無意識の罪
今週は待望のJCBカードが家に届きました。不在票が入ってたのでそれを郵便局まで取りに行ってきたところです。案外すんなり貰えるのねって思ったけれど作戦成功。パチプロさんのブログを読んでた時に、クレカが作れないから不便だとこぼしていたのを思い出したのですね。今回の期限は5年後の5月なのでその時期には年金生活に入ってるから心配はありません。年金生活も立派な金銭的担保になるから、カード会社の審査はすんなり通過すると思います。空白の5年間をどうするかというのがテーマだったけど、退職するギリギリの期限でカードがつくれたのはラッキーでした。
サラリーマンでいられる日もあと僅か。4月まではあんまりそういうの感じなかったですが、5月の連休が明けると急に切羽詰まってきたというか、心が既にここにあらずで寂しさが湧いてきました。40歳くらいの頃には、早く定年が来ないかなと思ってた時期もあるのですが、いざそうなると複雑な心境ですね。6月からは新しい仕事を探そうと思ってますが、まずはシルバー人材センターに行こう。私は瑞穂区に住んでいるので、管轄は御器所にありますね。シルバー人材センターなんて遠い、遠い世界やと思うてたしそんなんに世話になることはないと思ってたけど、それが現実になる日も近いと思うと寂しいねえ。
シルバー人材センターに関しては私が20代の頃痛い思い出があります。
今日はちょっとその話から。懐かしの思い出話し第1弾
20代半ばの出来事であります。シャープに勤めていた頃は半田営業所でしたが、所内ではちっちゃな街の電気屋さんを担当するのが一般ルーート。エイデン、ダイイチ、ホーエー家電のように大きな量販店を担当するのが量販ルートで真っ二つに分かれます。常日頃から両者仲たがいするのは当然、量販店と電気屋さんとの店頭販売価格の違い。街の電気屋で44800円で売ってるテレビが、量販ではサンキュッパやないかという苦情は日常茶飯事。電気屋で買った客が他の店の方が安いと文句を言うと、そこの店主が一般ルートの営業マンに文句たらたら。そこで一般ルートの営業課長と、量販ルートの営業課長がいつも大ゲンカですわ。こんなもん数の論理で、大量に買う店の方が仕入れ価格が安いので販売価格も安くなるのは当たり前なんですが、我々当事者としてはそんなことお客にいえるはずもなくただひたすら平謝り。だから所内では常に一般ルートと量販ルートが喧嘩している状況。だけどこの両者が手を結ぶ機会があるのです。
合同展示会
通称合展は営業所にとっては書入れの催しなので、この日ばかりは我々量販ルートの営業マンも合店の催しに向けて汗をかきます。乙川にある公民館。広さ縦横70メートルくらいの会場に、シャープの家電製品をズラリと並べます。ここで何をするかと言えば、シャープの看板を掲げているお店とそのお客を呼んで合同で家電製品の一斉販売です。だからと言って特に安くもないけれど、何故かこの会場にお越しになる電気屋の常連客は、ここぞとばかりこの日に商品を買いあさります。普段は小汚い街の電気屋からしか話が聞けない商品説明を、私みたいな若い営業マンが親切丁寧にやってくれるので、お客がいつもより舞い上がって興奮気味ってのが私にも伝わります。街の電気屋といっても、この日はシャープの看板を上げている店だけの集まり。営業所管内で25店舗くらいあったと思うけれどこれをFS店と申します(シャープフレンドショップ)。ニナガワ電化センターに常滑電化センター。大府のマルマンはひと癖もふた癖もあり申したからここは営業課長直属のお店。FS店が一同に集まる展示会はまさに年イチレベルの大還元セール。金土日の3日間で8000万から1億くらい売ったんじゃないかな?利益が取れる一般ルート向けの商いで1億の売上はお祭り騒ぎ。当時は営業所内で利益貢献度NO.1のBIGイベントでした。
そのための準備に向かうとき、この日はシルバー人材センターからひとりお年寄りの男性が応援要員として手配されました。後輩とこのお年寄りを車に乗せて会場に向かいましたが、途中でいつものように喫茶店に立ち寄りました。営業マンにとって茶店でのモーニングはお決まりのようなものですから、いわばルーティーンですね。ここで3人一緒に喫茶店に入ってモーニングを頼むんじゃが、全部平らげた後にこの老人がですね…
財布もってないとぬかしよった。
いやいやいや、それはないっしょこのオッサン。サイフないんなら車から降りる時にいうてくれやないとアカンやろ。3人で一緒に喫茶店に入ろうとしてた訳やから中入ったらどんな事になるのかは分かるでしょ。子供でも。百歩譲ってもよ、注文を取りに来た時点で私サイフ持ってないんですけどえんですかの一言がいるでしょう。サイフ持ってないことを誰にも言わんといて注文してから全部平らげた後、こともなげにサイフ持ってないっちゅうのは詐欺でっせ。
