パチンコホールの舞台裏(第二弾)

あー、チックショウ!会社止めたくなってきた。何年かに1回はこういうことがあるんやけど、本当にこの会社アホしかおらんわ。世の中のみんなも大なり小なり同じ思いをしてるんやろか?それとも私だけなんやろか?大体あのアンちゃんを辞めさせる会社やからね。アンちゃんは本当に人が好くって、私の1万倍くらいは人が好かったのに。それを酷い!サラリーマンを辞められるのは一体いつになることか。早く定年が来ないかなあと思ってるこの頃です。今日はストレスMAX気分です。


初回投稿から5周年セールと題しまして最近はサービス投稿を行っております。サービス投稿って大袈裟な表現にもほどがあるのですが、まあ普通は書かないよねみたいな裏事情の暴露という意味合い。なのでそこはあまり突っ込まないで読んでいただきたいと思います。頭を真っ新にして、ただぼーっと文章を追っかけてくれると大変嬉しいです。この企画の第2弾として、今日は皆様がご存じないお店の裏側をちょっと覗いてみましょうか。昔昔その昔、私は何度か遊技機関連企業と面談機会があったというのは今までに書いてきたと思います。そのうちのとある会社での出来事です。この会社の方針で、良い商品を開発するためには現場を知っておかないと駄目でしょうということで、とあるパチンコホール様に一時的にお世話になる機会がありました。断っておきますがあくまでもほんの一瞬。一時的な出来事ですよ。


もちろん目的は、パチンコホールの内部構造や仕組みを理解すること。なんですが、まあそこは大人の事情というか、ぶっちゃけて言うと「パチ屋の店員」をやってたわけですよ。否、やらされてたという方が正しいやねえ。これが嫌で会社を辞めた人もおるんですけど、私は真っ向から勝負です。やらないことには始まんない。I can do it.の精神ですな。

 

割とこじんまりしたホールで300台くらいの規模。パチスロが2島であとはパチンコが8島くらいあったでしょうか。お客の入りは、平日はアウト12000~15000個程度で土日はアウト25000個くらいでした。赤字か黒字かギリギリっていうところです。パチンコのJCが4台でパチスロのMCが1台。ベースタンクを持たない独立島でしたが玉積みだったので島交流はありました。玉積みの設備では小規模のパチンコ島では、島毎に貯留タンクを保有する独立島ってのが多いですし、大規模なパチンコ島は殆どがベースタンクを持っています。

 


9時開店ですけど、朝の8時前には出勤をしてまずは、ポストに入ってるスポーツ新聞を事務所のフロアに届けます。なんでもその店のお偉いさん(私より若い人)が、毎日スポーツ新聞を読むからです。パチ屋の情報源は日経新聞ではなくて中日スポーツ新聞なのです。その後おもむろに若いねえちゃんと一緒にゴミ袋を抱えて外回りです。まず最初のお仕事は外のゴミ拾いとゴミ箱の中身を入れ替える作業です。正直この時点で結構クソッタレエな気分ですね。何で俺がこんなことせなアカンのや。しぶしぶ若いねえちゃんと何気ない会話をしながら屈辱的なゴミ拾いをした後事務所に戻って開店作業の準備に当たります。開店作業として重要なのがパチンコ玉に付着した湿気を取り除くことですね。島の電源を入れて、一旦島上部にある玉を全部抜きます。還元機を動かして島内の玉を全て循環させるのです。次に玉の通り道に敷いているヒーターの電源をONにして加熱開始です。玉が熱くなりすぎると困るので、これはタイマー制御でしばらくすると自動で電源が切れるようになっています。全部の島でこれを行うのですね。

 

一通り準備が終わると、あとはお客様を迎え入れる準備です。

 

平日はお客さんが少ないので、開店してからの2時間はヒマでヒマで仕方ありません。このときパチンコホールスタッフは島の端っこにじっと立っていて、ただひたすら代表ランプの色が変わるのを待ちます。代表ランプというのは島の両端に1個だけ付いていて、大抵は通常時は青か緑色に光っています。これが大当たりすると白に変わるし、お客さんがコールボタンを押すと赤に変わります。つまり代表ランプというものは、呼び出しランプと連携して島端で従業員に島の状況の変化を伝える役目を果たしているのですね。

