悲報

2019年の3月20日をもってパチンコ台の内規が変更されたらしいけど、至上最悪のルール変更であります。まあ確変率の上限65%が撤廃されたときに嫌な気はしてたんですけどやっぱりかという次第。65%上限が外されたときに嬉しいみたいなコメントを読んだ記憶がありますが、私はそのとき「違うかな?」とは思ってましたけどね。パチンコ業界が打ち手のためになるようなことは殆どしないと思うので、確変率の上限撤廃というアメ玉を与えたときは、その見返りとして何かあるなと思うのが自然で、そのときに嬉しいと感じた人はちょっと浅はかではないのかな?という印象でした。兎角この業界が何か新しいことを起こす時は、ほぼ「朗報」はありません。99%くらいは悲報なんですね。

 

確変率65%の上限撤廃は腑に落ちなかったです。

 

此度の内規変更では、ヘソの賞球は言うに及ばず、全てのベースを抹殺できるようなルールになっております。内規の通りに遊技機を作れば、風営法の施行規則、著しく射幸心をそそる恐れがある遊技機に該当してしまうので大きな問題を引き起こしそうな予感があります。勿論遊技機メーカーはその辺のところは百も承知の二百も合点なのでしょうけど、それを無視して機械を世に送り出してきたのがこれまでの実績ですから私としましては非常に由々しき問題だなあと思っております。どんな機械で登場するのかは、時期を待たねばなりませぬが大凡の予想をしておきます。

 

恐らくはMAX10Rの出玉性能では客寄せパンダにならないと考えたのでしょう。

 

腑に落ちるというのはこういうことをいうのでしょうね。上限が撤廃された時はおかしいなと思ってたのですが、昨日の内規変更の詳細を見て納得しました。私が疑問に思ってた点が晴れたからです。近々に海物語の新しい奴が出ますが、絶対にこの機械では客寄せパンダにはなりません。この機械仕様を見れば此度の内規変更もある程度は納得できます。所詮1200個の出玉では確変率の上限を取り払ったとしても、なかなか受け入れられる遊技機を作るのは難しいです。確変継続率を高くすれば、セーフとアウトの関係で、セーフが大きくなりすぎるのでどっかでこれを削らねばなりません。確変率を高くする代わりに、通常時の賞球を削る。これでセーフとアウトのバランスをとろうと考えたのではないかと予想します。ベースをゼロにすることで削られるセーフ玉は非常に大きいです。その玉を大当たりしたときに割り振れば、ショボイ新基準機の出玉性能が見かけ上は解決することになります。


4個賞球で1日のBサが2万個あったとき
スタート6.0ならば自力回転数は1600回転ですからこれによって得られるセーフは6400個です。この6400個分を大当たりしたときの出玉に割り振れば、かなりの出玉性能を上乗せすることができます。

 


単純に16R時代の海系の台ならば、1500個出玉で1日当たり20回程度の大当たり回数を望めるという仕様が多かったように思います。これが1200個で20回となりますと、300個×20=6000個のセーフ玉減少ですからやはり非常に大きな数字ですね。ヘソの賞球6000個と出玉のロス6000個の12000個を使って一気に挽回を狙うとなると、かなりの高継続率遊技機が作れるというわけですね。まあこの辺を狙っての内規変更ではないかと思うんですけど、せっかく警察庁がお金を使いすぎるマシン開発はやめにしようということで、16R⇒10Rに変更して穏やかな遊技機の開発をしなさいよと道案内をしてくれたのに、此度の変更はその流れに逆らうようなもの。内規の変更は当然警察庁も理解しているはずなので、内心は穏やかでないはず。自分達が規則を変えて射幸性能を下げたのに、それに反する道を歩いていこうとするこの業界のルールは面白くないでしょう。

 


結局南極、遊技機メーカーの社員さんは打ち手、遊技客のことなんてこれっぽっちも考えてやいない。彼らが考えてることは只ひとつ。自分達の幸せと自分達の会社の繁栄。そのためには、如何にして「客寄せパンダ」を作るかということ。またまた大変な時代になりました。皆様はご存知ないかと思いますが、ヘソの賞球をゼロにしてしまいますと本当に大変な世界が待ち受けているのですよ。元々は7個あったヘソの賞球ですがそのために爆裂機が作れないと思った遊技機メーカーが考えたのが稀代の爆裂機「アレジン」。パチンコ台では7個賞球にせざるを得なかった時代ですが、藤商事という会社はこれをパチンコではなくてアレパチで発売しました。これならば7個賞球のしばりがないので、アレジンはスタートチャッカーはいうに及ばず全ての賞球をゼロにしたのです。アレパチには小物入賞なんてないしね。1日に20万負けるこの機械が出たおかげで一時的に潤った人も沢山輩出しましたが、その反面サラキンに手を出して首が回らんようになって自殺する人まで出る始末。最近あの人見なくなったよなあって言ってると、後から夜逃げしたんだってという話を何度聞かされたことでしょう。今回の内規変更はの行く先は、アレジンのような遊技機開発を目指している気がしてならないですね。出玉規制により頭を押さえつけようとする警察庁とそれに歯向かおうとするパチンコ業界の雄。どちらが強いのかの議論は置いといて、結局は弱い者にしわ寄せが来るのが相場。内規はしょっちゅう見直されて変更になるから今回の変更案が全てだとは思わないし、全然機能しなかったらまた変わるかも知れないけど…

 

今回の内規変更は相当に厳しいですよ。

 

今まで何度もとどめを刺されてますけどね。消費税8%でもう終わりだと言われた。途中でヘソの賞球が1個になってとどめを刺されたといわれた。2017年の規則改正パブリックコメント。設定の認可と釘調整の禁止でパチンコはもう終わりだと言われた。16Rが10Rになることでもう終わりだと言われた。消費税が10%になることが正式に決まってもう終わりだと言われた。東京オリンピックが開催される前に完全禁煙化を余儀なくされてパチンコはもう終わりだと言われた。

 

今まで何回もトドメを刺されてますから。


今回の内規変更は死んだ人間にムチを打つようなもの。


もう好きにしてよ。


アレジンの時代には戻りたくねえけどよ。

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