完結2024
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この音声を再生すると、1番最後の甲高い打球音が上の画像のものなのですが、これは2021年の第2号ホームランです。エンゼルスタジアムセンターの右に打ち込んだ特大のホームランでした。この一撃で彼は目覚めたかのようにメジャーの舞台で突出したホームランを打ち始めます。二刀流として覚醒したことを知らしめた打球。其れが2021年の事であります。
この音を聞いたときに今年は何かが変わる。
何かが起ころうとしていると思ったけれど、この年以降いつかはポスト・シーズン。いつかはワールド・シリーズと思いながら夢を見ていました。其れが赤いユニフォームではそれは叶わず。青いユニフォームになってからようやくこの舞台までたどり着きました。2018年からは苦節7年。
ワールド・シリーズで1番思い出深い試合は?
って聞かれると読者の皆様は、私にとっては2009年の松井のMVPって思うかもしれませんが、さにあらずで。私にとって1番思い出深いワールド・シリーズは1977年ですね。その時もドジャースVSヤンキースでしたが、今年の対決もドジャースとヤンキースでした。テレビなんかでよく紹介されてるのは1981年以来43年ぶりの対決ってことですけど、その時のシリーズで主役だったのはバレンズエラ投手でしたね。ドジャースの永久欠番背番号34。メキシコ生まれのフェルナンド・バレンズエラさんがこのワールド・シリーズ直前に逝去されました。
1960年11月1日から2024年10月22日までの生涯でした。
私にとって思い出深いLAD対NYYの対決は1981年の時ではなく、その4年前の出来事です。
Reggie Reggie Reggie Jakcson
1977年当時のMLBは東地区と西地区しかなく
アメリカン・リーグは7×2で14チーム
ナショナル・リーグは6×2で12チーム
合計26チームでした。
私がメジャーに興味を持つようになったのは1978年の日米野球からというのは今まで書いてきたと思うけど、厳密に言えばそれよりももっと以前からメジャーを肌で感じることはありまして、1977年のワールド・シリーズはNHKの地上波で放送していたんです。従って1977年には上記の26球団は全て丸暗記してて其れが今でも役立ってるとは思うけど、今では東、中、西に分かれたとはいうものの都市の名前が出ると条件反射みたいに、その後の球団名が頭に思い浮かびます。ロス、ニューヨーク、シカゴだけは2つあるからちょっと時間かかるけど、それ以外は一瞬で球団名が出てくるね。
ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキーっていうコマーシャルが流れていた時代。
だから、ミルウォーキー・ブリュワーズ(ビール醸造)なのかと
モントリオールでオリンピックがあったから
だから、モントリオール・エクスポスなのかと
ヒューストンにはNASAがある
だから、ヒューストン・アストロズなのかと
そんなことを考えながら球団名を覚えていった。
メジャーに関心を持てば持つほど、球団名を覚えるのは必然だった。そして1978年、シンシナティ・レッズが来日してナロー・ベースボールを目の当たりにする。凄いプレーの数々を観て堪能していたがその最終日に
1978年11月21日に空白の1日。江川事件が起こる。
その辺から日本のプロ野球からメジャーへと目が映っていくんですけどその過程をまとめると
(1)1976年、1977年。張本が首位打者獲れず。汚い谷沢健一の首位打者
(2)1977年のワールド・シリーズ
(3)1978年の日米野球。ザ・ビッグレッド・マシン
(4)1978年の江川事件。世界一汚い読売
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(5)東京ドーム、人工芝でつまらない野球観戦
(6)プロ野球、パンチョ伊東のメジャーリーグ解説
