ゴーニィゴーニィ

大谷選手が50-50を達成いたしました。凄い活躍だったので、当然この記事を書くだろうと予想した人は多数いるでしょう。そのような記事を書いたら「凡人発想」なのですが、私はちと違う視点から取り上げます。今年は最初は本当に打率が高かったので三冠王も獲れるんじゃないかと期待した時期もあったのですが、終盤になると打率が急降下を招き


最悪9/19時点では
593打数170安打の0.287まで下がりました。


まさかここまで下がるとは思いませんでしたが、打率は水物。安打は偶然の産物という事を思い知らされたけれど、予想通りアラエズは打率降下どころかの成績なので、一方では安打製造機の技術を思い知る結果となりました。ヒットメーカーとホームランメーカーの違いはフルスイングするか当てに行くかの違いが大きいかな。大谷選手は常にフルスイングするので打率降下は止む無しとの思いもあります。然しながらラスト12試合では


MIAとの試合が3
COLとの試合が6
SDとの試合が3

なので、この辺で大爆裂が絶対あると信じて待っていて良かったです。

マイアミの奇跡はマイアミの歓喜となって後世に語り継がれます。


最後の最後でザルピッチャーとの試合が9試合組まれてるので、そこで大爆発を期待してました。ただその前のATLの4連戦だけはかなり厳しい。アトランタでは16打数ノーヒットも覚悟しながら観てたけど、結果は14打数2安打。まあこれはある程度予想通り。問題はこのあとで


マイアミの3連戦最後で

6打数6安打、3本塁打、10打点でした。


 

今年1年間の数字を振り返ると本当に5月までは絶好調で打率0.350で推移していましたけど5/24から急降下。最初の50試合の打率が0.348でその後の17試合の打率が0.186。大不振でした。この間のBABIPは0.205という事は最初の50試合の半分くらいしかヒットになっていないってことです。BABIPが0.392⇒0.205まで低下。


これが何を意味するかというと、打球が上がり始めた事を意味するのであって、事実6/14以降は狂ったように本塁打が出始めます。一般にBAPIPが下がると打率は下がるけど本塁打は増加する。BABIPが上がると打率は高いけど本塁打は出ない。5/22までの打率0.348はまさにそんな感じの50試合だったと思います。6月HR量産時期があって、オールスター以降一時HRが出ないことがあったけど、BABIPは高水準で安泰。ところが7/30から。厳密に言えば7/28のミニッツメイドパークの最終戦以降BABIPはだだ下がりします。


7/30から8/18までの18試合では


BABIPは

 

76打数からHRと三振を引くと50打数
12安打からHRを引くと5安打
50打数5安打で0.100でした。


なんでここまでBABIPが低下したのか分からんけど、この間はホームランか外野フライかという感じ。打球が上がってるときはフェンスを超えればホームランだけど、フェンス手前だと打球角度が付いてるからほぼ外野手のミットに収まってしまう。この間惜しいホームラン性の打球は何本もあったけど、フェンス手前の大飛球は二塁打にもならず、三塁打にもならずアウトでした。だからホームランは出るけど打率は下がる一方。


7/28時点では打率0.314が
9/18時点では打率0.287まで下がりました。この間
186打数42安打。打率0.226でした。


8月のBABIP0.100は異常なんで、ヒット性の当たりが悉くアウトになった側面を否定できないけれど、ライバルのオズーナは打率が全く落ちずに最後まで来たので不思議な感じ。多分

7/28時点では大谷.0314で32HR。オズナ0.300で30HR。
8/18時点では大谷0.290で39HR。オズナ0.300で37HR。


其れがオズナはその後の100打数でホームランがゼロ。だけど打率は下がるどころか0.305
大谷選手はHRはその後の100打数でホームランが9本。だけど打率は0.287

 

ここまで打率低下を招いてたのは、相手投手にも依るんですけどね。7/30から8/18まで対戦した相手は投手の良いチームが多いので仕方ない側面もある。特にPHI3連戦。PITではスキーンズとの対戦は非常に厳しい戦いだったと思うし、MIL、STLも割とピッチャーは良いですからオールスターからお盆までの18試合は打者にとっては過酷でした。其れと1番を打ってたという事もありますね。私なら絶対に1番には起用しないけど、正直