 


代表ランプの色が赤に変わったら猛ダッシュです。大抵はドル箱の箱下げなのですが、稀に玉詰まりというのがあります。玉が詰まるのは、遊技機のセーフタンク内か、島上部にある玉を配給するレールの入り口のうちどちらかです。欄間を開放してジャバラをドンドンドンドンと叩けばまずはOKです。箱の上げ下げについてですが、この当時の遊技機は玉が詰まると発射すらできなかったので、箱下げは従業員の必須項目でした。ところが最近の遊技機は玉つまりが生じていても、それとは無関係に玉が発射されますので箱の供給がなくても遊技は可能です。だから玉を取り替える作業は、箱下げも箱上げも全てお客様がセルフサービスでやるように指導すればいいのです。そうすれば人件費削減のためにパーソナルシステムを採用するってこともしなくてすみます。玉積島でも箱の上げ下げを全て客がやるようにすれば、人件費の削減につながるのですね。

 

早番と遅番のローテーション


基本、早番の人のお仕事は、箱の上げ下げと玉詰まりの解消なので、遅番の人よりかは仕事の絶対量は少ないと思います。何故ならば、玉を流してお帰りになる人は圧倒的に4時以降の方が多いからですね。たまにタバコ買ってこいと呼ぶ客がいて、これには参りました。カップに入った玉を突き出してマイルドセブンとかキャスター買ってこいとか平気で言うわけですよ。こちらとしましては、タバコくらい自分で買ってこんかいって思うのですが、そのときは店の決まりで客の言うとおりにするように指導されておりましたので、嫌々ながらも客の言う通りにしておりました。こうした行為は全てインカムを通じてスタッフ全員に伝わるような仕組みになっています。基本、パチ屋で従業員が行う作業は、トイレ休憩、食事休憩含めて全てインカムに向かってしゃべってから行動に移るので兎に角忙しいわけです。12時前になってスタッフが食事休憩を取るようになると、俄然忙しくなってまいります。人手が少なくなった時に、客が増えて大当たり回数が増えるからです。11時半から2時くらいまでは地獄のように走り回ります。このクソ忙しいときに、こんな要求があったりもします。パチンコ島での呼出はほぼ箱下げなのですが、パチスロの島で呼び出される時は、サンドへのコイン補給か目押ししてよという依頼です。コイン補給は仕方ないと思うのですが、目押しって!目押しくらいあんたがやりなさいよって思うのですが、店のサービス業務のひとつとして考えられていたのでやりましたよ。パチスロを一度もやったことのない私にとって目押しサービスは辛かったです。

 

ジャグラーは簡単に目押しできましたけどね。キンパルも何とか客の要望にこたえて揃えてあげました。しかしそれ以外の遊技機になるともう無理でしたね。客にあんた目押しもできんのかって言われて、ハイそうですって隣の人に目押ししてもらうのを頼んだりとかね。目押しできない俺が苦労しながら、何とかやろうとしてたのを客に大笑いされたりとかね。もうこれだけは勘弁してくれんかいねと思いながら。途中で他の店員の姿を見つけると、もう手招きしてその人に代わってもらっていましたが、クソ忙しいときに目押しサービスを頼まれると地獄でしたね。

 


そんなこんなで自分にも食事休憩の時間が回ってきます。休憩といっても30分くらいで戻ってこなければならないので、基本パチ屋の食事は事前にコンビニ弁当を買ってくおくというのが定番です。味気ないです。殆どの人が外出してご飯食べて戻ってくるってのはありませんでしたね。事務所内で弁当を食べるんですけど、そのときに私はずっとホールコンピュータを見てました。ホールコンピュータを観察していて気が付いたのは、回転率を表示する値は1000円当たりに何回転回ったかじゃなくて、全てスタート表示でした。スタートが5.8から6.2,6.4と色々と誤差がありました。同時にベースも表示されるのですが、ベースがどちらも20なのにスタートが6.6の台と6.3の台というのがあることに気付きます。保留玉3個で止めているとスタートは6.6になりますが、打ちっぱなしにしてると6.3くらいまで下がる。つまり同じ釘調整でも打つ人によってスタートは随分異なるのだなあと考えさせられました。確変中のベースも常時表示されるので、確変ベースが100を超えると、この人は上手に止め打ちやってんなあってことが分かるのですが、こんなときはすぐに客のところへ飛んでって出入り禁止警告をするのでありました。

