去年の10月にUPした「確率を正しくとらえ打つ勇気」という記事を、タイトル名を変えて保存版の中に組み入れました。この内容は数字に関することですが、誰もが陥りやすい落とし穴になりそうです。私自身もいつでもこの記事を見れるようにということで、名づけて「突破型遊技機に潜む落とし穴」というタイトルで記録を残すことにしました。北斗無双の確変TSやRUSH突入率についても、同様の落とし穴があって数字に関するトリックに気をつけてねという意味で保存版に組み入れました。今回もそれに似た内容なのですが、突破型遊技機を打つ場合には是非とも頭に入れておいて頂きたい内容なので、もう一度この記事を読み直して欲しいところです。

というのもニューギンの直営店で、はぐれ刑事純情派という機械が入るからです。

この機械はサイボーグ009を打つときに躊躇したのと同じ怖さをはらんでいます。

サイボーグと違って、大きな勝ちは望めないが、大きな負けは平気で起こり得る。

ボロ勝ちはないけど、ボロ負けは日常茶飯事。とてつもないクッソ台でございます。はぐれ刑事純情派は1/200で時短74回で突破できればRUSH突入で３連チャンか7連チャンかが決まるという代物。3か7の選択肢しかないので、とてもじゃないけど大きな勝ちは見込めそうにありませんが運よく9000個獲得に偏ればそれなりっていう台です。しかしながら丸１日打って、見込めるRUSH獲得の回数が３回程度しかないので、全部が9000個だったとしてもトータルで27000個。かなりしょぼい遊技機となっています。

一撃がないのでサイボーグほどの夢はありません。
 

低確率当選回数38回の内で、(A)は74回転で当たらなかった奴なので時短回数は74×20ということ。(B)は74回転以内に当たったものですが、このときの時短回数は(C)当りが発生したときの回転数の合計です。当然(C)の当たりが発生した以降は、時短ではなくてRUSHに切り替るので時短回転数はゼロであります。低確を引くための総回転数は7600ですが、このうち時短中に抽選したのが1820回あるから、自力回転数は5780になりますよって事を書いてます。

はぐれ刑事純情派の場合は、1/200を38回引いてRUSH9回の獲得なので実質確変TSは844ということになりますが、これは時短を考慮しなかったときの数字。実際には74回転時短を抜けることが多いし、抜けずとも何回かの時短は享受してるのでその回数を計算する必要があります。これを計算するのは結構ムズイですね。原始的だけど一番分かり易い計算方法をここで紹介します。時短の74回転で当らなかったのが20回あるわけだから74×20で1480回転は無条件に時短です。後の残りは74回転以内に引き戻したときの平均大当り所要回転数ですが、これは次のようにして考えるとすぐに答えが出ます。
 

時短が10回転の間に10回引き戻したことを考えましょう。この際大当り確率はどうでもいいです。10回転以内に当たった数字の平均値がどれくらいかを考えるけれど、1回転で当るときもあれば10回転でという時もある。この場合1回転、2回転、3回転…10回転と当る回数はまちまちですが、大当り確率が決まってるなら、当り易い回転数はないので1,2,3,4,5,6,7,8,9,10回転は試行回数を増やしていけばどの数字も同じペースで出現します。従ってこの数字の平均値を考えるならΣ(1+2+3+4+5+6+7+8+9+10)と計算してこれを10で割れば良いです。0回転目で当ることはないので1,2,3,4,5,6,7,8,9,10回転目で当たる数字が均一の割合で出現するからこうなります。同様に74回転時短があるなら1から74までの数列を計算してそれを74で割れば平均値が出ます。0回転目で当たることが無い故の数字の誤差は、試行回数(時短回数)が増えるほど小さくなっていき段々と時短回数の半分に近づいてくるはずです。上述した計算結果では時短が74回転のとき、引き戻した回転数の平均値は37.5回転となりました。これに9を掛けると338回となります。数字を丸めると7600回転から340と1480を引いた数が自力回転数となります。

はぐれ刑事純情派
大当り確率1/200⇒時短引くと1/152(38/5780)
RUSHまで1/844⇒時短引くと1/642(9/5780)

