流れに棹をささぬこと
今年のドジャースの補強は完璧でしたね。私が熱望した左の先発とブルペンにスネルとスコットを獲得できたのが最高のデキだったと思うけど、其れ以外にもテオスカーとの再契約。ライトのベッツをショートに回し、セカンドのラックスを放出して韓国の英雄キム・ヘソンを獲得したのでどこをどう見ても隙がない打線と守備が完成。投手陣も先発には大谷、佐々木、山本、スネル、グラスナウ、ゴンソリン、メイ、カーショウ、ストーンと完璧。ブルペンもトライネン、コーペック、グラテオルと再契約できたので完璧だと思う。このメンバーで戦ったら2025年のレギュラー・シーズンは一体何勝するのか?って思うけど110勝くらいは軽くできそうな感じ。
(1)キム・ヘソン(二)
(2)ムーキー・ベッツ(遊)
(3)大谷翔平(DH)
(4)テオスカー・ヘルナンデス(左)
(5)フレディ・フリーマン(一)
(6)トニー・エドマン(中)
(7)マックス・マンシー(三)
(8)ウィル・スミス(捕)
(9)マイケル・コンフォート(右)
(1)ムーキー・ベッツ(遊)
(2)大谷翔平(DH)
(3)テオスカー・ヘルナンデス(左)
(4)フレディ・フリーマン(一)
(5)トニー・エドマン(中)
(6)マックス・マンシー(三)
(7)マイケル・コンフォート(右)
(8)ウィル・スミス(捕)
(9)キム・ヘソン(二)
できればマンシー、コンフォートのところで左のブルペンが出てくるという局面を作りたいですね。去年はベッツの打席が終わると大谷、フリーマンのところで判を押したように左ピッチャーに替えられたから相手の左投手が出てくるのを2か所に分断したいです。右打者がベッツ、Tヘルナンデス、スミスしかいないのが不安だけど、ベッツセカンド、キケかロハスがショートを守るという事も有り得ると思う。いずれにせよ
とんでもない破壊力になりそうな打線ですねえ。
これを見てると今年のLADはMLB最高の勝利数を叩き出しそうな気もするけれど、そもそも論としてメジャー・リーグでの年間最多勝利数は1990年代のカージナルスと2001年のシアトル・マリナーズですよ。
そうです。イチロー選手がアメリカに渡った年なんですね。これを見てると主力のチーム打率が.292で100打点が3人もいる。投手陣もガルシア、モイヤーの両エースに15勝以上が全部で4人もいるんで安定感は抜群。このチームで116勝46敗だけど、今年のドジャースは其れに匹敵するような勝ち星をあげそうです。2001年はまだまだ打高投低の時代だったけど、上のドジャースの打線を見てると打率はやや低いけど、本塁打の数は圧倒してると思うので本当に116勝を超えてしまいそうな感じです。
どうなるんでしょうか。私は内心メジャー最高の勝ち星を挙げるのではないかと思ってます。
毎週水曜日と日曜日の夜はBEASTⅩの番組を録画した奴を観るか、リアルタイムで観てるんです。2/2の日曜日はリアルタイムで観てたんですけどこの日は1/30に登板した上から読んでも下から読んでもナカダカナさんの試合状況を観て驚きでした。場は東2局まだまだこれからって時ですが、5巡目に勝又プロが58ピン待ちで先制リーチをかけてきました。そこから手をまわしてまあまあの形になってきたときの12巡目の判断に難癖です。
上家:鈴木優プロ
下家:勝又プロ
対面:高宮まりプロ
勝又プロはリーチピンフドラ1。イイペイコウ含みの手で5ピンが出れば満願。8ピンが出ればザンクという手牌。大して中田プロはこの手に4万をツモでリーチタンヤオドラ1のツモれば満願という手に育ちました。この手普通なら6ピン切って追っかけチーチですが
6ピン放銃の可能性がある。
麻雀というゲームは先制リーチと追っかけリーチを比べた場合、圧倒的に先制リーチが有利です。何故かというと先にリーチがかかると真っ直ぐには手作りできないので回り道して相手の当たり牌をよけながら前に進んでいくから苦しい形にならざるを得ない。
先制リーチの和了率⇒50%
追っかけリーチの和了率⇒30%
先制リーチがかかった時点で、場の5割を支配するという恐ろしいゲーム性。其れをかいくぐって和了するには、其れなりの根拠が必要ですが追っかけリーチの基本は次の2つ。
(1)当たりそうな牌を切って、アガレそうな待ちにする。
(2)通りそうな牌を切って、アガリ難い待ちにする。
大体この両パターンになるんですけど、上記の手牌では6ピンは(1)で5万が(2)でしょう。弱気な雀士は(2)を選択するし、強気な雀士は(1)を選択する。然し麻雀にはセオリーというものがある。常に安全なことばかりやってては勝てないし、常に危険な勝負ばかりでも勝てない。臨機応変に、時にライオンになるし、時に羊になる。セオリーとは形。和了できる形になった時は、危険な勝負に出て戦いに挑むべし。
この手の4万引きは
ワンズで上がりなさい
という神の御神託。
ここで、上から読んでも下から読んでも中田花奈プロは5万切りを選択し、5ピン6ピン待ちでリーチでした。ああああああああああ弱気やなあと思ったけれど、豈はからん哉。2巡目に3万引き、5巡目に8ピンを引いて勝又プロに打ち込みました。
