あこがれの人
バクチで勝つために一番重要なことは、オフェンスに非ずディフェンスだと書いてきました。オフェンス重視の白虎・青龍はこの世界では負け組みと呼ばれます。連チャン機を好む人間に真の強者はおりませぬ。等価・高価を好む人間に真の強者はおりませぬ。彼らは連チャンしなけりゃ勝てないからそこに身をおいているだけ。彼らは高換金じゃなきゃ挽回できないほど追い込まれるから等価に身をおいているだけ。そのことを私に教えてくれたのは第54代横綱の輪島です。
以前強い横綱として私は8人を候補に挙げましたが、彼らが同時期に全盛期を迎えていたならば、一番強いのは輪島だと書きました。輪島最強説です。その源になっているのが、守りを重視した玄武相撲なのです。輪島という力士は兎角破天荒な人物で、人とは違うやり方、古い伝統にとらわれないやり方を重んじる人でした。学生横綱から僅か3年で角界の頂点まで登りつめましたが、大学を出て横綱になったのは輪島だけ。左差しが得意で、立会いに左を差すと、右は相手のかいなを手繰り寄せて半身の形に構えるんです。がっぷり四つに組むのが横綱相撲というものですが、それをしなかったのは軽量の輪島が大きな相手と互角に戦う為。がっぷり四つだと相手の前に出る圧力をまともに受けてしまうけど、半身の体勢なら前に出てくる圧力を逃がすことができます。ディフェンス重視の体勢です。このように半身の形で戦う力士が横綱になったのは輪島しかいないでしょう。
相撲は短時間で決着をつけるのが基本です。何故かと申しますと、15日間戦うと徐々に疲労の色が濃くなって来るので、弱い相手には時間かけて戦わないんですね。15日間という長丁場を考えると、あまり疲労を溜めたくないので10日目辺りまでは早い時間で勝負が決まることが多いです。ところが輪島の持ち味は、長い時間をかけてゆっくりと相手を料理する戦い方でした。左を差して頭をつける。長い相撲になるのですが、相手が痺れを切らして強引に前に出てくると黄金の左が炸裂です。
下手投げに出世なし
左からの下手投げが必殺技でした。一般的に相撲の世界では、投げは下手投げよりも上手投げの方が強いといわれます。何故だか分かりますか?下手投げと上手投げが打ち合いになった時、ほぼ同時に土俵に落下します。このとき下手を取っていた力士よりも上手を取ってる力士の方が、高い位置にいることになるので、ほぼ同時に落下したときは下手回しを取ってる力士の体が先に土に着くからです。従って相撲の世界では下手投げ力士に出世なしといわれます。ところが輪島はこの常識を覆しました。彼が放った引きずるような下手投げは、投げ飛ばすというよりも相手の体勢を崩すという役割でした。自分が子供の頃相撲を取ってるとき も左下手を欲しがり、左からの下手投げが得意だったので輪島の放つ下手投げにはしびれました。上手投げ よりも下手投げ強しを実践してくれる彼の存在は、私にとっては英雄でした。
(1)大学出身で横綱になったのは輪島ただ一人です。
(2)半身の体勢で横綱になった人は輪島しかいない。
(3)長時間相撲で横綱になった人は輪島しかいない。
(4)下手投げで横綱になった人は輪島しかいない。
相撲界における常識を全て覆すような人でしたね。私自身は彼が大関になる直前辺りから注目し、当時は 人気の貴乃花(初代)、実力の輪島と言われ貴乃花としのぎを削りましたが、実力は圧倒的に輪島の方が 上だった。そんな彼が一番強かったのは、大関から横綱に昇進した頃なのですが、綱に昇進した後の九州場 所で大怪我をしてしまいます。12日目貴乃花との対戦で、勝負には勝ったものの、右手の人差し指と中指の間がパクッと裂けちゃったんですね。土俵上に滴り落ちる真っ赤な鮮血でかなりの大怪我です。その日の夜は40℃近い熱が出て残り3日間は休場だと思ったんですが、彼は無理をして13日目に土俵に上がって負けてしまいました。これ以降残りの2日間は休んで結局12勝3敗で優勝するんですが、この時無理をして土俵に上がったことが後々の禍根につながります。大怪我したのに無理を押して土俵に上がった横綱は、彼を含めて3人います。3人とも負傷というハンディを跳ね除けて優勝し感動を生むんですけど、それとは引き換えに自分自身の力士生命を縮めることになるのです。貴乃花(2代目)の膝、稀勢の里の左肩。そして輪島の右手。この怪我以降は、彼の強さにかげりが見えました。世の中はよく輪湖時代といいますが、北の湖としのぎを削った頃は既に盛りを過ぎていました。本当に輪島が強かったのは、北の湖と出会う前。北の富士、貴乃花たちと戦っていた頃ですね。
