開発者魂
昨日は3連休の初っ端ということでいつもの通りの出勤日ですが、この3連休は一度も遊技しないかもしれません。10月と11月の特定日の対応を見ているともはやこれまで。今年のパチンコは予断を許さない状況に陥っているという事で、もしかしたら最後まで一度もパチらずに今年は終わるかも知れません。パチる気力も失いつつありますし、それに連動するが如くパチンコビレッジへの記事投稿意欲も失いつつあります。もういつ何時パチンコビレッジへの投稿を「やーめた」って言うのか分からないほど状況は悪化しているといっておきましょう。
パチンコの記事におかれましては、特定日に釘が開いたなんてことが書ける人は、かなり恵まれてると思います。
特定日なんて概念はほぼ消滅。こんなこといっちゃあ何ですが愛知県のパチンコなんてここ数年は劣化につぐ劣化の繰り返しで、既に関東より酷い状況になってるのは明らか。先行導入はお金儲けの対象外ってのも明らかだし、軍団対策によりまして技術介入に対しては日本一厳しい地域というのも明らか。何1つメリットのない環境でパチらなアカンのは辛いといえば辛いのですが、元々はそんな地域じゃなかっただけに「美味しい思い」をさせて貰ったという恩義くらいは感じておりまする。そんな中で来年の布石みたいなことを書いてみようと思ったのは、スペックをまじまじと眺めていてこれは面白いと感じた台を見つけたから。
マジカルバナナ
ゴホンと言ったら龍角散
小島と言ったらオッパッピー
だからと言ったらイワンレンドル
とあると言ったらマジカルインデックス
とある魔術の禁書目録
通称マジカルインデックス
3個ある袖入賞がキモ。ここは5個賞球
ヘソは1個賞球
1個賞球機でありながら、ソデの入賞によりある程度のリスク回避ができる仕様。店がここを締めてしまえば一貫の終わりなれど、ここが元ゲージのまんまだとかなりのベースUPが見込めるのではないだろうか?ということで本機を遊技する場合のスタートとソデ入賞率から1000円スタートを計算する方法を考えてみた。
こういうときに1000円スタートという物差ししか持たぬユーザーは辛い。スタートに関する物差しは1000円スタートから分間スタートに変えよと常々言い続けてきたがそれには訳がある。1分間に借りる玉数は400円以内に抑えないと著しく射幸心を煽る遊技機とみなされるので遊技規則に抵触する。このため1分間に発射できる玉数は100発ということが定義されているけれど、パチンコという遊技機に関する計算方法は分間のアウト玉が100であることを基準にして考えられている。スタートが7のとき、ソデの入賞率によって可変する1000円スタートを考えてみよう。
ソデの入賞がゼロならば1個賞球機のスタート7は
250÷(14.28-1)=18.8/Kということが簡単に求められる。
この計算問題はアウト100個打ち出してソデ入賞回数によるベースを計算することから始める。
(1)ソデ入賞1個のとき⇒ベース12
(2)ソデ入賞2個のとき⇒ベース17
(3)ソデ入賞3個のとき⇒ベース22
(1)ヘソの賞球数は12÷7=1.71に相当する。
(2)ヘソの賞球数は17÷7=2.43に相当する。
(3)ヘソの賞球数は22÷7=3.14に相当する。
つまりベースをスタートで割ると、実質的なヘソの賞球個数が割り出されるので、これを元にして1000円スタートを計算する。順番に
(1)250÷(14.28-1.71)=19.89/K
(2)250÷(14.28-2.43)=21.1/K
(3)250÷(14.28-3.14)=22.44/K
