特集 2022/07/22 09:00
『ニューゲッターマウス』解析特集! 〜BB中の斜めオレンジで設定の奇偶を判断!!〜
▼機種情報『ニューゲッターマウス』
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7月4日(月)からリリースされたエレコの『ニューゲッターマウス』。
この“ゲッタマ”はオールドファンには馴染み深いシリーズでして、シリーズ1作目は4号機時代となる1996年に登場し、以後7リールを用いてリール制御を再現した『ゲッターマウス7R』(2007年)や激甘タイプとして復刻した『ゲッターマウス』(2016年)などが登場しています。今作はそんな歴史あるシリーズの5作目となります。今回の特集では設定推測要素を中心に、実戦した様子をお伝えしていきたいと思います。
本機は、ボーナスで出玉を増やすノーマルタイプ。RTなどの付加機能は一切ありません。まずはスペックから。
スペック | ||||
設定 | BB確率 | RB確率 | ボーナス合算 | 出玉率 |
1 | 1/240.9 | 1/252.1 | 1/123.2 | 97.7〜100.2% |
2 | 1/234.1 | 1/240.1 | 1/118.5 | 99.4〜102.0% |
5 | 1/215.6 | 1/221.4 | 1/109.2 | 103.7〜106.5% |
6 | 1/199.2 | 1/199.2 | 1/99.6 | 108.2〜111.1% |
設定は4段階。BBは赤7BBとネズミBBがあり、それぞれ別フラグとなっています。スペック表のBB確率はそれらの合算値。RBは赤7頭とネズミ頭の2種類がありますが、同一フラグなのでどちらを狙っても揃います。出玉率は、左が市場予想、右が完全攻略時のもの。特に、設定6のスペックが優秀で、A PROJECT史上最高のボーナス確率(99.6分の1)、出玉率111.1%を誇ります。
小役確率はこちら。
通常時の小役確率 | ||||
設定 | オレンジA | オレンジB | スイカ | チェリー |
1 | 1/20.5 | 1/20.4 | 1/59.9 | 1/14.0 |
2 | 1/20.3 | 1/20.2 | 1/59.0 | 1/13.8 |
5 | 1/19.6 | 1/19.5 | 1/56.5 | 1/13.5 |
6 | 1/18.9 | 1/18.9 | 1/54.9 | 1/13.3 |
リプレイは全設定共通の7.3分の1。それ以外の小役は設定が上がるにつれ出現しやすくなっています。スイカは、ほかの1枚役と同時成立しており、狙う位置によってはスイカを取りこぼしても「スイカ・リプ・リプ」が揃って1枚が払い出されることもあります。50枚あたりのゲーム数は、設定1が41.2G、設定2は41.9G、設定5は43.4G、設定6は44.9G。
1枚役の話が出てきたので、1枚役をより詳しく見ていきましょう。
1枚役はスイカを含め、以下の5種類。
*スイカ揃い
*「スイカ・リプ・リプ」
*「オレンジA・オレンジA・7」……オレンジAは葉っぱが1枚のもの
*「スイカ・ネズミ・BAR」
*「ネズミ・リプ・チェリーA」……チェリーAは葉っぱが欠けているもの
スイカ成立時は、それ以外の4種類の1枚役も同時に成立しています。
これら複数ある1枚役は多彩な出目&リーチ目を出すために存在し、ボーナス+1枚役となるリーチ目役も3種類存在します。
*リーチ目役A……ボーナス+「オレンジA・オレンジA・7」
*リーチ目役B……ボーナス+「スイカ・ネズミ・BAR」
*リーチ目役C……ボーナス+「スイカ・リプ・リプ」+「オレンジA・オレンジA・7」+「スイカ・ネズミ・BAR」+「ネズミ・リプ・チェリーA」
リーチ目役確率 | |||
設定 | リーチ目役A | リーチ目役B | リーチ目役C |
1 | 1/295.2 | 1/436.9 | 1/873.8 |
2 | 1/282.5 | 1/422.8 | 1/819.2 |
5 | 1/266.4 | 1/387.8 | 1/736.4 |
6 | 1/243.6 | 1/354.2 | 1/630.2 |
ボーナスのフラグ内訳も見てみましょう。
赤7BBの同時当選フラグ内訳 | |||||
設定 | リプレイ | チェリー | リーチ目役A | リーチ目役B | リーチ目役C |
1 | 1/10922.7 | 1/10922.7 | 1/1024.0 | 1/1638.4 | 1/3276.8 |