このクッソ爺。
そう思ったけどその場はどうすることもできんから、あとで請求するからなと言い放って私がその500円を立て替えましたわ。まあサイフ忘れたんなら後で払えばいいことやし、この場はそこまで目くじら立てんでもええやろ的なお話ですが、後日「金返せ」とその老人にせがんだら拒否しよるんですわ。
「私はシルバーさんから何も持たんで行って帰ってきたらええ言われてましたから払う必要がないんです」。
「お金はシルバーさんに請求してください」。
シルバー人材センターの言い分では、労働力は提供するけれど、その場で生じた食事等は全部会社(雇った方)が払うもんだと思い込んでおりましたんで、今回の500円もそちらで払ってくださいと一歩も引かん。して、その老人も絶対お金は払わんと一歩も引かん。500円泣き寝入りしたんは私。このクッソシルバーが!とは思いましたけれど、僅か500円で裁判沙汰にはなるはずもなく泣き寝入り。こんな人間にだけはならんぞと思いながら今日まで生きてまいりましたが、その私がシルバーにお世話になろうとしてるってのが感慨深いですわ。因みにこの老人は、サイフを忘れたんじゃなくって、わざと持って来なかった口。つまり何も持たずに仕事してお昼頃になれば自然と食事という流れになるからサイフ持ってなければ自動的に奢ってもらえるという腹つもり。という事があとから分かりました。どこまでも汚い爺やなと思いましたが、お年の頃は今の私とほぼ同世代だと思うので、何気にショックを感じていますね。
もうそんな歳になったんか!
でも絶対こんな老人みたいにはならへんぞ!
そういいつつも、無くて七癖。自分にもよそ様に迷惑掛けてる行為というのは山ほどある思うんです。一例がサンドから出た玉の処理。上皿で積まれた玉を左手でガチャガチャは恐らく日常茶飯事だと思うのでこれからは意識して止めねばならん思う。これはパチンコに限った話しではなくて、麻雀格闘倶楽部をしてるときは100円玉を2枚重ねてガチャガチャやってる。何故そんなことをするかと言われても理由はない。これは自分だけじゃなく、他の人も結構な割合でやっていて2枚のコインをこする癖。ライターを定期的にひっくり返しながら叩く癖。コインを台の上にて継続的に叩きつける癖。本当に色んなことをやってくれるけど、隣の人がこんなことやってたら死ぬほどウザイ。そして注意すると素直に言うこと聞く人なんか滅多にいなくて逆切れする人が殆どである。冒頭に紹介したシルバーのお爺ちゃんも多分悪気は無いというか、罪の意識なんてほぼゼロなんだと思うの。それが老齢化するってことなんかなあってふとその日のことを思い出したりするんですけど、これからは無意識の罪ってことには気を付けねばならんと思いますね。自分では、シルバーの老人みたいにはならへんぞって思ってても
他人様に迷惑を掛けてるはずだ。
自分では悪いことをしてるという意識は全く無い。それが歳を取るということなのかどうかは分からんけれど、あれが20代、30代の人ならばまずそんなことはしないと思う。人間のもって生まれた性格の悪さもあるにはある思うけど、相手に迷惑を掛けてるということに気が付かなくなってるのは無意識の罪ではないかと思うようになって気ました。無論これは自分がそういう年齢になってきたから今まで以上に考えるようになったんですが、歳を取ると無意識の内に他人を傷付けてることがいっぱい出てくるような気がする。ましてやお年寄りとあらば他人様も割りと大目に見て注意しないことが多いから。それで、滅多に注意されないことをいいことに、自分の悪態を正当化する爺が多い。
この前大海を打って1755嵌りを食らってるときも、自分は無意識の内に上皿の玉を左手でガチャガチャやってました。多分その日は嵌りに掴まって無意識のうちにイライラしてたと思うけど、そのイライラする精神状態が行為に出てしまったようです。途中で右隣のお嬢さんがこっちの音を気にしてるというか、イライラしてると思ったので「ハッと」気が付いてこの行為を止めました。かなり意識して止めようと思わなければ、止められないほど私の行為には中毒性があります。何故そんなことをするかと聞かれても答えられないが、無くて七癖私自身が生まれもっている無意識の罪。まあこういうことから見直していかないと社会人としてはダメなのねと強く思っているこの頃です。この日の右隣のお嬢さんには申し訳ないことをしました。多分文句のひとつも言いたかったのでしょうが、そういうことを愚痴ることなく遊技してたので今度からは強く意識しながらやりますけれど、老齢化すればするほどその辺のところがダメになっていくのでしょうね。
