西陣が廃業したというニュースを受けて皆がこぞって反応していますが、筆者もご多分に漏れず思いは募ります。このニュースで廃業と倒産は異なるとしきりに力説している方がいましたが、そこはそこ。あんまりこういう言葉に拘らなくても良いのではって思います。機械開発は今後も継続ということでしたが西陣が「死に体」なのは紛れもないと思うし、西陣が起死回生の活躍を見せる可能性は限りなく低いと考えています。皆様と私とでは思いが違うと感じるのは、西陣は元々機械開発メーカーではなくて設備開発メーカーってことですね。遊技機よりも設備で光り輝いた会社です。

パチンコができた当初は島設備の裏側で女性店員さんが玉を補給しながらパチンコをやってました。玉がなくなると「おーい。こっち玉がないよう！」って言われるとハイハイといってパチンコ玉を補給する。そんなほのぼのとした時代に別れを告げたのが

西陣の補給システムでしたね。

自動で玉を遊技機に補給する仕組みと、玉を循環する仕組みを作るきっかけになったのが西陣の補給設備だったし、それを受けて更に開発・改良を加えて世に送り出したのが竹屋の補給設備です。そういう意味では今のパチンコ島設備の基礎を作ったのが西陣であり、竹屋でありこの両企業が世の中に残した役割は大きかったと考えています。

そんな西陣と竹屋もパーソナルシステムが登場して島屋の役割は大きく揺らぎます。

更に、スマートパチンコが登場して島屋としての役割はどうなるのでしょうか？

P機が消滅してスマパチだけの世界になったら竹屋とエース電研も西陣の後を追うでしょう。

補給設備あってこその「パチンコ」でしたね。

デジパチ黎明期は
SANKYO⇒フィーバー
平和⇒ブラボー
三洋物産⇒パニック
大一商会⇒アイドル
ニューギン⇒エキサイト

で西陣はというと
ルーキーでしたね。

自分にとって思い入れのある西陣の機械は

一発台ではジャスティ
権利物ではクーデター
77で当たると爆裂権利物のラプソディ
デジパチルーキーZ⇒777と上にもうひとつの7で大当たり
デジパチファンキー7⇒業界初のワープルート採用
羽物ニューモンロー
羽物パチンコ大賞
保留玉連チャン機魔王
現金機春一番
現金機の球界王
CR球界王

球界王以降は思い入れはありませんね。最近の西陣の機械はぱっとしなかったってのが正直な思いです。羽物ではこれ以外にも沢山西陣の機械を打ってきたんですけど残念ながら名前を思い出せないのでここまで。特に思い入れは強かったのはファンキー7とニューモンローでした。どちらも自分にとっては稼ぎ頭になったほどですが、ファンキー7のワープルートは斬新で50/K超えも頻繁に。ニューモンローの2チャッカーに入ったときの1発目の拾いにはアドレナリン出まくりで、これでVを外した時の衝撃はなんとも言えないほどの落胆でしたね。2鳴きの一発目に拾った玉がVに来る入賞率は8割くらいあったから激熱だったし、ほぼ1500発確定のV入賞は一瞬で打ち止め終了できるほどの爆裂機でした。

西陣の栄光期は良き時代。

パチンコが光り輝いた時代で、皆の期待に応えるだけの機械開発力って素晴らしい。

機械を開発する能力に関しては西陣と三洋は双璧

ただしオリジナルのキャラクターでほのかちゃんがマリンちゃんほどの人気と信頼度を得られなかったことが三洋と西陣の明暗を分けた。花満開だけで押していく手はなかったのだろうかと思うけど、デジタルドットの限界。海は曲がりなりにも液晶の産物なれど花満の世界観を10年も20年も追い続けるのは無理があると経営陣が思い込んでしまったのも仕方のないこと。液晶とデジタルドットの差が繁栄と凋落との差かな。

未だに海を愛する人は多いし、お店も客も海に依存する人はいつの時代も一定数存在する。これがパチンコメーカーが生き残る１番良い方法なんだろうけど、海はマリン・ワリン・ウリンと皆オリジナルのキャラクターであり三洋が開発した独自の版権である。独自に開発できなかった企業は世の中に流行した版権を取り入れて客に媚を売ることで繁栄が成り立っている。仕事人、秋元ブランド、冬ソナ、ウルトラシリーズ、北斗の拳、牙狼、花の慶次、赤塚ブランド。中森明菜、倖田來未、ガンダムUC、エヴァンゲリオン、アクエリオン。ルパン3世、アントニオ猪木。有名人は兎も角アニメやドラマはいつんなってもその力は容易に衰えないのでこうした版権をいくつ持ってるかによって企業の存続が決まるといっても過言ではない。ほのかブランドがこうした版権ほどの力を持てなかったし、その他強い版権を持たぬ企業はこれからもどんどん潰れていく。

遊技機メーカーが潰れるか潰れないかは版権の差である。

ところでモンスターの版権はどうなんだろう？強いのか？弱いのか？

本日は今までとは違うイベントに突撃です。大海5が直前の下見で甘かったからというのが理由なんですけど、店に入ると大海5は昨日よりも締まってる？くらいの惨状。なんじゃこりゃってことでとっさに他の島を見て回るとBlackがいつもよりも甘いと地元の夫婦パチプロさんがつぶやいた。そりゃそうだろう。こちらはパックリと開けられている。開いた島があるのだから良心はあるものと心得るが、期待してた奴と違うのでなんだかなあ。筆者はこの大海BLACKという奴が大嫌いである。否、黒海のみならず桜ライトもまた然り。海の1/200ST機ってのは時短がゼロだから思ったよりもてこずる。

