パチンコ離脱者の発想
本日は、ヒトは何故パチンコやパチスロから離れていくのかということがテーマです。のめりこんだのは、恐らく面白いからとか小遣い稼ぎができたから(若しくは家が建つほどに儲かったから)という理由が多いと思います。パチンコ・パチスロは他の公営ギャンブルとは違って胴元がいません。検査機関を必ずくぐり抜ける為に、市場に出回る遊技機の公平性は高く損益ラインが明確です。従ってギャンブルと呼ぶには無理があるかなというくらい正攻法が通用する世界ですし、そうすることで比較的簡単に勝てる環境にありました。これに異論はないはずです。ということは離脱する人間は、勝てなくなったということになりますし、逆説的にいえば離脱者はそれまでは勝っていたということにもなります。
従って勝っていた人間が勝てなくなったというのが話のポイントです。昔から負けている人は、今も負けているのですが、意外なことにこの人たちはパチンコから離脱していないのですね。彼らは4円パチンコから足を洗って1円パチンコの世界で立派に暮らしております。大昔から養分生活に甘んじている方は、今も尚養分生活を容認するけれど、昔勝ってた人間というものは、勝てなくなると養分生活を容認しないのですね。
私自身がここ何年かの間で、離脱した人を何人も見てきましたけど、彼らの意見を聞いていると大体次のような内容が共通項でした。
(1)パチンコで勝てなくなったから。
(2)勝てなくなったのは、大当たりしても玉が出なくなったから。
(3)大金を投じてようやく当たりを引いたと思った時の喪失感。
パチンコ台の仕様については、2007年まではまともなスペックで推移していたのですが、2008年からおかしくなり始めます。きっかけを作ったのは大一商会だったと思ってるのですがこの辺の記憶があいまいです。今でもはっきりと覚えているのはシトフタですかね。エヴァンゲリオンに初めて搭載された突然確変が、確変中には不要だという議論がネット上で話題になりました。これにいち早く対応したのがヘソと電チューの振り分けを変更するということ。特図1,特図2の出玉率の変更はこの頃から当たり前のようになり、ビスティも右にならえ。エヴァンゲリオンのシトフタではヘソは突確単が30:35:35なのに、電チューでは3:62:35という極端に異なる割り振りとなりました。ヘソ当たりでは玉確変50%ですが、電チューのそれは63.9%という驚異的な数字です。この機械は打ち手にとってはかなり辛い仕様でした。
2008年は冬ソナ2が春先に登場しますが、これは潜伏や小当たりを搭載して不評。私はルパンを良く打ってましたが、この機械もヘソと電チューでは突確変の割合が異なるという仕様でした。兎角シトフタ以降の機械開発は、ヘソを冷遇して電チューを優遇するというモノつくりになってしまいました。この年の9月に七人の侍が登場。この機械はヘソ・電チュー共通で突確単の比率は3:10:7ですが、ヘソと電チューを同格扱した最後の機械になってしまいましたね。
2009年からは、海物語以外では殆どまともな機械が開発されなくなったため、海を敬遠していた私もついに方針変更。この年は2008年末に出た加山雄三だけが唯一まともな機械。自身はごのシシャと地中海をメインで回すようになりました。海物語で初めて長期間遊技したのが、地中海というシリーズです。2009年の年末には沖縄2が出て、これで噴いたためにこれ以降は、沖2がメインの稼働となります。2010年は、海以外では大奥と水戸黄門しかまともな機械なかったと記憶しております。この年の8月にエヴァンゲリオン、始まりの福音が出ましたがヘソの出玉を大きく削った為に、世の中の不評を買いましたね。私の良く知っている常連さんのエヴァ夫婦はこの機械をきっかけにパチンコの世界から離脱するようになりました。エヴァ6でエヴァは終わった。エヴァ6でパチンコは終わったという人は結構いると思います。
2011年になると春先に大震災が勃発してパチンコは自粛ムード。この年に発売された機械は、悉くヘソを冷遇し電チューを優遇する仕様ばかり。私自身も変則的な仕様についていけなくなったと痛感。この年にパチンコ離脱したという人が多いですね。
ヘソの大当たりを冷遇し、電サポ中の当たりだけを優遇する機械開発。偏り過ぎた出玉性能についていけなくなった人たちが、パチンコから離脱するようになったと考えられます。
2012年に出たまともな機械はエヴァ7と恋姫無双だけ?