 

食事休憩が終わって大体1時か2時ごろになると、札差という業務が増えてまいります。パチンコで1万個、2万個で札差。パチスロでも1000枚、2000枚と札を差していきます。正直、こんなことやって何になるんかいなと思ってたのですが、これが立派な煽りにつながるらしくてその店は積極的に取り入れました。カウンターのねえちゃんにその情報が流れますとインカムで○○番台、2000枚のフダをさしてくださいという指令が出ます。すぐに対応してあげないとこのねえちゃんが不機嫌になるから大急ぎで札を差しに行くのですが、何枚って言うのが聞き取りづらいのでしょっちゅう枚数の確認をしておりました。3時になると、当日の当番の人だけが頭取りに出掛けます。頭取りとは競合店のお客さんの数を数える行為です。「ゴーニィ、只今より頭取りに向かいます」とインカムに喋ってからおもむろに店を出て車を走らせます。頭取りに行く店はいつも決まってるのですが、向こうもそれを承知なので、店に入るときはきちんと挨拶してから頭取りしていいよっていう了解を取って作業開始です。島の中にいる人数を計数機で数えながら記録して店内を一周します。こんなことやってなんになるんかなあと思ってたのですが、店の幹部によればライバル店が同じ時間帯でどれほどのお客が付いているのか気になって仕方ないという事でした。

 

個人的には頭取りは全く意味がない行為だと思ってたのですが、店にいるより気が楽なのでちょっとサボりに行く気分になれたので作業者としては悪くはなかったです。頭取りから帰ってくる時間帯が店としては一番忙しい時間帯でしょうかね。テンテコ舞いで疲れ果てた頃、ようやく遅番の人が店に出てくるようになります。早番と遅番の切り替えは4時なので、この頃になると早番の人は遅番の人にインカムとか台鍵を渡して作業の交代の準備をします。ヤレヤレ、やっとの思いで重労働から解放されました。開店直後は、あまりにもヒマ過ぎてかえって疲れるのですが、昼ごろ社員の食事休憩で手薄になった頃から気が狂ったように忙しくなって疲れ果ててしまいます。それに加えてずっとインカムの音声を聞きながら、しゃべりながら作業しているので一時たりとも気が抜けない。これが悪の元凶でしょうか。インカムの音声を聞き逃してはならないと気分が常に張りつめているので想像以上に疲れました。※インカムは必要悪ですね。これが無くても業務が機能する方法を考えて頂きたいです。

 

4時過ぎに作業を終えて事務所にあがると、もう本当にホッとしましたね。この時点で疲労困憊で疲れ果てております。これで無事解放か?と思いきやこっから早番全員でミーティングが始まるんですね。今日の反省会やるぞって号令で始まるのですが、反省会もクソもない。ただ単に女子社員から男子社員へのクレームを聞く会議です。

 

ゴーニィが札差を忘れることがある。    
ゴーニィのインカムからの声が小さすぎて聞き取り難い。    
ゴーニィの目押しが下手過ぎて困る。他の人に迷惑をかけている。    
ゴーニイが呼出ランプの反応が遅い。もっと機敏に動け。    

    


全部ゴーニィという事で処理しましたが、実際にはこれは全部男子社員の○○さんと置き換えて考えてくださ い。早い話ここで盛り上がるお話は、若いねえちゃんが仕事中にストレスため込んでおり、そうした彼女たちのストレスを発散させる場に仕上がるのですね。はい、次から頑張りましょうという事で結局何にも改善されずに話は終ります。こうしてパチンコホールの早番は、地獄のような仕打ちを受けて長い1日が終わるのです。    

 