つまり1分間にソデ入賞が3発見込める遊技台ならば、ヘソ3個賞球機に匹敵する(それ以上)の安全度を持った遊技機であることが分かる。ヘソの賞球以外にも、小物への入賞、賞球によって1000円スタートは可変するってことを考えてきたユーザーは多いと思うけれど、それが具体的にどうやって計算すれば良いのかってことは分からない人が多いと思う。こんなときに分間スタートという考え方が生きる。
釘見ただけでスタートが分からないという人は次のような考え方がお薦めである。
1万円使うまでは、スタート回数と同様にソデに入った回数をメモしておくのである。
売上玉2500個
ヘソ賞球225個
ソデ賞球485個
打ち出した玉数が3210個でヘソの入賞が225回ということは
3210÷225=14.27(スタート率)
この数字はスタートが7に相当する。
97÷3210=0.03。100発当り3個の入賞率になっている。
このようにして1万円までの遊技過程において、ヘソの入賞回数とソデの入賞回数を記録しておけば、大体の数字を把握できると思う。ソデの入賞は1000円で9~10発くらい入らなければ十分な安全度は確保されない。単純に1000円当りの回転数だけ把握してれば良いという人もいると思うが、それだとスタート率とソデ入賞率の両方の数字が明確にならない。別々に管理することで、ソデの釘調整とヘソ周辺の釘調整から安全度を推し計れるのである。スペックを見ただけでは此度のマジカルインデックスは1個賞球機であるから、それだけで遊技に値しないと判断するユーザーが沢山いるかもしれないけれど、実際にはやれる可能性を秘めた台。ヘソの賞球を限りなく減らして、小物入賞でリスク回避をさせようっていう試みは遊技機のあり方としては「アリ」かもしれません。かてて加えて、1個賞球特有の出玉の甘さも持ち合わせていますからこの台でひと稼ぎを目論むパチプロさんもいるはず。100%STは金富士と同じなので、3個賞球機の金富士VS1個賞球機のマジカルという感じ。ソデ入賞が3個賞球機に匹敵するほどベースを作れるのならマジカルの方が打つ価値が高いし、それ以下なら金富士に軍配が上がります。
従ってこの機械は
ソデに入るかどうかがキモ
ソデに入らない店ではこの台は遊技するに値しない。
ちょっとわかりにくいけど、黄金に光り輝く6本の釘間が袖の入り口。Photshopで加工しました。6本釘の形全てを新規パスを作り選択し、上層レイヤーに黄色で塗りつぶし。このレイヤーを覆い焼きカラーで透過させると黄金に光り輝きます。
掲載した写真の遊技機では既に3か所ともマイナス調整されております。具体的にはAと④、⑥釘が左を向いているってことがダメ。この中でも一番影響を受けやすいのはAの釘で、ここが大きく左に振られるとこの周辺に来た玉が悉く「アウト」と書かれたアウト玉ポケットに吸い込まれてしまいます。従ってマジカルインデックスを打つときは真っ先にこの(A)と書かれた釘の形をチェックしてください。①、②間に来た玉がセーフポケットに吸い込まれる為にはAは右を向いていて欲しい。ここが左を向いてると思ったらその店ではマジカルは打たないくらいの覚悟が必要です。従って写真を掲載した遊技機ではとってもじゃないけど100発当たり3個入賞とか1000円当たり10個入賞は有り得ないですが、ここを何にも触らずに元ゲージでどのくらい入るのかは一度自分の目で確かめたいところです。まだ遊技もしていないので、あんまり的を射てるかどうか不安なところもありますが、この台に関しては急所がハッキリしてるので私が書いたような見方で良いのではないでしょうか?