50-50達成よりも

50-20で良いから、彼には3番か4番を打たせたい。


1番を打つと沢山打席は回ってくるけど、勝敗が付いた局面での最終打席はモチベーションが上がらないんで簡単に凡打する傾向が見られました。最後の1打席がモノをいうのか言わないのか。私は打席数を増やすより質を上げて欲しい。

MLBは質より量を優先するけれど
私なら量より質を優先する。

もっと大事な場面で打席に立たせたいと思う。

1番を打ったから打率が下がったんだなってのは強く感じています。

 

それでも

今年は打てない時期が2回。

1回目が70打数で13安打
2回目が76打数で12安打

どちらも70打数から80打数で回復してるのでスランプの時期はそんなに長くなかったのかと思ってます。8/19からは回復に向かってるのでまあ大丈夫かなと思うてますが、この間は120打数39安打で0.325。

 

一時は打率0.280割れも心配してましたが、現在0.297まで戻ったので一安心です。この後8試合中5試合はコロラド・ロッキーズとの試合なのであんまり酷くなることはないと思う。ザルピッチャーが相手ならば誰でも打てるので一時の大不振には陥らないはずです。どちらかというと打率は自分の調子云々よりも、相手投手がザルか好投手かに依るのでザル相手に無様な打撃はしないはず。そのザル相手だからこそ


マイアミの歓喜があったってことをお忘れなく。

あれは偶然とか奇跡なんかじゃない。あの試合がクリス・セール登板なら絶対あんな事は起こらないから。

手放しで褒める試合じゃない。6打数6安打も必然だと思うくらいの試合内容。


今日現在で52-52を達成してるけど

できるならこのまま52-52で終わってくれんかいね。


1番を打ってる限りは、なかなか3割は打てないんだと思いました。ここまでで彼のキャリアの打率は0.279なんで、高打率を残せるタイプの打者でない事は分かってましたけど今年0.314あった打率が0.287まで低下するとは思いませんでした。8月に書いた私の予想では


630打数195安打
2塁打38、三塁打7
本塁打47、塁打388
打率3割1分でした。


今現在が603打数179安打だから
あと27打数で
27の10で630打数189安打⇒0.300
27の9で630打数188安打⇒0.298
27の8で630打数187安打⇒0.297
27の7で630打数186安打⇒0.295


その辺で落ち着くのかなと思ってます。

コロラドとの5試合でどんだけ打てるかがカギです。

コメント

  1. ユリアより:

    テレビで毎日のように数が増え続けて特集してますね。
    疑問なのがこの2つの数字がバッターにとって一番重要なものなのでしょうか?
    ホームラン数と盗塁数の数字だと思うのですが他にもないのか気になります。
    風邪をひかれているようなので季節の変わり目にはご自愛ください。
    アセロラジュースが一番ビタミンCが多くおすすめです。

    2024年9月22日 PM 9:32
  2. ゴーニィ より:

    この数字が1番大事なわけない。

    でもホームランバッターは足が遅い
    足が速いバッターは非力だ

    其れが長らくは球界の常識だった。其れを覆すようなことなので価値が高いのと、今まで誰もやれなかったことを実現したから。MLBができたのは1870年とか1880年。それから150年間誰もできなかったけど、其れを大谷翔平がいとも簡単に成し遂げたから。

    去年のアクーニャJRも40-70で本塁打40に達した時は大袈裟に取り上げられてたよ。でもそれはアメリカ国内だけの盛り上がりだったけど、今回は日本人が成し遂げたから日本でバカ騒ぎしてるだけ。

    自分は50-50よりも
    50-20で良いから3番を打たせてみたい。

    でも50-50を実現できるのは今年しかないから、今年は其れを楽しみにしてお祭り騒ぎしようじゃないかってのがある。今年しかないからの意味が分からない人には、50-50の価値も分らんだろうし、今回のバカ騒ぎも分らんだろうなあ。


    価値観の違いですよ。


    1番大事ってことの価値観は年々変わってる。だけどこれだけは言いたいのは、自民党の総裁に石破がなっても誰も胸躍らんけど、若手の人気小泉進次郎がなったら大騒ぎするだろう。大谷翔平という人物が日本中の「アイコン」になってるという背景は否めない。


    だけど其れを辟易と感じる人も多数いるから、このような記事を書くのは勇気が要る。

    2024年9月23日 PM 5:58

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