早番はまだましな方です。    


問題は遅番なんですね。早番と遅番の切り替えは、幹部が勝手にスケジュール表を作るのでそれに従いますけど、大体5日をめどにして早番遅番のシフトが変更になりました。遅番の勤務時間の方が、お客さんの絶対量が多いですし、ジェットカウンターに玉を流す作業も多いです。単純に仕事の量が増えるのですね。毎日お客さんが遊技している様子を観察していると、良く勝ってるお客さんと、いつも負けてるお客さんがいることに気が付きます。勝ってるお客さんは、大抵は良く当たってる台に座ってるのですが、負けてる人はその逆で嵌ってばっかりの台に固執します。ほんでもって嵌った挙句に単発、単発、また単発。負けてるお客さんの行動を見ていると、また嵌り台に座っちゃったよ、大丈夫かあてなことが多かったですね。


途中を端折って閉店時間になりました。

 

閉店間際になると、クソ粘りしているお客さんや確変中のお客さんのところに出向いてあと何分です。10時45分を過ぎますと大当たりは無効になりますというメッセージを伝えに行きます。10時50分くらいになると、誰かが合図して掃除の業者を店内に招き入れます。基本的なお掃除はこうした業者さんに任せるのですが、問題だといったのは閉店作業のことですね。開店作業は1時間もかからないけど、閉店作業は3時間くらいかかるのですよ。まずパチンコ島では、アウトボックスの清掃と還元機の布ベルト交換です。アウトボックスは全台取り外して濡れた繊維で清掃ですよ。この時遊技機付近に散らばってるパチンコ玉を全部島に戻します。還元機の布ベルトは島単位での作業なので、8島あると8台分の交換ですが、ひとつ交換するだけでも結構な苦労でした。パチンコ玉は常にきれいにしておかないと玉つまりの原因になるので、布ベルトの交換は必須項目なのですね。あとは金庫に流れた札束の回収。台毎についている紙幣サンドは投入すると左右に曲がって流れます。島の中央に紙幣搬送レールってのが貫通しておりまして、これが金庫まで運んでいるのです。金庫にたまったお金を回収して別の金庫に収納するわけです。

 


パチスロ島では、まずは台間サンドにめいっぱいコインを詰める作業から行います。そのあと、コイン洗浄機の部品を色々と取り外して洗浄する作業が待っています。当時はちくわと呼ばれるロール形状のゴムがたくさんあったのですが、これを毎日洗ってた記憶が残っています。それからパチスロのイベント告知。設定が入ってると見せかけるために、何台かに1台はリールを手で動かして777を揃えておくんです。でもコイツに設定が入るわけじゃありません。しょうもないトリックです。何が辛いかって、パチスロの設定案が決まるまで帰れなかったという事。店の幹部が設定案をエクセルでああでもない、こうでもないと考えるのですが、大体営業が終わってから本格作業に取り掛かるので決まるまでが長いこと。これに待たされてたから全ての作業が終わったのは深夜2時。閉店してから大体3時間経過後のことなので家に着いたらバタンキュー。これだから遅番はやなんよってなことになるのであります。

 

 

若いねえちゃんその他諸々。大体店の近所に住んでやがるんでまだましなのですが、私は1時間くらい車を走らせてやっと家に着いたので結構キツかったですね。ほんでもって結構どころじゃないぞ。死ぬほど辛かったっていうのが遅番の翌日が早番だっていう日です。家に着くのが3時でしょ。そこから少し寝て6時40分には家を出なきゃならんので、これには参りましたね。シフトの切り替えで早番から遅番になるときは問題ないですが、遅番から早番と言われたら。


もう無理!


更に輪をかけてもっともっと残酷なのが新台入替という奴です。

 


仮に水曜日を休みにして木曜日が新台入替初日としましょうか。自分が勤務してたときが確かそんな感じ。決して水曜日が定休日というわけじゃなかったけど、入替の前日だけが休日。このとき自分は火曜日が遅番で11時なるといつものように閉店作業が始まるのですが、それと同時に専業者がどっと店に入ってきて台を撤去し始めます。台移動がある奴は全部一旦撤去して店の片隅に置いておきます。私自身はいつものように閉店作業をし始めるのですが、この作業が終わってから台の移動と取り付けのお手伝いをします。遊技機の取り付けが完了したのは明け方の4時。もう家に帰れねえから寮住まいのウチに泊めてもらってそこで仮眠。そして8時前には再び出勤です。この日は店休日なのですが、パチンコホールの営業に休みはありません。新台入替のために店休にするのは、その日にやらねばならないことが沢山あるからです。

