The Present from Babe Ruth

さあ、全国のパチンコビレッジファンの皆様。いよいよやってまいりました。読者から「何考えとんのや、テメエ」という逆鱗に触れることを承知でこの日を迎えることになりました。前置きしておきますが、松井が嫌いな人は絶対にこの文章は読まないで下さい。


2009年のワールドシリーズはア・リーグはニューヨーク・ヤンキース。ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズ。両者の激突。下馬評ではフィリーズ優勢。この時、フィリーズには、ペドロ・マルチネスがいた。この男、どこまでいってもヤンキースの天敵である。ペドロ・マルチネスという投手は、2000年代の初めまでは、メジャーリーグ最高のピッチャーだった。150kmを超える速球が、打者の手元で右に左にキュンキュン曲がる。速い球は、まっすぐ来るから打てるのであって、それが手元で急に変化したら打てるはずがない。高速カッターと高速2シーム。彼の全盛期に、彼の球を打てるバッターはひとりもいなかった。フィリーズに来てから往年の球威はないが、緩いカーブを使うことで打者のタイミングを狂わした。


ヤンキースタジアムから始まったこのシリーズ。初戦はフィリーズが勝利し、第2戦は、ペドロ・マルチネスが先発。5回まで1対1とペドロの投球にてこずっていたが、6回の裏2アウトランナーなしでバッターは松井。


1球目:ど真ん中のストレート。2シームがシュート気味に逃げていくかなり威力のある球。見逃し。2球目:これも2シーム。インコースぎりぎりからシュート回転してストライク。見逃し。3球目:多分チェンジアップ。外に投げたボールがシュート回転して落ちた。ボール。4球目:外から入ってくる落差のあるカーブ。及び腰でかろうじてバットに当ててファウル。5球目:外から入ってくるカーブ。外角ぎりぎり一杯から、グーンと曲がってインコース低め。地面すれすれのボールを松井が捕えると、ライナー性の打球がライトスタンドの最前列に飛び込んだ。


ペドロ曰く、「まさか、アレが入るとは」。このホームランが決勝点となって、ヤンキースは1勝1敗のタイに持ち込んだ。ヤンキースタジアムの狭いライトスタンドならではの1発だったけど、これで松井に対するペドロの投球は大きく変わってしまうことになる。


そしてヤンキースの3勝。フィリーズの2勝で迎えた、運命の第6戦。舞台はヤンキースタジアム。2回の裏のヤンキースは先頭のA・ロッドが四球で出塁し、次のバッターは松井。このときの、ペドロの投球は、素人目に見ても、明らかにおかしかった。カットボールと直球だけの組み立てで、松井のバットは、徐々にタイミングが合ってくる。まっすぐしか投げない。いつものペドロじゃない。どうした、ペドロ?。カーブを投げるのが怖いのか?


速球一辺倒で押してくるペドロ。徐々にタイミングが合ってくる松井。8球目。まん中からややシュート回転して逃げていくボールを松井のバットが捕えると「ガッキーン」と音おたてて、ヤンキースタジアムのアッパーデッキにぶち込んだ。特大のホームランである。KOMAT'US看板の上。SEE YA! 2run homerun for Hideki Matsui.何故かメジャーの解説者は、ホームランが出た時、SEE YA(サヨナラ)という言葉を頭につける。

SEE YA! 2run homerun for Hideki Matsui.何度この言葉を耳にしたことか。

3回の表にフィリーズが反撃。1点を返してその裏ヤンキースの攻撃はワンアウト満塁で、迎えるバッターは4番のアレックス・ロドリゲス。この男、ここぞという場面で、力を発揮できないクズ野郎である。このシリーズは好調で勝負強い打撃を見せていたのだが、大チャンスのこの場面では、追い込まれてから簡単に見逃し三振。やっぱりクズ野郎である。ヤンキースタジアム全体が大ブーイング。そして次のバッターが松井なのだ。ここは、この試合の一番の肝だった。


1球目:シュート回転する外の2シームに手を出したが、バックネット裏に飛んでファウル。
2球目:真ん中の2シームを捉えると、火の出るような当たりで観客総立ち。Sparkling Doubleかと思われたが惜しくも右に切れてファウル。
3球目:外角高めに外すつもりでウエスト気味に投げたまっすぐが、松井のバットが届くところに来たので、パチンと合わせると、センターの左に飛んで2点タイムリー。


あとから振り返って映像を確認すると、このときのジョニー・デーモンの走塁は、おそろしいくらいに速かった。ワンバウンドでセンターがボールをとった時は、もう3塁を回ってた。神がかり的な走塁だったけど、これが松井のMVPを後押し。NYY時代の松井は、1番から4番が皆俊足で、これに助けられて打点を稼いできたという一面があることは否めない。皆が言うほどのクラッチぶりではなかった。