2013年は海以外では思いつかない
2014年は海以外では思いつかない
2015年は海以外では思いつかない
2016年は海以外では思いつかない
2017年は海以外では思いつかない
2012年以降は、海系の台以外では、私がまともに遊技しようと思った機械はひとつもないですね。常日頃から三洋さんのことだけは褒めちぎるけどそれも致し方無し。この10年間で、クソ台しか出してこなかった他メーカーと比較すると、ジジババを守るためとはいえ、よくスペックやゲージを大きく変更せずに作ってくれたなと感謝いたします。三洋物産という会社は、世間的には羨望の的でしかないし、あまり評価されてないみたいだけど、この業界に与えた功績は多大だしもっと評価されていい会社です。
然しここで気になることがひとつ。何故2007年まではまともな遊技機が開発されたのに、2008年以降はそれがぱったりと止まったのか?ヘソを冷遇し電チューを優遇すると打ち手にとってキツイ台になる。パチンコ離脱者の意見を聞いてみるとそれは明らか。ヘソであろうが電チューであろうが、大当たりした時の価値は同じだということを守らないとパチンコ離れが進むことは明白。それでも尚ヘソを冷遇し電チューを優遇し続ける理由は何なのか?これが全く腑に落ちない。
当然、海がヘソと電チューをほぼ同格扱するのなら
我々は海以外の発想で機械開発をしよう。
海と同じことをやっていてもつまらない。
新しいことにチャレンジしない限り独創的な世界に辿り着けない。
という気持ちは分かります。然しそれをやったがためにどんどんパチンコ離れする人達が増えているという現実を無視するわけには如何でしょう。ここで気になる事その2。2006年にパチンコ・パチスロを開発する養成機関というものが設立されました。誹謗中傷にあたるので名前は伏せますが、大リーグ養成ギブスというか、パチンコ・パチスロ養成ギブスのような役割です。その人たちが専門の学習をした後、遊技機関連の企業に就職するようになりました。これはSANKYO、フィールズが中心になって発起し、その後京楽、大一、ニューギン、藤の6社が支援するようになっていますがここに三洋の名前がありません。設立以降にできたパチンコ台が悉く駄目なことと時期がリンクします。支援に加わっていない三洋だけがまともな機械開発をして、それ以外がということを考えると色々なことを想像してしまいます。パチンコの専門学校を出て、パチンコメーカーに入ってパチンコ台を作る。一見理にかなってるように思えますが、その結果がこれですから。
確かに養成ギブスをつけて、短期間で専門の知識とスキルを身につけてるとは思うのですが、それが遊技者にとって幸せな環境を提供できていない。パチンコ台は遊技機と定義されていますが、実質的には博打機なので現場で痛みを経験しないと、お客様から支持される機械は作れないのではなかろうか。パチンコ・パチスロにどっぷりと嵌った人間にしか分からぬ「痛み」があるはずで、それを取り除くことに神経を使っていただかないと難しい。モノツクリに関しては、経験を積み重ねている人よりも、既成概念が全くない人の方が斬新なアイデアが浮かぶから良いという意見があります。然しながらパチンコ台に関しては、斬新な試みはほぼ失敗に終わってるし、新しいことなど何ひとつやらないで欲しかったというのがこれまでの実績。これは痛みを取り除くことに神経を使っていないか、若しくはそういうことに気が付かない。パチンコ台というものは遊技経験豊富な方が、ご指導して頂かないと難しいと思いますね。
今週はほぼ打つ手なし。沖縄の島は先週に比べると一回り締まっております。感覚的には7/17とか7/30と同じレベル。見送りにするか否か大いに悩むところです。金夜の釘調整をみてうちに帰ってからしばらく考えておりました。明日の末尾日4イベントの信頼度が高ければ、土曜日は見送りにして日曜日に賭けるという戦略もあるのですが、24日のイベントがあんまし信用できません。土曜見送ると今月は23,24,30と残りの日程全て捨てることになるかもしれないので、回らないことも覚悟の上で行くことにしました。朝見渡すと狙いの台は6.0~6.2というレベル。6.2くらいなら稼働すべきという判断で打ち始めると、唖然とするくらい回らない。ウリンチャージが当たらなかったということを差し引いても酷いレベル。ヘソはほんの僅かに左が足りないだけなので、もっと回ってもいいはずなのですがどうにもならんですね。貯玉使って173回転唖然です。ぶん投げるべきですけれど、絶対下ムラだと思うのであと2500発消化して今日は帰ります。意を決して2500発勝負っと意気込むと、1回転目にカニのリーチがどこまでもズルズルと続いて拍子抜け。まさかここで当たるとは!
