3つのキーワード
グダ撒きの最終日
何日か前に、自分が初めて手を出したパチンコ台はボクシングであると書いた。その機械をきっかけにして、自分はパチンコというものに惹かれ、とりつかれたようにパチンコを打ってきた。ボクシングっていう機械は、コンビゲージみたいな入賞口が役物の上下左右に4か所あって、そこに玉が入ってハネ開放スタート。ハネの動きは左右の直線動作なので、一般的なモノとは違う。
ハネに拾われた玉がセーフゾーンに入る限り永久動作である。この時ハネの開放状態が左側に大きく開く台もあれば、右側に大きく開く台もある。そして、右側に大きく開く台は右側から飛び込ませた方が継続率が高かった。これがボクシングの右打ちである。
これに、自分は魅了された。
ボクシングがなければ自分は全くパチンコを知らない人生を送ったと思う。だからこの機械は自分にとっては、パチンコの全てだ。パチンコってものを全く知らない人が、その世界に関わる為にはいくつかの条件があると思う。自分がボクシングっていう機械に出会ったように、今の若い人たちも何かの、「きっかけ」が必要だ。
きっかけ
(1) パチンコホールの求人に応募すると採用されたのでパチンコホールの店員になる。
(2) 友達にパチンコのうまい人がいて、その人に勝ち方を教わる。
(3) 父親がパチンコ好きで、親についていってパチンコを打つ。
(4) 口コミでこの台面白いといわれてパチンコを打ってみようと思う。
(5) コンテンツに惹かれてパチンコを打ってみようと思う。
(6) こういうブログや雑誌の記事などを読んでパチンコを打ってみようと思う。
まだ他にもたくさんあると思うが、自分はこの中でもコンテンツに魅了されて始めるってのが一番多いと思う。だからこれからの機械開発は若い人が興味を持つような題材に的を絞るべきだ。パチンコユーザーの大半が高齢化しているから、その人たちの興味を引くような題材を選ぶってのは止めた方がいい。高齢者向けの題材は「海」だけでいい。
お金を使わない環境
初めてパチンコする人が、今の環境で飛び込むとどうなると思う?無論勝つこともあるけれど、ボロ負けすることもある。そこで5万円くらい負けちゃうと、もうその人2度とパチンコ打たなくなるだろうね。これじゃあ駄目だよ。初めて行く人でもそれなりの負けで終われるような環境が欲しい。つまりお金をそんなに使わないということだ。そのためにはベースを見直す必要がある。無論4パチでね。
技術介入
また技術介入の余地も必要だろうね。ボクシングでもみんながやらない右打ちをすることで夢中になったんだよ。そういう自分だけの満足感みたいなものを提供する必要がある。それがないと、初めてやる人はのめりこまないと思う。自分の腕次第で何とかなるって思わせることが必要だ。
今日初めてパチンコやるんだわ!
兎に角、機械開発に携わっている人は、そもそもパチンコを生まれて初めてやるっていう人の気持ちを考えて欲しい。いきなり5万も、6万も使うっていうのでは敷居が高すぎる。今日初めてパチンコやるんだわっていう人がパチンコホールに入って、生きて帰ってこられるような環境を整備しないと、遊技人口なんて増えるはずがない。そりゃそうでしょ、初めてっていう人を増やさない限り遊技人口増えるはずないじゃん。
MAX機打って、大連荘して大金を手にしたとしてもだね。そのあと負けが込むともう嫌んなるでしょ。これじゃあ長続きしないよ。一時的な、大金は継続してパチンコにのめりこむって事にはつながらないと思うんだ。パチンコに夢中になるには、お金の魅力だけじゃなくて、そうじゃない要素が絶対に必要だ。それが技術介入であったり、高ベースで長く遊べるっていうことなんだ。
キーワードは3つある。(1)若者コンテンツ。(2)技術介入。(3)高ベース。
パチンコ業界は、この3つのキーワードを目標にして頑張って欲しい。そうしないと、本当にこの世界は枯れてしまう。
自分がこの年まで、パチンコに夢中になれたのは何故だと思う?
パチンコってのは、本当に楽しいんだよ。パチンコをやって来て本当に良かったなあと思ってる。だからパチンコの楽しさを今の若い人達にも味わってもらいたいんだよ。自分はパチンコの楽しさをこのコラムでできる限り伝えたいと思ってる。でも自分の力なんて殆ど影響力ないからね。だからパチンコメーカー、パチンコホールには努力してもらいたいんだよ。
パチンコが今後100年続いて欲しい。
自分がパチンコを始めるキッカケになった機械は、ボクシング。だけどそこにたどり着かせてくれたのは、友達の一言。
「俺が絶対、勝たせてやるからついて来い」。