弱気
超が付くほどの弱気中田プロは泣きそうな顔を見せたけれど、これは決して結果論なんかじゃない。誤手だったと思う。私なら100%6ピンかっ飛ばしてリーチですが冷静に考えてこの手残り牌は
(1)5ピン6ピン⇒7枚
(2)36万、58万⇒9枚
6万が枯れた状態で残りは3万×3枚。5万×2枚、8万×4枚ですから7:9なんですけど、こういう時に5ピン6ピンという待ちでは和了した試しがない。7:9だけを見れば大きな差はないかもしれないけれど、この場5巡目に勝又プロがリーチした後は、実はピンズは1枚も切られてないんですよねえ。つまり高宮プロも鈴木プロも手の中にピンズの真ん中辺りを仕舞い込んでいる可能性が高く、この場を観察すれば5ピン、6ピンは残り7枚が見えてはいないというものの、勝又、高宮、鈴木の中にかなり潜んでいるのではないかと思う訳。3者とも勝又のリーチはピンズ待ちだと思ってるのが見えるけど、だとしたら勝又、高宮、鈴木の手牌にかなり使われているだろう。残り7枚は限りなく燈火だと想像する。
現実には
5ピン、6ピン7枚は⇒6枚が使われている。
36万、58万9枚は⇒4枚が使われている。
という事で
5ピン6ピンは1/7⇒残りは1枚
36万58万は5/9⇒残りは5枚
この勝負、ワンズとピンズは5対1でワンズの勝ち。
4万アンコウ、5マン2枚持ち、6万4枚枯れの時点で3万と8万は出易いツモり易いと思うけど、この形を見れば誰だってワンズの3と8は和了し易いって思うでしょう。反面ピンズの上は危ないんで多分4ピン5ピン6ピンを全部切れば当たるでしょうね。つまり456ピンをどれか切れば1/3くらいで当たるんですけどこの手で
(1)1番切り難いのが47ピン
(2)2番目に切り難いのが58ピン
(3)3番目に切り難いのが69ピン
多分3ピンは通る。6ピンが当たるとしたら69ピンやと思いますけど、7ピン8ピン切るよりかはマシなんでここは勝負する一手。この手に4万を引いて万子待ちにしないってことは有り得んと思うしこの6ピンは切れば当たるかもしれんけど通れば和了れる。
(1)6ピンを切れば1/3は放銃だけど通れば2/3はアガれる。
(2)5万を切ればほぼ100%通るけど、5%くらいしかアガれない。
通り難いけどアガれる。通るけどアガれない。5%くらいしかアガれないという事は放銃する可能性もまた高いんで、そもそもリーチする意味があるんか?って思うけど、この局面では自分なら100%6ピン切ってリーチ。弱気になっていて心理的にキツイ。振り込むのはキツイ、嫌だって追い込まれてる時はもしかしたら、もしかしたら
5万を切るかも知れへんけど
その時は5万切ってヤミテンだな。そして7ピンか8ピンを引いたらおりるよ。
だから5万切った時点でこの手は終わりな訳。5万は4万と6万の壁に囲まれてるからほぼ通るけど其れを切るような打ち手はプロの技術じゃないし、5万を切るんならオリも視野に入れて絶対振り込んだらアカンように打たないと駄目だと思う。ただしBEASTのメンバーの今の状況を考えたら常にトップ取りに行くことが求められているし、トップ狙いの打ち方ならある程度の放銃覚悟で立ち向かって行かないと勝てませんて。赤坂ドリブンズは950PTくらいの浮きで断然トップだけど、BEASTXはマイナス1000PT超えでダントツの最下位なんだからもっと攻撃的に行かないと駄目なんじゃないかなあ。
麻雀というものは
和了する人は振り込むんですよ。
振り込まない人は和了しないんですよ。
でっかく勝つ人は長時間遊技なんですよ。
ちっちゃく勝つ人は短時間遊技なんですよ。
常に短時間遊技をやりながら37万円も勝つって人はいないし、そういうのを求めちゃいけないんですよ。
勝ちたいなら放銃を覚悟しなくちゃいけないし。
放銃が絶対に嫌なら和了を求めちゃいけないし。
どっちかなんですよね。
そのどっちにも、どっちつかずの上から読んでも下から読んでも中田花奈さんは、勝負に徹しきれずこの半荘でも最下位に終わり撃沈。撃沈の要因は東2局で満貫ツモ和了できる手をツモれないで振り込んでしまったから。アガるべき時にアガれない。点を獲る時に点を獲れないと、いつかは点を獲られて負けるんだよサッカーはね。パチンコも麻雀も野球もサッカーも、どんな勝負事でも基本はおんなじ。
勝てる人間と勝てない人間との差
勝てるチームと勝てないチームとの差
流れに棹をささぬこと。
セオリーを守ること。
セオリーが何なのかを知ってること。
勝ちと負けの差は紙一重だけど
その紙一重の差を負ける人間は分かっていない。
※棹をささないは正しい語法ではありませんが、私の尊敬する五味先生が愛用していた言葉なのであえてそうしてます。棹を差すとは流れを止めるのではなくて、水流に棹を差して勢いに乗ること。棹を差さないと勢いに乗れず加速度がつかない為スピードは上がりませんが、五味先生はこのような流れに乗っかれない行為の事を「棹を差さない」と表現していました。