差し手争い(さしであらそい)という言葉をご存知でしょうか?相撲には相四つとケンカ四つという組手があり輪島は左四つでしたから、左下手に右上手でした。この時、相手力士も左下手で右上手となりますし、相手がその形を望むのであれば両者は相四つと呼ばれます。ところが相手がその形を望まないことがあります。右下手で左上手を希望するケースです。このような対戦では、輪島から見たときの左は下手を希望する両者がせめぎ合う立ち合いとなり、このような下手の取り合いのことを差し手争いと言います。
私が知る限り、立ち合いで輪島が差し手争いで負けることは一度もありませんでした。
ここが輪島の強さの秘訣ですし、玄武相撲の真骨頂でした。差し手争いに勝利し、常に自分に有利な形で相撲を取るのが輪島ならば、差し手争いにはこだわらず常に相手有利の組手で相撲を取るのが北の湖でした。どちらが強いのかという議論は意見が分かれますが、ディフェンスが強いのは輪島ということで間違いないでしょう。
常に自分に有利な形で相撲を取る。
常に自分に有利な環境に身を置いてパチンコを打つ。
またこうも言えます
勝ちに行く相撲を取るのではなくて負けない相撲を取る。
勝ちに行くパチンコを打つのではなくて負けないパチンコを打つ。
ギャンブルとは何か、勝負事とは何かを私に教えてくれた相撲道。真の強者は輪島のような力士を指すのでしょう。彼の戦い方を見て参考にさせてもらったことは多いです。ご冥福をお祈りします。
本日はサンシャイン京楽南と栄の同時オープンから3年。両店舗の周年祭なので、サンシャインに行くべきか否か悩みます。周年祭りだろうが末尾イベントだろうがサンシャインが釘を開けるってことが今までないので当方としては疑心暗鬼です。木曜日にいつもの沖縄の島を様子見したところ勝てそうな匂いがしたので金曜日の夜はその店の様子見に行きました。ということは周年祭には行かないってことですね。この店にたむろしてるノリ打ち軍団が打った台が勝てそうな履歴になってるので、土曜日に彼らが来なければ大チャンス到来です。彼らは日曜日は必ず来ないのですが、土曜日は来る時と来ないときがあるのでどうだろうか?それ以外だと先週専業者が終日稼働した台が回りそうな気配です。釘は締まってるけど、じっくり観察するとこの釘でもまだ座っていられるレベルなのではないかと思います。サンシャインも気になってはいるのですが、出かけてみたものの全然釘いじってなかったらおしまいなのでそこに行く勇気はありません。まだこっちの方が商売が成立すると感じます。問題は例の二人組が来店するかどうかなのです。8時45くらいまで来なかったので、今日は大丈夫かと思ってたたらその直後にいらっしゃいました。当然私の方が先に並んでいますが、彼らの顔を見れば、その台を打つことはできません。並び順番は関係ないです。ちょっとしたトラブルでも避けるべきと心得ているのでこうしたケースで朝の並びにいる時は、彼らが打つに決まってる台を私が打つことはありません。並びの時に居なければ遊技します。あとから来ても知らんぷりです。
ということで自動的に私が遊技する台が決まりました。店に入ると釘は昨日のまんま。普通の人が見たら打たないレベルですが、この台は回りグセが良いはずなので私はこれでもソコソコは回せると思いました。打ち始め13回転でウリンの疑似連発生。レツマンボウに発展してアンコウ絵柄でリーチ。花傘リーチが黄色オーラで尚且つ目から炎の演出。これで強予告が4つ揃いました。当然魚群でいただきって思ってボタン押したら泡でアワ食ったけれど、その直後にパリンと鳴ってアンコウで止まったけど確変セグ。朝一13回転で確変当たりですから、望外と言いたいところですが、期待演出が4つも複合したのに「魚群」が出なかったのがかなり気になります。今日は全然魚群が出ない日なんだろうか?こういう展開の時って結構あるんですよ。