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(7)松井秀喜のヤンキース移籍
松井のNYY移籍によって日本のプロ野球には完全に別れを告げました。それ以降はメジャーしか関心がなくなっちゃいましたが、その中で1番強烈な印象として残ってるのがレジー・ジャクソンの3打席連続ホームランです。
1977年の10月18日
ヤンキース3勝、ドジャース2勝で迎えたヤンキー・スタジアム。この試合の4回、5回、8回にレジー・ジャクソンが3打席連続ホームランを打つんですけど、私は其れをテレビで観てました。「スターになるために俺はニューヨークに来たんじゃない。俺は元々スターなのさ」。
何となくこの試合の3打席目は打つような気がして観てたんですけど、結果から言うとレジー・ジャクソンは第2打席目から4打席目までは全部初球を打ってホームラン。凄かったですね。この試合で3連発打ったジャクソンの背番号44はしばらくしてヤンキースの永久欠番になったんですけど、それから32年後に
2009年に松井が3打席連続2ランを打った時に同じ夢を見ましたね。
ただ松井の場合は3打席連続ホームランじゃないんでね。インパクトはかなり弱いから永久欠番にはならんかったけど、レジー・ジャクソンと同じように3打席連続本塁打なら欠番になったかも知れません。それくらいヤンキースにとってのワールド・シリーズは命がけです。ジータがいっつも言ってましたけど、レギュラーシーズンが終わると
練習試合は終わりやぞ。
こっからが本番だ。
レジー・ジャクソンが3打席連続ホームランを打った時から47年後。東西の両雄が再び世界一を賭けて激突します。だから今年の第1戦が始まるときはもうワクワクとドキドキが止まらなかった。試合は6回の表にスタントンの逆転ツーランが出てヤンキースペースで進む。8回の裏に大谷選手がワンアウトでライトにあわやホームランというフェンス直撃の2ベースだったけど、ボールの処理を過って進塁を許してしまう。これがアダとなり犠牲フライで2対2の同点。あれがフェンスを越えてたら文句なく同点って思ってた矢先の事なのでラッキーって感じ。その次、9回の表にツーアウトからグレイバー・トーレスが打った打球が
あわやホームランだったけど…
観客がボールを横取りしてメチャクチャになる。ビデオ判定の結果、フェンスは超えてないやろってことでエンタイトル・ツーベースでまたしてもドジャースにはラッキーって感じ。
投手を小刻みに使い果たしてるドジャースは9回途中からの回またぎでトライエンがマウンドに上がったが、チザムに走られまくってペースを乱し内野ゴロの間に1点を失う。これで3対2でヤンキースは勝利目前。そのうらドジャースはワンアウトからラックスが四球を選んで大谷までまわる。次のエドマンがセカンドの左を抜いて内野安打になったけど、ここでラックスが2塁ベースを回ったところで転倒してセカンド止まり。サードまで行ける打球だったけどこの走塁は痛かった。
ワンアウト1,2塁と、1,3塁とではだいぶ違う。
ここで左が出るのは当然だけど、変則サウスポーのヒルが出てくるかと思いきやブーン監督が選んだのはヒルではなくてコルテスだった。意外だと思ったけど大谷選手はコルテスには徹底して抑えられてるので、対大谷を考えての起用なのだと理解した。その局面で大谷選手は初球を打ちあげてレフトのファールフライ。
ワンアウト1,3塁だったらこの打球、レフトは取らんだろうなあ。
ワンアウト1,2塁だったから相手のレフトが猛烈に突っ込んで捕りに行って無事捕球したけれど、自分自身が観客席に飛び込んだので1,2塁走者それぞれが進塁してツーアウト23塁になっちまった。案外この打球処理はドジャースにとっては良かったとみていましたがここでブーン監督はベッツを申告敬遠して満塁策。大谷のところでヒルを出せば
討ち取ればやはりベッツ敬遠でフリーマン勝負。
だけど大谷を歩かせてしまうと
ヒル対ベッツ
コルテス対ベッツ
の選択になるけど、ベッツの打席が嫌だったんだろうなあって思っていました。すると
