今日は生きていくための知恵袋的なお話をしたいと思います。大袈裟な言い方ですけど、全く知らないと損をする可能性もなきにしも非ずなんでというお話なのですが、実際私はその制度の事を知りませんでした。60歳を過ぎた人間が貰えるお金として有名なのが、国民年金、厚生年金、企業年金。所謂老齢年金ですがそれ以外にも

(1)雇用保険(失業手当)
(2)高年齢雇用継続給付金

というのがあります。失業手当は皆ご存じでしょう。これは60歳にならなくてもある一定期間勤務実績があると、失業の際申請すれば貰えるお金ってことは日本人なら皆ご存じのはず。自己都合で辞めた人は3か月くらい後に貰えて、会社都合なら即受給。ただし次の勤務先が決まるまでか最大6か月間のみってことですよね。そんなことは誰でも知ってる話ですが、問題はその次の高年齢雇用継続給付金の方。これは60歳を過ぎても働くことを促進するために平成7年から制度化されました。年老いてもまだまだ働いてよっていうのが目的です。

これは60歳以降の給料が、以前より大幅にダウンした人への救済策。

60歳時点の給料×75%未満ならば給付の対象になりますが、この給付金は60歳以降、失業手当を受給していない人が対象です。ここが最初のポイントで退職後、間を開けてそのうち働くわって思ってる人。多分みんな失業手当を貰いに行きます。無論その判断が過ちだとは言いませんが、ここでどっちが得かを考察。失業手当は最大6か月でその間の就労による賃金はありません。退職後間をおかずに働きながら、次の会社で給料を頂くのであれば無理に失業手当を貰う必要はないと思う。その人たちがやらなアカンことがこの高年齢雇用継続給付金の申請ですね。

受給資格
(1)失業手当貰っていないこと（60過ぎてから)
(2)60歳時点の給料×75%未満の給料で働いていること
(3)60歳以上65歳未満の一般被保険者であること
(4)被保険者であった期間が5年以上あること

受給申請
手続き場所⇒職場管轄のハローワーク
受給期間⇒60から65歳まで

事業主経由で手続きを行いますが、自身で手続きをすることもできます。私全然この制度知らんかった。去年の7月から11月まで5か月間もイオンで働いてたけど、イオンでそんなこと言われたこともないし、手続きもやってくれんかったのであのまま働いていれば一生この給付金は貰えんかったと思う。勿論イオンに限らずその企業とか職場で提案されなければ終わりなんですけど、イオンでさえ何もしてくれんかったんだからその辺のコンビニとかマクドナルド系ファーストフード店なら絶対やってくれんと思う。知らなければ受給せずに生涯を終わるけど、この制度を知っとけば

御自分でハローワークまで申請に行こう。

無論60歳以前働いていた職場で継続して働くのであれば、総務、経理畑の人に相談してその会社の人に手続きをやって貰えば良いからさほど問題はあるまい。問題があるとすれば職場が変わって何も言われずにただただ5年間過ごしてしまうこと。この給付金は65歳までなので65歳がきたらおしまい、過去に遡ってお金を貰えるわけじゃない。知らないで未申請ならば損をするだけである。

60歳過ぎて同じ会社で再雇用。
雇用継続の方は是非とも貰って欲しい。

何故この制度を知ったかというと、お付き合いしている社労士さんが給付に該当するとして申請してくれたから。その最初の月が10月だったので私の場合は偶数月組に入ります。届を出した時期によってお金を貰える日が奇数月と偶数月に分かれるんです。私の場合は初っ端が偶数月だったので今後も2か月に1回。偶数月の5日辺りの日に支給されることになってます。年6回およそ30万くらいですね。

年間30万×5年で150万円

この制度を知らなければこの150万円は貰えないのでえらい目に遭うところでしたが、私の場合は運よく元鞘に戻りましたので、その制度を社労士さんが教えてくれましたがあのままイオンにいれば永久に知らないまんま日々を過ごすところでした。

150万円を無駄にしますか？
捨てますか？

何も知らないで生きていくことの怖さを感じます。

イオンにいた時は誰もそんな話してくれんかったし、そんな制度があることは知らなかったのでこの世の終わりでした。そんな思いをして欲しくないので記事にしましたが、この国にはまだまだ私たちが知らない制度がいっぱいあるかもですね。

まだお若い方は将来自分が60歳になった時のことを考えて欲しいですし、60歳過ぎてもその会社で雇用を継続するのかしないのかの判断にもなるでしょう。勿論別の会社に就職したとしてもこの制度を知っておれば会社の経理担当者に申し出ればよいし、仮にその企業が何もしてくれなくても自分で必要書類をそろえて職安に申請すれば良い。知っておれば色々と対処もできるけど、知らなければみすみす

150万円失うかもしれない。

結構重要なお話でございます。