ここでペドロはマウンドを降りたので、第3打席目は、左投手。ワンアウト1.2塁の場面だったけど、ここでも松井は右中間のフェンスに直撃する2塁打を放って2点タイムリー。この日松井は、2ランホームラン、2ランシングル、2ランダブルということで3打席連続の2ラン6打点の活躍だった。

 

結局、この日のペドロは松井にはまっすぐ系のボールしか投げなかったけれど、それはやっぱり、第2戦で「カーブ」をライトスタンドに運ばれたことが脳裏に焼き付いていたためではないだろうか。通常なら大きいライトフライで終わるはずの打球が、ヤンキースタジアムの狭いライトスタンドではホームランになってしまうという不運。ペドロにとっては不運だが、これが松井に味方した。ベーブ・ルースがHRを量産できるようにと作られたヤンキースタジアムのライトスタンド。松井の日本人初、ワールドシリーズのMVPはベーブルースのおかげだ!…と言えば言い過ぎだけど、でも松井本人はそのことを良く分かってるのではないだろうか。彼は謙虚な人だから。


思い起こせばその昔、若き松井の前に立ちはだかった。力でねじ伏せてやるー!とペドロ。その力に屈した松井。「俺はメジャーNO.1のピッチャーだ。日本人ごときに負けるわけがない」。威嚇投球ではあったけど、この世界では常套手段なのだ。打てなかった方が悪い。然し5年の歳月を経て、随分と様子が変わった。力でねじ伏せることができなくなった。力ずく!まっすぐばっかりで押してきたが、悉く弾き返された。従って、このシリーズは、松井とペドロの力関係が逆転したのかなあという見方もできる。

 

因みに、筆者は、この日の松井はあわや3打席連続ホームランの可能性があったなよなあ。とちょっと悔しがっている。もし満塁の場面でのライトへの痛烈な打球がグランドスラムになってたら。もし3打席目の打球がもうちょっと風に乗ってホームランになってたら。3打席連続ホームラン9打点。多分、背番号55番は、永久欠番になっていた。まあねー、タラレバを言ってもしょうがないけど、「やっぱりお前は、Mr.Steadyだよなあ」。と思ってしまのでした。Mr.Explodeならこの試合は3打席連続ホームランにしてるんだよ。


1日爆裂しただけで、永久欠番はないだろって思ってる貴方。それは間違いというもの。ヤンキースはペナントレースよりもポストシーズンを重視する球団です。ここで活躍した選手は、神のような評価を受けることがあります。かつて、この球団には、レジー・ジャクソンという選手がおりました。わずか5年間在籍しただけですが、ワールドシリーズで3打席連続ホーム ランを放ってMVPに輝いた彼の背番号44は永久欠番になりました。ヤンキースにおけるミスター・オクトーバーとはそういう 存在なのです。 
 
 
 
ヤンキースに限らず、MLBはやたら永久欠番を連発しますね。因みに、ヤンキースのひと桁背番号は全て、永久欠番 です。知りたくないかも知れんけど、一応書いとくか? 
 
背番号1 ビリー・マーチン監督
背番号2 デレク・ジーター
背番号3 ベーブ・ルース
背番号4 ルー・ゲーリック
背番号5 ジョー・ディマジオ(マリリン・モンローの旦那)
背番号6 ジョー・トーレ監督(マツイの恩師)
背番号7 ミッキー・マントル
背番号8 ヨギ・ベラ
背番号9 ロジャー・マリス(年間61本塁打)
 
 
私が20年間追い続けた男の姿。彼が最後に手にした栄光は、ベーブ・ルースからの贈り物だったというお話です。兎も角 こうして私は松井秀喜という男に惚れておりました。彼のバットスイングに魅せられておりました。男 なら、誰だってあんなバッターになりたい、という願望はあります。名古屋ドームのチケットが手に入ると、喜び勇んで早く 並び、開門と同時にスタートダッシュです。この時間、ドラゴンズの打撃練習は終わってますが、巨人の打撃練習が始まる時間です。松井のバッティング練習は極上のステーキでした。 
 