ここまでが机上の理論
今週のパチンコは明日を含めて全部やめようと思ってたのですが、マジカルインデックスのスペックを研究していたら、一体ソデの入賞率はどのくらいあるんだろう?ってことが気になって気になって。もうね調べないと気が済まん精神状態に陥る自分は、検証依存症とでも言うべきか?開発、検証、研究って言われるとわたくしの心に灯がともるわけですが、今週はとあるパチンコホールでスロッター×パチンカーの開催が予定されています。マジカルと戦国(新しい奴)にアタリをつけて店に入るとどっちも駄目っぽいですな。無理やり打とうと思って打てるのはマジカルの方か?というのもソデに関する7本釘は元ゲージから弄ってなかったので、乙女さんは止めてマジカルインデックスの初打ちです。
14 14
18 11
18 8
26 15
22 10
98 58
左側の数字がヘソ入賞で右側の数字がソデ入賞です。1000円ごとの刻みを書いてみましたが、5000円弾いた時点で、スタートが98回で、ソデが58回ということはやっぱり釘(ヘソ)は足りないけれど、小物の入賞率は思ったよりも高いですね。ソデの入賞で気になったのは、やっぱり一番左側の奴。ここは元ゲージを弄らなくても殆どがアウトと書かれたハズレ穴に導かれるのですが、この1本釘が右を向くと、ここへの入賞は相当増えるでしょうね。反対にここを少しでも左に向けたらまずダメで最低でも元ゲージから弄らないこと。そしてこの日一番良かったのは⑤~⑥間でした。
(1)⑤~⑥
(2)①~②
(3)③~④
ソデの入賞は全部で124回ありましたが、この順番に入りました。結局この日のアウト玉総数は4362個でそのうちの262個がスタートですから、スタート率が16.65でスタートは6.06となっております。100発当たりのソデ入賞は2.8個なのでベースは20前後ですが、賞球が882個に対してスタートが262なので、実質的なヘソの賞球数は3.36ということで3個賞球に匹敵する遊技台ってことに偽りなしで個人的には満足する結果となりました。
えっ!実践経過って要る?
私はソデの賞率を確かめに来ただけですやん?262回転目に突然台横のタイヤみたいな出っ張りが赤く光ったかと思ったらブルブルブルブルって震えだして突然嵐の予感みたいな感じになって、そこからは赤保留、金絡み、激熱絡みが延々と続いてこれはもう当確レベルやのうという演出から始まった高確率状態はたったの1回当たっただけで150回転駆け抜けてしもうたと思って落ち込んでたら、玉を全部抜いた頃に液晶画面に333と揃ってるから目が点になったけど、あっこれは154回転まで高確が続いてるってことになってそこから連チャンが続いて9連チャンしたところで止めたったわ。因みに9連チャンしたころには台にもう続かんでいいからねと呼び掛けて、ずっと呼び掛けていたら念願かなって154回転をまっしぐらに駆け抜けよったわ。結局この台はヘソが足りな過ぎて6しか回っていなかった。
<結論>
机上の理論では100%STやしやれるんか?みたいに思っとったけど、実際に弾いてみると全然回らんしやっぱこの台は無理やねって思った訳よ。こういうのは机上の理論だけではアカン。実際に遊技して自分なりの感想を書かんことには話にならんと思うけど、数字が甘すぎるのが難点。游タイムは付けんかった方が良かったと思う。ヘソ1個賞球やけど、実質3個賞球くらいの価値はあるでってのは良く分かったけど、それやったら最初からヘソの賞球は3個ですってことにしとけば良かったと思う。態々1個賞球やけど、実際には遊技したらもっとベースは高いんですみたいなスペックにして誰が得するんかって思った。
机上の理論では◎
実際に遊技すると×
こんな日に遊技するなんて?