ご安心ください。この後すぐに単発を引いたので今度こそ持ち玉飲まれて撤収です。その時短中72回転目にハリセンボンが泡で揃ってビックリ仰天。でも単発。その時短中、93回転目にウリンの疑似連が発生して、ワリン発展で尚且つ左手で応援、ハンドルがブルブルっといって付加価値演出みっつーと思ったのに、まさかの魚群出ず泡。かなりいけずな台やねとぶつくさ言ってるとアンコウで止まりました。これで3連単。ここから1000個ほど打ちこんだところでお開きとなりました。この玉では結構回ったので、最初のクソ回らんのはやはり下ムラなのですが、それでもこの台は上スタが殆ど決まらないので、回転率は足りないと判断。回りが回復しつつあるけれど、終日打ってもスタートはやはり5.8程度の代物。見た目よりも回らんという奴で、この台も今後のお付き合いは多分無いでしょう。なかなか堀が埋まりませんけれど、少しづつ分かってきました。
玉を流すと丁度3000個。負けていないうちに帰るという感じです。玉を流して貰ってるとき、店員さんが「今日は北斗がお薦めなんですよ、お客さん」。えっ!と思った。知らんかった。玉を全部流してもうたがや。速攻で北斗見ると、結構アイテんなあ。参ったなあ。もっと早く言って欲しかったけど、玉でも流さん限りそんな会話もせえへんから仕方ないわ。普段北斗とか牙狼翔はヒャクパーノーマークやさかい釘調整を見る機会すらない。店員さんに言われて初めて気が付いたという次第。しばし長考。甘そうに見えるけど、北斗転生は怖い。打つべきか否か?打つべしか帰るべしか?大いに悩んだ末に、そうや30日の北斗転生イベントの予告演習をやるのにちょうどいい機会という判断に至りました。この日の判断で30日に北斗を打てるのかどうかを決めよう。
見た目のスタートは6.8程度。ということは1万円使って230回転あるかないかといったところです。最大1万円までの投資と決め込んで勝負開始。あんまし回らない状態から始まって不安一杯、夢いっぱい。5500円使ったところで急に激熱な展開が来たよ。北斗七星の役物が飛び出して、しばらくしてロゴ落ち。したらばアチャアチャチャチャチャチャー。機械が壊れたみたいになってしもうた。周りの注目度が凄すぎるのでハズレたらかなり恥ずかしいなと思っていたら揃ってくれました。128回転目の出来事で555。さてここからが勝負。バトル中に相手を倒して無事確変状態に突入したので、一応はほっとするのですが既に心は決まっております。500個程度の出玉で終わったら玉が無くなった時点で帰ります。
50回転くらい回したところで絵柄テンパイからバトル。バトル2回目で弱い奴をぶっ倒して16R。フーッとこれで初めて大当たりを引いたという感じです。最近の台はここまで来るのに長い道のりですわ。最初の当たりでは確変か単発かも分からず、ここで単発なら当然意気消沈。例え確変を引いてもバトル敗北なら当然意気消沈。一体何でこんな台を作るのか分からんけど、それよりも分からんのはこれを好んで遊技するお客さん。多少回っても安心感ゼロのこの超絶バトル空間は私には不得手です。そうこういってるうちにお次は73回転回して敗北です。3連チャンといっても2700個ぐらいですか。まあこれで即止めしてもちょっとは勝って帰れるかもしれません。時短に突入して7回転目に、また北斗七星の役物がビシュっと上り詰めて熱そうな感じ。ボタン押しが決まってまさかの引き戻しです。超絶嬉しいでちゅー。ここでももう一度16Rを引いたところで、お次はバトル敗北です。この時点で7200個也。絵柄がテンパイして4回バトルを行うのですが、ラオウとか強い奴ならほぼ負けですな。かなりよわっちーキャラクターが登場しない限り勝ち目はありません。
あんまし続かんよなあ。と思いながらその時短中、僅か15回転でまたしても北斗七星役物がビシュっと出てきて絵柄テンパイ。これも熱いのかってボタン押したら揃いました。またしても16Rの方を引き戻しました。お祭り騒ぎになるかに見えた今日の北斗ですが、このバトルでも1回だけ相手を倒したものの3連チャンで終了。結局3連チャン、3連チャン、3連チャン。実質9連チャンみたいな感じですが11600個也。これだったら沖縄の9連チャンの方が良いかも。沖縄でも時短引き戻し込み9連チャン結構ありますけど、1400個×9=12600個。北斗は9連チャンで11600個。沖縄の方が多いやん。
今日は初めて北斗転生という台を打ちましたけれど、この手の台はアタシ不得手だと悟りました。結局派手な要素は沢山あるものの、出玉関係は沖縄とそんなに変わらない。むしろ沖縄よりも少な目になる事の方が多い。これをもって30日の北斗転生は消滅いたしました。その日はまた低価村にでも行って、戦国乙女でもやろうかな。2円パチンコならそんなに負けないし。明日の遊技もかなり微妙。一宮が使えれば良いのだけれど、世の中そんなに甘くはない。
沖縄
(1) 174回転、単発
(2) 72回転、単発
(3) 93回転、単発
220回転当たらず
3/559、確変0、単発3
北斗転生
(1) 128回転、3連
(2) 7回転、3連
(3) 15回転、3連
106回転、当たらず
3/256、確変6、2R3
合算
貯玉使用2500
売上1500
貯玉14646
38000円相当プラス
私は現在の遊技機開発が正しい方向に向かっているとは思えないです。ヘソと電チューで異なる仕様にしないと駄目なのか?異なる仕様にしたがるのは出玉率が高いと見せかけるための遊技機メーカーの下心ではないのか?差別することで得られる可能性は否定しませんが、さりとて同格扱いにした可能性だって否定出来ないはずです。両方の商品が発売されても良い筈なのに片方だけがゼロになるという発想が分からない。差別したこと によって生まれた偏りに耐えられなくなって、パチンコ離脱者が続出したということの意味をもう一度よく考えて 貰いたい。
今日北斗転生という台を遊技して殊更そう思いました。