コルテスの初球をフリーマンがライトスタンドにグランドスラム。ドジャースの劇的なサヨナラ勝ちでした。
この試合は見どころがあり過ぎて一言では語れないと思うけど、私の中ではかなり印象に残るワールド・シリーズになったと思います。シーズン終盤で足を怪我して思うようにバットが振れなかった彼が、この土壇場で劇的なホームランを放ったので思わず部屋でおおおおおおおおーーーーって叫んだけれど、凄い試合だったですわ。
このフリーマンの一撃で
初戦は6対3でLADの勝利
第2戦は4対2でLADの勝利(山本の快投)
第3戦は4対2でLADの勝利(ビューラーの快投)
ドジャースが3勝0敗で王手をかけました。
ここまでの戦力を見ていると投手力は総合的にヤンキースの方が上なんですけど問題は打線。ドジャースは相手投手が右がきても左がきても対応できるタレントが沢山いますね。
右投手には
大谷、フリーマン、マンシー、ラックスが優位に立てる。
左投手には
ベッツ、Tヘルナンデス、Kヘルナンデス、エドマン、スミスが優位に立てる。
特にキケとエドマンが左投手には滅法強いので頼もしい。そしてキケ、エドマン、テイラーがユーティリティ。
1番指名打者大谷
2番ライト、ベッツ
3番ファースト、フリーマン
4番レフト、Tヘルナンデス
5番サード、マンシー
6番ショート、エドマン
7番セカンド、キケヘルナンデス
8番キャッチャー、スミス
9番センター、パヘス
これがショートにロハスが入るとセンターにエドマン
セカンドにラックスが入るとセンターにキケが入ってショートエドマン
キケヘルナンデスはファースト、セカンド、センターを守れるし
エドマンはショートとセンターを守れるし
テイラーはセンターとセカンドを守れるし
マンシーはサードとファーストを守れる
右と左投手で自由自在に守るポジションを変えれるし、誰かが怪我しても自由自在に入れ替えることができるので打順と打線が柔軟に変更できるのも有難い。相手投手が右でも左でも全然苦にしない打線が組めるし、正直言って得点能力はMLB30球団の中でトップだと思う。
しかも上の打順では1番から9番まで全員がホームランを打てる。
そして去年までマルティネス(37歳)が入ってたDHに今年は大谷選手が入ることで強さが増している。攻撃力がヤンキースよりもかなり上回ってるなと感じるし、其れがそのまま勝敗の差となっているけれど、やはり大きかったのは初戦の逆転サヨナラ満塁ホームランでしょうかね。あの一撃で勝負が決まったような気がするけどシリーズの流れを左右する一発でした。
ワールド・シリーズで思い出深いと言えば2001年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスが世界一になった時も凄かった。あの時は左のランディ・ジョンソン、右のカート・シーリングが2枚看板で悪の帝国をやっつけた。途中でシリングが足のけがをして、スパイクから血を流しながら投げる姿を見て、すげえなコイツって思ったけれど今回のワールド・シリーズは其れ以上に思い出に残る記憶になりそうだ。初戦のフリーマンのグランドスラムから始まって一気にLADが3連勝したけれど、4戦目に今度はボルピーが満塁ホームランを放ってニューヨークの逆襲が始まった。そして第5戦。初回からヤンキースの猛攻。ジャッジとチザムとスタントンのホームランで瞬く間に5-0と突き放しヤンキースの連勝かと思ってたけれど…。好事魔多し、ジャッジとボルピーとコールの失策でチャンスが膨らみ一気に5点を失い5-5の同点。試合は丁度お昼休みの1時間で8回の表
ノーアウト1,2塁でバッターはウィル・スミス。ピッチャーはルーク・スカイウォーカーだったけれどスミス四球、ノーアウト満塁になりピッチャー交代。てっきり左に替えるんかと思いきや右に替えてラックスが犠牲フライで同点。大谷初球に打撃妨害があってまたまた満塁からのベッツの犠牲フライで逆転。7-6になりました。これ以降のイニングはまさに手に汗握りながら観てたけど
8回裏のワンアウト1,2塁を凌いで