 
他の選手とは、打球の音が違う。スピードが違う。飛距離が違う。間近で彼の打撃練習を見ることが珠玉の喜びでした。 「あんたさあ~!何でこんな早い時間に、来ないかんの-?」。彼女の質問は愚問であります。彼のバッティング練習を見 るためにチケットを獲得したのであります。一途に彼のバットを追い続けた私の気持ちが理解できるでしょうか?2009年 は、Newヤンキースタジアムのこけら落としです。そして新しく作り直した球場で初めてのワールドシリーズ。万が一、球場 のフィールドスペースが一新されてたら、第2戦で松井のホームランはありません。私がヤンキースタジアムを愛してやまない 理由を分かってもらえるでしょうか?松井のMVPは色んな偶然が重なりあって実現したのです。


さて今日のパチンコは端境日であります。本来なら遊技せず、麻雀格闘倶楽部につかるところなのですが、どういうわけか今日は仕事人Ⅳを打つことになりました。今日は3のつく日でありんす。

イチ、ニイ、サンシャイン
ニイニイニイニイ、サンシャイン     明日を照らすよサンシャインウー
サンニイ、サンシャイン ヨンニイサンシー、サンシャイン

この歌面白いすね。歌ってるゼブラ子さんとたぬ吉君も面白い。ゼブラ子さんをじっと見つめる。向こうもこっちをじっと見つめる。よく見ると結構可愛い。何でここに来たかというと、実はちょっと前からここの仕事人のスタートをサイトセブンでチェックしてました。もちろん以前はもっとアイテたのですが、最近では究極までに締まってます。それでもサイト上のデータでは1万個のBサに対して750-780くらいの自力回転数が出ております。6.3程度のスタートであるということが見てとれました。これを一度自分の目で確かめたいと思ったという次第です。


実に4年ぶりのご対面ですか。この機械が今のパチンコ台を駄目にしたその先駆けになったのかなーと考えています。大当たりの確率を高くしたくせに確変率も高く設定したために、極端に偏ったスペックになってしまった。それが支持されなかった要因です。打ち始めは50回転で、竜のリーチが決まって単発。次いで買い足しに出て、251回転目に今度は竜と政のコンビが決まって単発。仕事人Ⅳという台は、中村主水やおりくは全然当たらないくせに、竜が結構仕事してくれます。開発の段階で、生きた方…つまり京本政樹に遠慮したんやないのかなーと。あの世でまことさん、泣いておりますぜ。


3回目は84回転でお突を捕獲。ここが今日の正念場であります。ここで連荘しないでいつ連荘する。35回転目に、444で揃って政が出てきてガックシ。然しチャンスはまだありました。このあと90回転目に、仕事人集結演出で、赤文字が2人続いて、主水登場。ヤッター。今度こそ20連荘… 嗚呼、2回転で999が揃って終わりだよ。し、仕事人の確変中は数字が高い絵柄はほぼ単発。まあ、それにしても。まあ、それにしても … … 嫌な台ですわ。

 

この前、ライトミドルは何故か、お客様の受けが悪いって嘆いていた、大一のお偉いさん。貴方、この台を自分の金で打ってみなさいよ。この台には、何故このクラスの台が受けないかっていう理屈が全て詰まっておりますね。1/200や1/250の台が何故駄目なのかという命題があるならば、この台のスペックを分析してみるとその答えが見つかるでしょう。単発を2000個にして確変率55%くらいにしてたら、絶対に支持されてたはずです。単発で900個、確変2連荘で1800個。今日の場合は、集結したとき5Rじゃから、1350個くらいの出玉。900個と1350個のコラボで延々と258と戦い続ければ、そのうち嫌んなってくる。


ヘソの締まり具合は究極。でも今日のこの台は、この不細工な形で6.36あった。サイトセブンで確認した数字と、ほぼピッタリ。つまり打てないことはない。等価で沖縄が6.3だとか、仕事人Ⅳが6.3だとかだとすると、打てないことはない。然しこれだけスペックが偏ってるとリスクはついて回る。今後どうしよっかなというところ。


いくら何でもここで止めるには早すぎる展開なれど、万が一カネを使う展開になったら厄介。カネを使わないといかんという状況は、絶対にこのあと来るはずなので、その時までとっておく。でも仕事人で6.3というのが気に入った。これ以上回ると絶対にヘソ以外を締めてくる。ヘソはこれ以上締めると、玉が通らなんくなる。つまりこの台は、いじりようのない釘調整である。今後どう料理しようか?    


 仕事人Ⅳ   
(1) 50回転、単発   
(2) 251回転、単発   
(3) 84回転、単発   
(4) 90回転、2連   
(5) 40回転、当たらず   
 4/515、確変1、単発4   
    
 売上3000   
 景品2147   
 4200円マイナス  

さて、明日11/4は郵貯株の新規上場であります。私100株だけ買いました。いかほどの値段がつくでしょうか。楽しみですね。松井との良き思い出も明日です。

文化の日/輝かしけり/55番

 

 

 

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