 


午前中は、最寄の警察の担当者をお呼びして検査を受けます。申請通りに機械が設置されてるかどうかを確認するためです。一応台を開けて台裏に不正がないかどうかも見ます。遊技台は証紙番号の並び順が飛ばされていないこと。昇順か降順のいずれかで順番がテレコになってはいけません。ということを確認して警察官が了承すれば一安心。次のステップに移ります。この日は10台だけの新台入替だったので、まずは対象となる島を玉箱で囲います。それからサンドの蛇腹を遊技機の上皿左端に寄せてパチンコ玉を自動供給できるようにします。ハンドルは一定位置で固定してからアースして自動発射に切り替えます。こうするとパチンコ玉の自動補給、自動発射ができるので無人遊技が可能です。大当たりしたときは玉が出てくるから、満杯になったドル箱を移し替えるのが我々の作業です。10台島を3人係りで担いました。

 

これが試打ちという作業です。

 


朝の10時から延々と6時間はこの作業が続けられます。正直しんどいです。昨日も4時まで目一杯作業して殆ど寝てないのに、こんなことで6時間も立ちっぱなしでは目がフラフラで眠気が襲ってきます。でも新台入替というのはこれが一番重要な作業です。新しい台が取り付けられたときは、その日のうちに作業者がコンコンコンと釘を叩くのですが、この時点では初物ゲージに対して感覚で触ってるので、実際に遊技したときにスタート異常が出る可能性があります。そのために6時間くらいは実際に遊技して、その結果を元に釘調整をやり直します。このときのお題は、スタートが6前後で調整してくれというものでした。

 


6時間経過したのち、ホールコンピュータのデータと照合するとかなりの誤差が出ております。この数字を基にして、釘調整のやり直しです。幹部の人と私でもう一度釘を叩きなおしました。今は色んな調整用の器具があるらしいですけど、このとき私が使ったのは玉ゲージとハンマーだけですね。釘調整のコツは親指ゲージのときに書いた間隔ABCの幅を調整することですが、私は基本AとかBの釘は触らずにCだけで微調整です。Cのメイン釘を上に曲げるか左に曲げるかですが、このときはそこは触らずに風車の釘を根元からほんの僅かに右に振って処理しました。あとはヘソを僅かに締めて終わりです。スタート6という指令でしたが、さすがに新台入替初日から5点代ではまずいので5.9はNGだけど6.1はOKだと勝手に解釈。概ね6.1から6.2くらいの幅で調整しました。言われた指示よりかは若干甘めになったかもしれません。

 

そんなこんなでやっと終わったーと思ったのが夜の6時です。

 


疲労困憊。死ぬほど眠いです。でも実際にはこれから打ち上げをやって盛大に飲んで騒いでお開き。もう完全にアウトですわ。だって明日は早番だから。宴会の冒頭の挨拶で、新台入替えは毎回このようなしんどい思いをしながら、みんなが力を合わせてやっとゴールにたどり着くという話をしてましたけれど、毎回??こんなキツイことをしてんのかと思うと気が遠くなりました。新台入替初日に遊技をされる方は、実際にパチンコホールの裏側ではこんなに大変な労力があるのねってことをわかって頂きたいですね。裏事情を知っておくと、パチンコに対して、パチンコホールの店員に対しての見方も変わってくるでしょう。もっと優しくなるはずです。

 


ようやくたどり着いた新台入替の初日。この日の営業を終えて4時半ごろ事務所に戻って帰る準備をしてたのですが、オーナーが様子を見に来ました。初日の結果はどうだった?というところでしょうか。ホールコンピュータのデータを見て、顔色が変わります。「だから6くらいにしとけよって言ったんだよコノボケー」。オーナーの罵声に震え上がります。怒られたのは私じゃなく幹部の方なのですが、責任の一端はありますので気が気でありません。ホールコンピュータのデータは平均スタートは6.3くらいで出玉はバックレツ状態。真っ赤っか営業でした。たまたま当たり過ぎただけなのですが、スタートを6にしとけよって言ったのに6.3になってるという点を指摘されるので言い返しようがありません。パチンコホールの営業は大変厳しいです。当たらなければ多分オーナーはここまで激怒しなかったと思うのですが、赤字になれば自分が損した気分になるのでしょう。この辺の解釈はお店の考え方とは少し異なるようです。店としてはお客さんに楽しんでもらえたら有り難いことですし、今後のリピーターになって頂きたいと思ってる。6.3程度のスタートなら損益ラインは殆ど超えてはおりません。今日は当たって良かったねというべき話でしょう。