ここは2連チャン止まりで、時短を抜けた107回転目。今度は8×9のクロスがワリンリーチに発展して何気に熱い。ここでも魚群を期待したけど泡しか出ず。これがズルズルと滑って突確変でした。この後は確柄が4回続いたので5連チャン。結局7連チャンみたいなことになって一撃9600個也。朝一1000円で当たって9600個ですから今日は大丈夫です。この後捕まって725回転でサメのノーマルリーチが単発。その時短中28回転目にガオガオチャンスから5×6の泡ワリンがパリンと鳴って単発。どこまでいっても今日は魚群が出ないぞ。
楽勝のムードはいつしか消え失せて、楽勝どころか多分負けるねみたいな心理状況に追い込まれている。玉を全部飲まれたところで626回転。ここまでに6.8くらいのペースで買い足しする一手。今日の台は、釘は全然足りないのに横スタは抜群に良いし、上スタも決まる。横と上のバランスが良いのでほぼ回りムラなくここまで来ている。同じ6.8でもスタートのばらつきがあるときとないときとでは、後者の方が格段に気分がよろしい。今日は負けても楽しい気分で帰れそうだ。
買い足しに出た後、1000回転を超えた辺りからイライラしてるのが自分でもわかった。
玉尽き626
買い足し1万円⇒864(238)
買い足し2万円⇒1059(225)
買い足し3万円⇒1305(216)
買い足し4万円⇒1517(212)
いかんいかん。段々と回りが落ちている。多分これは自分自身がイライラして打ち急いだせいだ。オーバーフローが頻発しているに違いない。そう思った私は一旦食事休憩を取って冷静になろうと考えた。こういう時、ムキになって黙々と打ち続けている人がいるけれど、そういうのはあんましよくない。大抵イライラしてくるので打ち方が雑になってくる。買い足しして1000回転を超えるとクッソ回らんくなることがあるけど、大抵こういうのは打ち方の問題なのよねん。食事休憩から戻ってくると、500円投資して6×7でレッツマンボウ。これが演出発展せずにアンコウで止まった!ホレ当たったじゃんか。
ここは単発だったけど、その時短中ガオガオチャンスに突入して1×9で本日2回目の魚群。パリンと音が鳴って嬉しい確変の大当りだがここは2連チャン止まり。この後も1回当たったけど単発だったので、本日中に挽回することはないなと判断して適当なところで止めた。41500円のマイナス状態から3449個だけ流して終 了です。後半の単、単、単、2連、単は痛かった。終盤でここまで単発に偏ると挽回は至難の業。
沖縄
(1) 13回転、2連
(2) 107回転、5連
(3) 725回転、単発
(4) 28回転、単発
(5) 1521回転、単発
(6) 67回転、2連
(7) 111回転、単発
290回転、当たらず
7/2862、確変6、単発7
売上10375
景品3449
30280円マイナス
スタートは6.7
51000円の負けを覚悟して遊技致しておりました。意外と負けずに済んだという印象ですが、朝一1000円 で9600個まで行ったのにこんなに負けるとは思ってもみませんでした。朝一魚群出ずの直感は正しかった ようです。何となくですけれど、こういう直感はやっぱりと思うことが多いです。勝敗には関係ないですがこういう のを楽しむのもパチンコと言えばパチンコなのかも知れません。今日は負けたことよりも、この台のスタートの良さを知ることができて良かったと感じる1日です。これほどまでに回りムラの少ない台にはなかなかお会いできません。打っていて実に楽しい台でした。もっと釘の開いたときに遊技してみたいですね。
輪島VS北の湖の映像を何度も振り返りました。痩せ形の輪島が大成できたのは、彼が知恵を振り絞って編み出した「守備陣形」にあるでしょう。知恵はいくら使っても減りません。私の憧れの人でした。
東方 横綱輪島 石川県七尾市出身 花籠部屋