キムチとキウム
韓国のスーパースターの移籍先が決まりました。大谷翔平と同じ地区に所属するサンフランシスコ・ジャイアンツとの6年契約です。正直このお方には中日ドラゴンズに入って欲しかったのですがメジャー志向が強い選手なので仕方ないですね。ジャイアンツでの成功を祈りますが、前評判は韓国のイチロー。
韓国のイチロー
台湾のイチロー
何とかのイチローって言われる選手がいっぱいいそうですが、イチロー選手と比較できるような人はあんまりいないと思う。2021年の東京オリンピックと今年のWBCのときテレビで彼の打撃を観ましたが、バッティング技術は相当なもの。日本では吉田選手という高い技術を持った人がおり、彼との比較という目で観ていました。遠くへ飛ばす技術はないものの安打製造機としては機能するでしょう。印象としては若い時のロビンソン・カノーに似てる感じ。カノが松井の下で打ってた時はセンスの良い人が現れたなと思ってたけど、ヤンキースタジアムということもあって見る見るうちに本塁打の数が増えるようになって、いつのまにか強打者としての名をほしいままにしました。そのカノが日本人につとに知られるようになったイベントが第3回WBC。この大会ではドミニカ代表の核となるような役割だったけど、この時の決勝リーグがAT&Tパークでしたね。この第3回大会はドミニカが優勝するんですけど日本人選手は絶対にホームランが出ないから苦労するだろうと言われた大会でした。
そのAT&Tパーク(オラクル)を本拠地とするチームへの入団です。
李政厚
イジョンフと言います。おとうさんの名はリージョンボム。1998年ナゴヤ球場がバンテリンドームに変わり星野野球が攻撃から守備へと。足の速い外野手を求め、大豊、パウエル、コールズらを放出することになりました。
大豊は一塁手ですが阪神関川(外野手)とのトレード
アロンゾ・パウエル(外野手)は膝の故障もあって本塁打激減⇒代わりにレオ・ゴメスを獲得
ダネル・コールズ(外野手)は守備の不安⇒代わりにリージョンボムを獲得
パウエルは3年連続の首位打者。コールズは1番バッターでありながら3割29本塁打を打った選手。このような選手を見限り、足の速い外野手ばかりを追い求めてきたってのがバンテリンドームになってからの中日ドラゴンズでしょうねえ。偏ったチーム編成が未だに攻撃力不足を解消できない要因のひとつなのですが、思えばこの頃から中日の悪夢は始まっていました。その時代の象徴的な選手がリージョンボムでしたけど、中日が優勝した1999年は殆どその存在感を示すことはなく打率.238という成績の為、1番打者としての指定席は関川に奪われました。その頃名古屋市内で生まれたのが
李政厚選手でございます。1998年生まれ
バンテリンになってからの中日ドラゴンズの選手補強は、足の速いという事に重きが置かれ右の長距離砲はゴメスひとり。左の長距離砲は福留ただひとりという寂しい結果。当時のリージョンボムについても足、肩、打撃は相当期待されて日本にやってきましたが結果はイマイチ。その頃の父親の姿は知らないと思うので韓国に帰ってからの活躍を目の当たりにしながらすくすくと育ったイジョンフがメジャー・リーグに行ってどんな活躍を見せてくれるのかは非常に楽しみです。
韓国のイチローと言われてるので、KBO時代の成績を基にイチロー選手と比べてみましたがイチロー選手よりも更に長打力はないようですね。これを見る限りメジャーに行くと相当苦労するんじゃないかなあと思うのですが、イチロー選手がNPB時代からMLBに移って下落した打率と本塁打の数字を率として計算し、それをイジョンフ選手に当てはめてみたのが上記の画像です。
まずイチロー選手。打率は0.877という事で.123ダウン。本塁打は0.362という事で1/2.77に落ちてます。其れと同じくらい落ちると仮定しての数字ですがこれを求めるとイジョンフ選手は打率0.298くらいでホームランは毎年4~5本で終わるという予測です。
イチロー3619打数1278安打を9934打数に置き換えると3508安打
3078÷3508⇒0.877
そしてイジョンフ選手に立ちはだかるのがオラクル・パークですね。大谷選手移籍の時にも書きましたけど、この球場は左バッターはまんず本塁打が出ません。右方向ポール際は309だから距離は短いけれど5メートルのフェンスと逆風で押し戻されるから辛いです。そして1番の問題はセンターから右中間深いこと深いこと。421でフェンス5メートルなので絶対にこれを超えることはないでしょう。数字はフィート。
