の再抽選機能かな。確変の7〜8割は昇格から発生するので、全てのリーチに期待が持てる…っていうか、確変図柄より通常図柄のリーチのほうが期待できちゃうという風変わりな台でした。

 

さて、他にも1996年は『ヤジキタ』や『竜王伝説Z』、『サクセスストーリー』などのヒット機種が登場しましたが、CRデジパチの隆盛は急遽終焉を迎えることに。あまりにも盛り上がりすぎた射幸性に警察庁の鉄槌(!?)が下り、いわゆる保留連チャン機などが社会的不適合機として撤去され、さらにCRデジパチは2回ループの確変が禁止されます。

CRヤジキタ CR竜王伝説

そしてパチンコ業界は闇の時代へと移行するのですが、それは次のコラムのネタにして、今回のデジパチ名機紹介シリーズをシメると致しましょうか。

 

以下宣伝。「パチンコ必勝ガイドCRデジパチ大図鑑」という本が12月17日に発売されました。正直、ミスが怖くてまだ中を見れていないのですが、2000機種超という世の中に出たほぼ全てのCRデジパチを掲載した内容は圧巻。お値段は税込み7777円とアレですが、年末年始を楽しく過ごすアイテムの1つとして是非!! ちなみに購入はガイドワークスのホームページや、アマゾンからできるらしいでっせ。

パチンコ必勝ガイドCRデジパチ大図鑑

あと12月22日には毎年恒例の一冊「パチンコジャーナル爆盛2021」がガイドワークスから発売されます。こちらは2020年に登場した全ての機種を掲載し、30人のライターさんたちが勝手に評価するという、パチンコ業界唯一の年鑑本。お値段のほうも1200円+税と「CRデジパチ大図鑑」に比べるとお手頃になっております&コンビニで販売しておりますので、パチンコファンならぜひ一冊!

コメント

  1. かなめより:

    80年代後半から2000年後半くらいあたりまででしょうか
    パチンコに夢中になれた時代は。
    時代背景もあるのでしょうがパチンコは大衆の娯楽・大人の社交場じゃ
    なくなってしまいました。
    今のパチンコに、それを取り巻く環境に私は全く魅力を感じません。
    業界にかかわる人々(メーカー・ホール・ライターなど)は
    何をやっていたのでしょう。
    あれほど魅力的だったコンテンツ(パチンコ)がこれほどまでに
    凋落してしまうとはこの時代には考えられませんでした。
    残念でなりませんがもうパチンコに大衆の娯楽・大人の社交場としての
    復権はあり得ないでしょう。

    2020年12月20日 AM 11:58
  2. けんちゃんより:

    懐かしいですねえ僕当時小学5年だったんですけども親父と同伴でよく通っててどの台もよく覚えてました。
    今では考えられないっすね。
    懐かしいと言えば守山塾の安藤遥ちゃんのおさわりタッチもご無沙汰ですよね。
    このソーシャルディスタンスな時代だとシゲキさんの得意技も見れなくて寂しい限りです。
    来年はシゲキさんがおさわりできる時代に戻って欲しいっすよ(笑)

    2020年12月21日 AM 12:50
  3. 青山 シゲキ より:

    かなめ様
    確かに昔のパチンコ屋は良くも悪くも大人の社交場、入るのも打つのもドキドキした覚えがありますね。今やすっかりカタギ(!?)というかクリーンというか一大産業になっちゃって、個人的にも面白味がないなぁ…と思うことは多々あります。
    業界人としては浮き沈みの後に、また新たなイノベーションがあって業界が盛り上がることを期待したいのですが、どうなんでしょうね。ぜひ上から目線で見守ってやってくださいまし。

    けんちゃん様
    落ちてる玉を拾っている子供がいて、チンピラな店員がタバコを吸っていて、ドル箱の上げ下げなんか自分でやれや…この頃はそんな時代でしたね〜。
    セクハラも…あぁまたなんか書くと怒られそう。時代の変遷に取り残されているロートルですが、今後ともよろしくお願い致します、ですm(_ _)m

    2020年12月30日 PM 8:04

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