9回裏が三者凡退でガッツポーズでした。
8回目のワールド・シリーズ優勝。毎年のようにポスト・シーズンに出場しててもまだたった8回しか勝ててないその1年が。大谷選手は移籍1年目でチャンピオン・リングを手にすることができたのは望外の極み也。今年は良い1年でした。
4勝1敗でロサンゼルス・ドジャースのワールド・シリーズ優勝おめでとう。
だけど
今年の両者の戦いはどっちに転んでもおかしくはなかった。初戦の10回裏。ワンアウト1,2塁の局面でブーン監督は左のコルテスを指名したけれど、私は観ていてアレって思ったよ。あそこはヒルじゃないんですか?と思ったけれど、確かにレギュラーシーズンでは大谷選手はコルテスには悉く抑えられているから
大谷VS左ピッチャー
という実績ではコルテスに信頼感があるのでコルテスでも良いんだけど、結果的には大谷は抑えても進塁を許し、ベッツを歩かし、フリーマンにホームランを打たれてしまった。あの局面でコルテスではなくて、ヒルを指名していたら、もしかしたらヤンキースが4勝1敗で勝ってたかもしれんっていうくらい両者の力は拮抗していました。力と力のぶつかり合い。力の差が殆どない場合は、監督の采配が流れを左右する。
コルテスなのか?ヒルなのか?は議論尽きないと思う。
力の差は全くなかった。もう1回勝負をしたらドジャースは多分負けるだろうなというくらい、5試合ともにせった試合で観る方を楽しませてくれたけど、これで今年のMLBは全ておしまい。全日程の終了とともに私のパチンコビレッジも終わります。
これが4月から10月までの私の頭の中でした。
ドジャース1色で染まった生活。ドジャースの勝ち負けに一喜一憂し、大谷選手の活躍に一喜一憂し。大谷がノーヒットでもドジャースが勝てば気分良いし、ドジャースが負けても大谷がホームラン打てば嬉しいという7ケ月でした。皆様には分からないでしょうが土日を迎えてパチンコいかんならん日でも、ドジャースの試合観るのを優先したことが何度あったか数え切れない。パチンコなんて片手間にしかやってないし、適当にしかやってないし、真面目にやってない。従ってパチンコの勝ちなんてたかが知れてるし、本当にお粗末なれどそれでも楽しかったですね。
11月から3月までは元の生活に戻ります。明日からLADの試合がなくなるのは死ぬほど辛いけど、其れに耐えて来年の3月20日を待ちましょう。ちょっとはパチンコも打たなアカンと思うけど、今までがドジャース一色だったので容易には戻れないでしょうね。パチンコのことなんてあんまり考えない7ヶ月間だったから、明日からどうしようかと思うけど何とかして
日常生活を取り戻したいです。
11月はジャッジと大谷の満票でのMVPを心待ちにしてます。
12月に入ればまたドジャースの戦力補強。
佐々木朗希はドジャースに入って頂きます。ファン・ソトがFAみたいですけどあんまり欲しくない。バッティングは兎も角としてライトの守備は下手だし、足もあまり速くない。ソトに900億円も遣うよりもテオスカーを引き留めた方が何倍も良い。テオスカーは意外と足も速いし、守備も良い。送球も良い。あとは左のブルペンをひとりと、左の先発をひとり補強すべし。小笠原は獲らなくて良いよ。
それで先発は
大谷(右)
山本(右)
佐々木(右)
ゴンソリン(右)
グラスナウ(右)
ビューラー(右)⇒FA
フラハティ(右)⇒トレード
カーショウ(左)
戦力補強(左)
ビューラーはFAなのでLADに残るかどうかは分らないけど出て行ってもらっても全然構わない。フラハティも今年の終盤はいなくてはならない存在だったけど、中4日での球威の無さは明らかで打ち込まれる試合が目立った。トレード要因だろう。
左の先発と左のブルペンと、佐々木朗希投手を補強できれば来年も盤石。
早く来年が来ないかなあ。待ち遠しい。
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殆ど真面目にやらんかったパチンコも。少しずつ真面目にやろうかな。
本当に適当にやってた7ヶ月間でした。