沖縄5　1/320⇒実質1/230
大海SP⇒実質1/230

これに対して桜ライトは1/200
大海BLACKは1/200

新海物語に至っては1/50

何をか謂わん哉である。

言うまでもなく安全度は必ずしも大当たり確率の高低だけでは決まらない。黒海が1/200で沖縄が1/320と思っている遊技客は沖縄よりも黒海の方がだいぶ安全だとおもいがちですが、実際にはさにあらずでむしろ沖縄の方が安全度は高い。その心は大当たり確率は1/230と1/200の差なのに出玉は沖縄の方が多いからだ。

沖縄がオール1400個だとすると

黒海は平均では800個しかない。

10R30%⇒1400個
5R30%⇒700個
3R40%⇒420個

均すと800個なので沖縄と黒海では雲泥の差。確変率を考慮した出玉は沖縄が3110個平均で黒海は2850個平均なので実際にはそんなに差はないんだけども何故か私は黒海の方が嫌いである。420個に偏ったときの地獄を見るのが嫌なのだろう。1400個固定の方が安定感がある。

その勝負ですが本日の回転率はすこぶる良好。7.3くらいのペースで回り続けてくれた。初っ端の当たりは179回転でただ単なる演出発展がひび割れしてパリン。5R当たりで勝負開始。ここは10Rが1回しかなかったけれど7連チャンで4730個。結構玉が減る。スルーの通過状況がよろしくないので先行きは暗いなあと思いながら続けていると捕まった。捕まり始めネッシー登場からのボタン一閃が2度ハズレ。ネッシービジョンからのボタン一閃でもハズレいやんな感じ。これが延々と嵌り続けて3倍嵌りを超えている。イカンなこの展開は。

買い足しが続くと挽回が難しくなるが、こういう時420個の出玉当たりがうっとおしい。

771回転目でようやく当たりを見たけどここでは5R1回ポッキリ。

次いで買い足し198回転目で当たりを見たけど3Rと5R

次いで買い足し341回転目で当たりを見たけど3R×2

ちっとも10Rが来やしねえ。

これだけ小さい方の当たりに偏っては苦しすぎるだろう。こういう展開が嫌なので黒海は嫌いなのですがマジで勝てんなこの台は。

途中何回かは止め時を考えたけれど、スタートが7.36あったのでできる限りは追ってくべしとの思いで続けていたが一向にラチが開かずに夕方諦め模様。朝から隣には〇並さんというここの常連さんがいたけれど、このお方はたむちゃんの旦那さん。しょっちゅうこの店で桜ライトや黒海を打ってるらしくて前回は自分が朝イチから黒海を打って1100嵌ったと嘆いておりましたが、その時も結構回ったみたい。いくら回っても朝イチ1100嵌りでは自分だったらその前に止めてると思うが、本日の私も似たようなもんじゃい。

全くダメですねえこの台は。当たってる奴もあるんやけど色々と良い方に偏らないと大きく勝てないんでムズイっす。今までやらなかった理由がよく分かる履歴ですが、本当に黒海とか桜ライトは見た目、確率1/200よりもずっと厳しい遊技台と思ってかからねば痛い目に逢います。1/320の沖縄とか大海SPよりも断然勝ち難いと感じるのはやっぱり時短がないからでしょうね。STが終わるとその後はノーチャンス。沖縄なら単発引いても1400個の出玉を貰えるし、その次に120回転の時短があるということでひとつの当たりが後の1万個の呼び水になることしばしばですが、黒海の場合はST連チャンでしかチャンスはないからここでの72%継続に命をかけねばならんのですが、72%程度では単発、2連、2連くらいの出来事は日常茶飯事。嵌った後の消化試合は正直辛いです。もう絶対挽回なんて無理！って気分になりますもの。この日の最終結果が5万円の負けなんですけど数字だけを見てると5万も負けてるようには見えんのです。10/2680ということは初当たり3回分がショートで1回当たり平均で2850個だから。8500個を足しても13000個のマイナスには届かず。そこでラウンド振り分けを見てようやく納得がいきました。29回分の当たりの内訳で額面より5500個ほどショートしています。つまり低確率で3回分ショート、高確率も1/40⇒1/50になってるし、ラウンド振り分けも5500個のショートということでそれぞれの数字が全部悪い方に偏ってるから大敗につながる訳です。確率が3つもあることがムズイと感じる理由でした。

こういう時どこまで押してくのが良いのかよく分からないですが

黒海とか桜ライトは過去の履歴が全然頭に入っておらず、辛い展開になったときに2000回転まで行くのが良いのか否か。

はたまたこの程度の負けで帰ってくる方が良いのかどうか？

でもお店の意図はよく分かりましたけどね。大海5を現状維持か当日還元を期待しましたが、全く期待を裏切るような釘調整です。開けないのはアカンと思ってるらしくて何らかの島をという意図は開けても腹痛まん奴ってことで黒海が還元対象。これではなかなか勝てんやろと感じたけれどそうしたお店の意図にまんまと引っかかってしまった当方にも落ち度があるのは明白。ここはひとつ開けても打たないを選択する勇気も必要とは思いましたがさりとて

何打つん？

といううのが大いに感じた疑問だった。

今日のこの店で黒以外に選択肢はあらへんやろ。