642÷152⇒4.22
844÷200⇒4.22

はぐれ刑事純情派を3日間うちっぱな
大当り確率1/289⇒900個の出玉当たりが20回
大当り確率1/642⇒6500個の出玉当たりが9回
1/289と1/642の合成確率は1/200

確変TSが640というのは、去年出たYOUTIME付きのガロと同じですね。
入り口の狭さがガロと同じなら、貴方はガロを選ぶのではないですか？

ここで注意して頂きたいのが、31%で突入といっても9/29ではなくて9/38になるってことです。つまり初当たり(低確率)を29回当てるとRUSHに入れるのが9回ではなくって、RUSHに9回入るためには初当たりを38回とらないと駄目ってことですね。1/200を4.2回当ててやっとRUSHに１回入れるって寸法ですね。なかなか厳しい突入率であります。そこでこの遊技機には辛さを補うためにYOUTIMEが付いていますが、最初からYOUTIMEにはいることを前提とした数字の組み立ては無謀だと思うので、まずはYOUTIMEを無視しての計算結果です。YOUTIME込みで34.4%の突入率だそうですが、１日に何回も600回転嵌りは引けそうもないので、精々あったとしても１日に１回で、YOUTIMEに入らなかったってことの方が多い思います。さすれば31%の突入率って考えるのが妥当なところで、本当にこのマシンは誰得なのですが今のところYOUTIME目前という台じゃなければ遊技するつもりはありませんね。間違ってもライバルが多そうな16とか17日に店に行くことはないと思うし、あっても23とか24日に50代のクソ爺に抱かれるくらいの覚悟でってのが関の山。

初代北斗無双のST突入率とかサイボーグ009のST突入率には悪魔が潜んでいる。

パチンコメーカーが言う数字には、大抵はこのような悪意が付きまとうので数字に強くならなければとことん搾取されてしまいます。散々打った挙句に、サイボーグ009で１勝19敗じゃったといわれても後の祭りなので打つ前からそれなりの覚悟は必要。貴方は笑うけど、何も考えないで突破型の遊技機にお金を突っ込んでいくと、このような事態もあり得るってのが現実で、実際私の知り合いが1勝19敗で80万円もの大敗を喫しただけに笑えないですよ。漆黒2が出た時もサイボーグと同じような辛さを感じたので、あれを寝袋慶次にするにはかなり勇気が要ったけど、あの時はまだ年間収支が目標達成できるかも？的なよこしまな願望があったということと、C時短の解釈が困難を極めていたので是非とも自分で遊技してその辛さを確かめてみたいという欲望があってのこと。此度のはぐれ刑事純情派には、主水の旦那にもう一度会いたいなという淡い思いがあるけれど、残念ながら遊技する機会は殆どありそうにないですね。
 

何度か言ってきた保存版15項目の内訳です。全15項目のうち整理すると、計算が4つ。物理が6つ。規則が3つで残りは雑学なんですけど、この項目をどんどん増やしていきたいです。2019年からは年間３つくらいのペースでUPしてきたけれど、最近自分としてはかなり躓いておりましてちょっとしたスランプです。分からないことがいくつかあるのですが、それが解明できぬまま時間だけが過ぎております。規則に関することは上述した3つだけで良いと思うんですけど、物理的謎解きはまだ無数にあります。どこまでいっても全部は解明できぬままあの世に行くと思うけど、それでも時に抗いながら、年齢に抗いながら錆びた脳をフル回転させて資料の完結に執念を燃やします。

今回取り上げた突破型遊技機に関する落とし穴は、誰もが陥りそうな項目なので「はぐれ刑事純情派」を打つ人は要注意。去年の10月22日にUPした「突破型遊技機に潜む落とし穴」をもう一度熟読願います。読んだ上でトライする人には何も言いませんが、かなり面白みのないスペックになってると思うので御覚悟を。

はぐれ刑事純情派はBIGが1/642でREGが1/289の合成確率。REGでも900～950個の出玉があるだけましって思う人はやれば良い思う。900個の出玉でBIGを待ち続けるのがアカンとは思わんけど、BIG引いても3700個か9300個の2択しかないってことが夢をぶち壊す仕様になってるのでアタイは打つ気が御座いません。