ダイスケのパーピン

麻雀プロの半荘4回の対局をテレビで視聴するのは初めての事だったので、録画してあとから中身を振り返りましたが、そうしたのは鈴木大介プロの手順に「アレ」っと思うようなところがあったから。昔はイレブンPMで麻雀対局を大橋巨泉の解説付きで観ることがあったけど、それ以来テレビ放送でとなるとなかなか本物のプロ同士の対決は観られないので、非常に貴重な経験でしたね。今でもABEMA加入するとMリーグの対局を視聴できますが私は加入してないので観れないし、加入する気もありません。※本日の記事は悪いと知りながらも敬称略。全て呼び捨てで書きます御免なちゃい。


麻雀オールスターJapanextCupは今年初めて開催される大会
結果は
1位森川ジョージ
2位鈴木大介
3位魚谷ゆーみ
4位浅井裕介


基本麻雀のプロ対局は半荘4回勝負、ポイント制。半荘4回だと最初にトップ取った人が俄然有利なので、第1戦、2戦で走った人間が勝つことが殆どで、大逆転劇は滅多にありません。パチンコも麻雀も先手必勝、勝ち逃げが圧倒的に有利な勝負事です。第1戦は森川が1位、鈴木が2位。第2戦は鈴木が1位、森川が2位ということで2戦を終って

1位森川87.9pt
2位鈴木76.3pt


この二人が抜け出した感じで、この二人のうちいずれかが優勝するだろうというのは予想できました。


私が気になったのはこの後の第3戦。ここで魚谷、浅井の両名はトップを取れなければ完全に脱落。つまり森川、鈴木の立場から考えるとこの第3戦は魚谷、浅井に走られなければ最終戦で森川、鈴木両名での着順勝負に持ち込める訳です。そう思ってた第3戦の起家親番は魚谷。つまりここで親を軽く流せば、森川、鈴木はかなり楽になる局なのですが、親リーがかかった時だけは「オリ」の一手でしょう。麻雀で1番恐いのは東1局の親リー。初っ端から親リーで親マンとかインパチに打込むとまず立ち直れない。経験上東1局に12000,18000を打ち込むとほぼラスを引きます。


麻雀で最も警戒すべきは、トンパツの親リー


ここで魚谷に勝負手が入ります。西トイツで1234589ピン、68ソウ、45ワンの形からドラの6ソウを引き込んで打点が成立。その後西が暗刻(アンコ)になってピンズ一通を諦め89ピンを外しにかかります。8ピンを切った時大介からポンの声。


大介の手牌はこんな感じでした。

 

配牌はあんまりよくなかったけれど、ピンズの伸びがよくってこの手に7ピン。リャンウーパッソウを引き込めばタンピンイーペイコードラ1の勝負手になります。

ここで大介に8ピンポンの声

対局をライブで観てるときに、この8ピンポンは違和感がありましたね。何でかと言えば、8ピンは親の現物だから。タンヤオドラ1で親を蹴ろうという大介の試みはよく分かりましたが、この形では私なら8ピンはポンしないです。翌日録画した映像を振り返って牌符検討をしたんですけど、上記の形であれば私はリャンウーパッソーの2度受けが気になるので、この手牌ならば


ワンズとピンズは鳴かないです。

鳴くのはリャンウーパッソーだけにします。
 

 

親の魚谷は西西1234589ピン68ソウ45ワンから、6ソーを引いて8ソウ打ち。西を引いて8ピン打ち。3ワンを引いて9ピン打ち。89ピンのペンチャンを外して36ピン待ちでリーチでした。リーチドラ3の12000点です。上記画像では8ピンが見えてないけど同巡で大介が8ピンをポン。従って7巡目の割と早い段階での親マンリーチです。


8ピンを鳴かずに持っておればこの2枚は安牌だったのですが、ポンしてしまった為に大介は追い込まれましたね。


上家の浅井が4ピンを2枚切ってるため魚谷がリーチ後に4ピンを引いた時点で3ピンがワンチャンスになるんですけどこれが大介にとって命取りでした。麻雀の世界ではワンチャンスと言えば場に3枚切れ若しくは自分の手牌を考慮しての3枚切れの外側の牌の事を言います。一般に麻雀で比較的通り易い数字牌は


(1)カンの外側
(2)ワンチャンスの外側
(3)4切って1
(4)6切って9


例えば7ピンをカンすれば8ピンと9ピンは比較的安全になります。手の中に67ピンと78ピンがない訳ですから58ピン、69ピン待ちは有り得ない。あるとしたら単騎待ちかシャボだけ。ワンチャンスも同じような理由で4ピンが3枚切れれば34ピン、45ピンを持ってる可能性が低く2と3は通り易いという理屈です。(3),(4)に関しても4切ってれば23ピンを手のうちに持ってることは有り得ないし、6切ってれば78ピンを手の内に持ってることは有り得ないので、同じ理由で単騎かシャボ待ちしかありません。


という事で上述の手では3ピンがワンチャンスなので


大介の手から3ピンが出るのは仕方ないんですけど、8ピンをポンしてなければ少なくとも2巡は8ピン切りで凌げるし、既に1万、8万も切ってるので手の内の225万も比較的切り易い牌ですね。その後に親が3ソーを切ってるので


8ピン
8ピン
1万
8万
2万
2万
5万
3ソー


この手は簡単に乗り切れそうな形になっておりました。


親からリーチがかかった場面では、大介のソウズ3467は全部切れないので切るとしたらワンズかピンズ。3ピンが出て行くのは当然だと思いますが、これで魚谷の親マン12000点に振り込んでしまった大介は、この半荘ラスを引いてしまいました。東1局の親リー12000点に打ち込んでしまえばどんなプロでも窮地に立たされる。其れだけにトンパツの親は警戒すべきであり


親の捨て牌をポンするのは

ダメなのです。


勿論ポンすれば手が進むけど
ポンすれば現物を失う。


攻撃を重視すればポンするけど
守りを重視すればポンしない
 

 

最終的な結果は御覧の通り。ですがやはり第3戦目の大介がラスで森川が2位。ここで両者に78ポイントの差が付いたという事が最後まで重くのしかかり、最終戦でトップを取り返したとはいうものの、あと4.3ポイント届かず。


勿論鈴木大介プロにとっては


悔いのない打牌。何回麻雀打っても同じことをするというかもしれませぬがこの辺が攻撃型の人間と守備型の人間との違い。型の違いなので仕方ないけれど、あの局面では8ピンポンは凡エラーだと思います。それほどまでに私は常に守備の事を考えてギャンブルを打つので他の人とは違うかもしれません。


ギャンブルにとって1番大事なのはディフェンス


負けの最大値が29000円であっても、勝ちの最大値は37万円にもなるのが私流です。これから先も徹頭徹尾守備の事だけを考えてパチンコを打ちます。ギャンブルを打ちます。あの局面では


何百回麻雀を打っても
何千回麻雀を打っても

あのパーピンはポンしません。

私は絶対に負けないパチンコを打つのです。

 

勿論本日のお話は鈴木大介プロに対しては失礼な話。然しながらあの8ピンポンだけは絶対にないと思ってるし、其れが麻雀オールスターの勝者と敗者を分けた線引きとなったと思ってます。ひとつの打牌、鳴きが正解か不正解かは議論が分れるところですが今回の件だけは譲る気になれない。其れくらい僕は勝負事に対して、ギャンブルに対して

 

徹頭徹尾ディフェンス重視です。

攻撃型の麻雀なんてクソくらえだし、高打点を狙う12時間パチンコもクソくらえです。

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