無意識の罪って事に対してどれだけ配慮できるかってのを考えよう。
遠い遠い若き日に感じたシルバーに対する嫌な思い出は、自分に対する戒め。
これからはできるだけ他人に迷惑を掛けないように生きていきますわ。
コメント
過去のエピソードが沢山尽きませんが、記事を書く際にふと思い出すのでしょうか。それともメモ書き等思い出せるようしているのでしょうか。
素晴らしい記憶力と共に、話に出来ることが凄いなぁ。といつも読んでからふと思います。
昨日今日の話は家に持ち帰って、こうこうこうでさぁ。と言えますが数年前の事なんてもう聞かないと、あぁ!となりません。
なくて七癖に気づいて治そうとするところも驚きました。
誰にでも癖ってあると思うのですが、自分にこの癖がある。と思うまでは皆あると思うのですが、他人にまで迷惑かけているのかどうかまで判断してる人っていないと思います。
それを見習おうと思う訳ではないのですが、そういった考えを発見できる所が感銘を受けます。
音量MAX親父は本当にドル箱で頭イってやろうかと思うくらい血が登りますが、舌打ちや通るときに足をわざと椅子にぶつけたりしてしまうので、直さなきゃいけないところです。そんなことをしたところで金にならないけどやってしまう。そして1番は見た目でやるかやらないかを決めるところが自分にはあるので最低です。
じゃあ自分はないの?って言われたら沢山あると思いました。
ボロ負け日曜日の帰宅後、家の近所で財布を見つけて届けました。
元職場で広島に出張へ行ったとき、財布を電車で落として、新幹線のチケットのみたまたま持ってて帰ったことがあります。問い合わせをしたらあるとのことで着払いで送って貰いましたが、1円も何も綺麗に戻ってきて人生最高峰の喜びをしたことがあります。
自分に災難があっても人にいい事をする癖を、無くて七癖にしたいです。
昔の事って不思議と覚えているものですよねぇ…。最近の事なんてちょっとすると忘れるのに不思議なものです。
僕も玉ジャラジャラが癖になってます。
出した玉を左手で感じるのがなにより気持ちいいんです。
鬱陶しいと思う人もいるので、気をつけないといけないですね。
ただ、そこまで気にしなくてもいいやないのとは思いますけどね。
各々がパチンコ台と真剣に向き合ってるから、連チャン時は楽しそうな仕草が出るし、ハマってる時はイライラ仕草がでるのが自然だと思います。
隣の人の挙動を見てると、感情が手に取るように分かるので面白いですよ。
ユリア様
稗田阿礼なんですよ。
目につたれば口に詠み、耳にふるれば心に記す。
いくつになっても抜群の記憶力で御座います。昔呼出ランプがなかった時代に、回転数を全部覚えてたっちゅう話をお忘れか?昔の思い出はいつまで経っても消えませんが、実際にはところどころ記憶が抜けてるし、もっとひどい場合には全然思い違いやったってことも少なからずある。
これからも謙虚に生きようと思います。
音量MAXクソ腹立つけれど、舌打ちはいけません。椅子キックもいけません。穏やかにお話しくださいませ。
他人に優しく。自分には厳しく。
ピカ吾郎様
昔のことは本当によく覚えています。
まだ2歳か3歳の頃。自分は母親の母乳が嫌いで、嫌嫌っとして市販のミルクを飲んでたっていうことを鮮明に覚えているのですが、この話を義理の母にすると、そんなことは絶対に有り得んって言われた。
でも覚えてるんですよねえ。
そうかと言えば全然思い違いやったわってこともありますよ。
琴の若が最近売り出し中なので、祖父の琴桜のこと調べたら唖然。私この人一旦十両まで落ちて復活したと思ってたのに、一度も大関陥落しとらんかった。
唖然。
にごっち様
今回のお話は、どっちかというと麻雀の方なんですけどね。パチンコは店内がメッチャうるさいからまだましなんだけど、問題は麻雀格闘倶楽部の方。静かな店内でコインがガチャガチャとやりだすと、マジ切れして大ゲンカになることもあるからね。
僕は被害者にもなってるし、加害者にもなってるから両方の立場が分かるんやけど無くて七癖。できれば直した方が良い。この前は右隣のお嬢さんがイラっとしてるのが分かったので止めましたけど、そういうのに気付くかどうかがテーマって話ですね。
またどっか行きましょうか。
4/29は圧巻だったなあ。君にパスを出すと悉くゴールネットを揺らすから素晴らしい。まあキバちゃんといい君といい、私と行動を共にしてると結構勝ってると思う。私のアシスト率はナンバーワン。