 

 

自分が客としてパチンコホールで遊技しているときは、こんなこと全然知らなかったので気に留めなかったのですが経験してよくわかりました。パチンコという遊技が成立しているその裏側では大変な苦労が集積されているのですね。今のパチンコ島設備はパーソナルシステムが主流ですので、ここに書いたほどの苦労はないと思うけれど、それでも閉店作業の簡素化は是非とも実現して欲しいと思います。そうしないとこの業界から良い人材が生まれないですよ。近隣の三重県では、夜は12時まで営業です。夜の営業時間が長くなって嬉しいみいな意見もあるとは思うのですが、そこで働いている人たちの環境を考えると全然賛成できません。12時に店を閉めて、それから閉店作業ですか?一体何時に終わるのですか??スタッフがまともな時間に家に帰れるような環境を目指さない限り労働環境はちっとも改善されないでしょう。少なくとも営業は10時までにして、そこから閉店作業を1時間以内に終えること。これ位を目指さないと、まともな企業とは言えませんよ。     


(1)遅番から早番にシフトが切り替わる時の対策     
(2)従業員の食事休憩時間見直し     
(3)インカムをつけないで勤務できるようにすること     
(4)過度の客サービスの廃止     

 

パチンコホールは、お客の方ばかり見過ぎてきたんじゃないかなと思います。客サービスを重視するあまり本来     やるべきことを見失っている。目押しサービス、タバコなどのおつかいサービス、箱上げサービス、ワゴンサービス。こういうのは全て要らないと思いますね。そんなことよりも自分たち従業員の快適な労働環境を目指して貰いたい。良い人材が育っていかないとパチンコホールの明日はありませんから。今回の記事は随分昔の話ではありますが、私が何ヶ月間か勤務して感じたことを記憶をたどりながら書いてみました。部分的には忘れていることや間違っていることがあるかもしれませんが大筋では合ってると思います。何事も経験してみないと分からないので、業界のことを知るためにはこういう辛い経験も必要だったかなと思うこともあります。商品開発の為に島設備を知ること。ホールコンピュータを知ることはとても大切なこと。色々と勉強になったこともあったし、こういう経験があったからこのようなサイトで記事を書いていられるのだろうと思います。然しながら、この時の労働環境と過酷な勤務シフトがあまりにもキツかったので、当時の私は本当に身も心も参りました。

 

パチンコホールで働き始めて1週間くらい経ったときにハタと気が付いたのですが、お風呂に入ると右の肩に大きなホクロができてしまいました。今まで無かったのに何で??一瞬メラノーマなのかと思ってドキッとしたけれどよく見るとそんなに嫌な色ではなかったです。だけど自分自身の体に大きなストレスをため込んでるなあという感じはしてたので、それが影響して出たのかなあと思った次第。くだらない話ですが、パチンコホールで働いてみて良かったと思うのは、中にいる女性スタッフがみんな可愛かったってことだけですね。この業界は何故かこういうことだけはツボを押さえておりますから。自分が働いていた職場には、なかなか近寄りがたい感じのヤンキーねえちゃんがおりましてん。第一印象はぎょっとするほどイカレてる。言葉つかいや態度もヤンキーそのもの。一般的にはあんまり好まれないタイプの人ですが、何故か私にとってはストライクゾーンのど真ん中。昔から正統派美人には興味沸かず。新垣結衣さん、白石麻衣さん、広瀬すずさん。この辺りが現代ニッポンの美女トップ3なんでしょうけど私全く関心ありません。グレた感じと高飛車な物言いが私の心にズキュンバキューン。この人とは割とウマがあったし、良く遊んでくれたので彼女のお陰でキツイ仕事も多少は癒されました。そういう思い出があったのだから、同じような環境で同じような子がいたらもう一回やってみるかと問われたら

 



お断りします。


このお仕事だけは、二度とやりたくありません。

 

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