※毎度馴染みのパークスペースですが2007年まではMLBの公式ホームページにこのような画像が掲載されていました。その時に30球団すべての球場の画像を取り込んで保存したんですけど今ではそのような画像は掲載されていません。残念です。復活して欲しいサービスですね。
身体尺です。
1インチ⇒2.54cm
1フィート⇒×12なので30.48cm
1ヤード⇒×3なので91.44cm
1マイル⇒×1760なので16093.44cm
1マイルは人間の2000歩分の長さ。1歩当たり80cmとして計算されてますが、そこから1/63360が1インチです。それからすると309フィーとは94.2mで421フィートは128.3mなのです。右中間128メートルでフェンスが5メートル以上あったらホームランはまず無理。上記の球場スペースですが、右方向309から421まではその右方向に車1台が往来できる2車線の道路があり、更にその右側に海があります。従って右方向に観客席はなく、海からの逆風がもろに打球の行方を阻む。ただでさえ海よりも低い位置にあり高気圧なのに、海からの逆風をもろに受け、右中間には128メートルと5メートルという高い壁に阻まれてホームランは絶対に出ないような仕組みです。
恐らくイジョンフ選手にとってホームランは持ち味ではない。
最初からホームランは捨ててると思います。だからこそ西の名門と手を結んだのでしょうが、これでジャイアンツとドジャースにアジアの宝が移籍することになりました。この原稿を書いている時点で、山本投手がどの球団に行くのかは分からないけれど西地区にアジアのスーパースターは沢山います。イチロー選手は確か初年度から首位打者だったと思うので、イジョンフ選手にも打率.340とか.350の期待がかかります。然しながら吉田選手の今年が打率.289だったことを考えるとどうでしょうか?
吉田正尚
537打数155安打
打率.289、打点72、本塁打15
日本で最高のバッターと思ってた吉田選手でさえ3割を打てませんでした。イジョンフ選手にかかる期待が大きいだけに重圧に押しつぶされないことを祈っておりますが、甘いマスクと正確無比なバットコントロールは西海岸に光り輝くと思うので来年以降が楽しみだし、2025年以降は投手大谷との対戦も非常に楽しみです。
余談ですが来年のドジャース開幕は3月20日と3月21日パドレスとの2連戦。
韓国は盛り上がるでしょうね。ソウルにある高尺スカイドームですが観客席は何と16600人しか収容できない狭い球場。これではチケット争奪戦争が起こるのは間違いないと思うけど、在韓アメリカ人、韓国人、日本人との間で争奪戦が繰り広げられる。韓国はパクチャンホが韓国人選手として初めてのメジャーリーガーとなった球団がドジャースであり、韓国内には熱狂的なドジャースファンが沢山います。それに加えて大谷選手がドジャースなんで困ったことですが、パドレスには韓国の英雄金河城(キムハソン)もいます。
16600人では多くの野球ファンの期待に応えられない。
まあ来年の開幕が待ち遠しいて。
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2024年3月20日前には暴動が起きるかも。またぞろ韓国と日本の関係が悪化する。
コメント
きょうび投高低打の図式で今年の吉田選手の打率は評価に値すると感じました、十傑中の五位だったっけ⁇ 後半調子悪すぎたね。大谷クンも実績としての三割打者は初、元々誰もが三割位打てるらってレベルで今迄三割打ってなかったっけ⁇ てほど。吉田クンも来年は爆発期待っ。
scale様
吉田選手の打撃は良かったですね。松井でさえ16本塁打だったのに15本、.289はまずまず。
ですがイジョンフは本塁打がないだけに打率は.300を確実に超えないと評価されません。3割どころか3割1分以上。それくらい打たないといけないからプレッシャーかかりますよう。
まあね。オラクル・パークが如何に本塁打出ないか来年を見るとよく分かると思うんですけど、彼の打撃成績は全韓国民の希望。
ここで吉田さんとの差が付くと韓国と日本の差って感じてしまうので、なんとかイジョンフさんにはやって欲しいですね。守備と走塁は吉田さんより全然上です。ダメなら日本に来て中日でプレイして!