それもこれも開発者魂という奴やね。
コメント
ゴーニィ様
お疲れ様です。
毎回コメントに返事を下さりありがとうございます。
返事の返事を書きたいと思いつつ、きっと書き込んだら
またゴーニィ様のことだからその返事が返ってきて、
またそれに返事をするとまたその返事が・・・
という永久ループを公の場でやることになると思い、
それはあかんなと思って、我慢しております。(笑)
今回の記事はツッコミどころ?が満載で、どれから書こうかな。
でも、全部書いてしまうと、本文より長文になりそうだしな。
う~ん。これは困りました。
私はどちらかと言うと「理系」派の人間なので、
今回みたいな記事は本当に読んでて面白いです。
基本ホールは「1分間スタート(アウト100玉に対する有効スタート回数)」
を見ますが、ユーザーは「1,000円毎のスタート回数」を見るというところで、
今まではお互いが見ている指標が違うというギャップが生じていました。
「よし、今日の海はスタート6.3も回してるから、十分だろう!」とお店側が思っても、
ユーザーは「う~ん、今日は1,000円で22回かぁ。。。もうちょっと欲しいなぁ」みたいな。
これじゃ会話が成り立たないし、やっぱり提供する側と受け取る側が同じ指標で物事を
見てないと話しにならんなということで、最近はホールコンピュータでも1,000円スタート
を計算して表示するものが多くなりましたね。
1分間スタートと1,000円スタートの変換計算は色々な手順がありますが、
どれも計算を分解すると結局は同じことをしているだけなので、
その人が分かりやすいもので覚えるのが一番だと思ってます。
でも、ゴーニィ様ぐらいパチンコ計数を理解していると、ある意味大変ですよね。
実際はどうなの?って気になっちゃいますものね、今回みたいに(笑)
今回のPとある魔術の禁書目録はヘソ1玉返しの中でも珍しく成功している機種だと思います。
理論上では「ヘソ賞球数を増やす」より「ヘソ賞球数を減らして、その分他入賞に多く入れる」
方が下限ベースを担保しつつ1,000円毎の回転数にムラが生じにくくなるはずなので、
もうちょっと攻めて欲しかった(他入賞の返しを3玉とか2玉にしてその分入りやすくする)
というのが個人的な見解です。
でも!
今回の記事で一番ツッコミたかったのは「イワンレンドル」でした(笑)。
私はエドバーグの大ファンでしたけど・・・。
ゴーニィ様は私と同世代か、私よりもちょっと上ぐらいなのかな。
また、来週の記事も楽しみにしております。
今週からまた冷えてくるみたい&コロナが拡大してますので、外出時は
気をつけくださいね。
U5様
元パチプロというだけあって、非常に理にかなったご意見ですね。此度のマジカルインデックスのスペックを見たときは衝撃的でしたし、このような遊技機があると分かっていながらこの機械を遊技しない人は真のパチンカーに非ずと思っていても立ってもいられなくなりました。一度は遊技しなければという機械ですね。
実際に弾いてみて、この機械を作った人は相当頭が良いと思ったし正直やられましたわ。
ヘソを甘めに使ってもソデを殺せば勝てない機械に化けるし、そうかといってヘソを殺してもソデ次第では勝てると思わせるに相当するということでお店の手腕次第でどうにでも客を騙せる機械に仕上がっとります。かてて加えて本機を開発した真の狙いは、1個賞球機であることを訴求して営業が機械を売りやすい状況を作り出したこと。1個賞球の方が買って貰いやすいけれど、実際の現場では3個賞球機並みのベースを維持できるということで客からの不満も抑え込もうっていう腹黒い藤商事特有のしたたか戦略が見え隠れします。
エドバーグはマッケンローの次に好きな選手です。
ボルグ、イワンレンドルのストローク戦術に対抗する、マッケンロー&エドバーグのサーブ&ボレー。この時代のウィンブルドンが一番見ていて楽しかったしテニスに憧れた時期でした。ベッカーやサンプラスのように強いサーブで試合が決まるようになってから芝のゲームがつまらなくなりました。イワンレンドルは当時圧倒的な強さで長期にわたり世界ランキング1位だったのですが、ウィンブルドンでは一度も優勝してないんですよねー。
ゴーニィ様
早速の返信ありがとうございます。
①私は就職する前はパチスロメインで生計立てておりまして、パチンコに関してはほぼシロウトでございます。。。だからゴーニィ様の記事を読んでいて勉強にもなるし、面白くてたまりません。
②テニス結構詳しいですね!まったくゴーニィ様のおっしゃっている通りで、私も同感です。女子テニスも良く見てまして、グラフが大好きでした。私はただのミーハーなのでテニスはそこまで詳しくないのですが、楽天オープンは毎年見に行ってます。