2 | 1/1008.2 | 1/1598.4 | 1/3120.8 | ||
5 | 1/6553.6 | 1/949.8 | 1/1489.5 | 1/2849.4 | |
6 | 1/873.8 | 1/1365.3 | 1/2520.6 |
ネズミBBの同時当選フラグ内訳 | |||||||
設定 | 単独 | オレンジA | オレンジB | チェリー | リーチ目役A | リーチ目役B | リーチ目役C |
1 | 1/2114.1 | 1/10922.7 | 1/3640.9 | 1/16384.0 | 1/2114.1 | 1/2114.1 | 1/4369.1 |
2 | 1/2048.0 | 1/2048.0 | 1/2048.0 | 1/3855.1 | |||
5 | 1/1927.5 | 1/6553.6 | 1/1985.9 | 1/1985.9 | 1/3276.8 | ||
6 | 1/1724.6 | 1/1872.5 | 1/1872.5 | 1/2730.7 |
RBの同時当選フラグ内訳 | |||||
設定 | リプレイ | チェリー | リーチ目役A | リーチ目役B | リーチ目役C |
1 | 1/10922.7 | 1/8192.0 | 1/516.0 | 1/829.6 | 1/1638.4 |
2 | 1/485.5 | 1/799.2 | 1/1560.4 | ||
5 | 1/455.1 | 1/712.3 | 1/1424.7 | ||
6 | 1/412.2 | 1/642.5 | 1/1213.6 |
ボーナスの単独成立があるのはネズミBBのみ。つまり、ほとんどのボーナスが小役との同時当選となっています。先ほど説明したリーチ目役はボーナスが確定するのはもちろんですが、リプレイやチェリー、オレンジでもボーナスが期待できる仕組みです。オレンジはAとBがあり、ボーナス同時当選時はオレンジAなら払い出し直前にショートロック(払い出しの遅れ)が発生、オレンジBは一部でオレンジ揃いのリーチ目が出現します。
通常ゲーム中はリーチ目でボーナスを察知するゲーム性となっています。上部パネルを使用した演出も搭載しており、対応役否定でボーナスを察知できることもあります。
レバーON時に予告音「トゥルルル♪」が鳴るとゲッチュー演出の始まりです。前作にも搭載されていた演出で、上部パネルの3兄弟ランプで小役をナビします。イチローはリプレイ、ジローはオレンジ、サブローはスイカに対応。点灯タイミングが遅いほどボーナスの期待度がアップし、WナビならBBの期待度もアップします。ゲッチュー演出発生時のボーナス期待度は11.4%。
ゲッチュー演出時、3兄弟ランプの部分にGETの文字が出現することもあります。このGET告知はボーナス確定に加え、設定2以上も確定となります。
レバーON時にテンポの良いリズム音が発生するとネズミ捕り演出。上部パネルが点滅し、最終的に残ったキャラで小役をナビします。キャラと対応役の関係はゲッチュー演出と同じ。ネズミ捕り演出発生時のボーナス期待度は52.4%とかなり高めです。
ゲッチュー演出同様、GET告知が発生することがあります。その際は、同じく設定2以上が確定します。さらに、ネズミ捕り演出では666告知が発生することがあり、発生すれば文字どおり設定6が確定となります。
また、NEW予告音と呼ばれるデラックスな予告音も存在します。このNEW予告音「トゥルルルルル♪」はボーナスorハズレに対応し、ボーナス期待度は62.5%となっています。
ちなみに、演出発生時に停止したリールのボタンを再プッシュするとミニ液晶にスベリコマ数を表示してくれます。マニア心をくすぐるA PROJECT初の新機能にも注目です。
ボーナスについて見ていきましょう。
BBは254枚を超える払い出しで終了し、最大225枚獲得。消化中は10枚役を2回獲得することで、最大枚数を獲得可能となっています。10枚役の獲得方法は、予告音発生時に中&右リール適当打ちし、左リール上段にネズミをビタ押し。予告音なし時や10枚役を2回獲得後は予告音が発生しなくなるので、順押し適当打ちで消化。
BB中のオレンジは斜めと平行の2種類が存在。
BB中小役確率 | ||
設定 | 斜めオレンジ | 平行オレンジ |
1 | 1/8.0 | 1/1.1 |
2 | 1/6.8 | 1/1.2 |
5 | 1/8.0 | 1/1.1 |
6 | 1/6.8 | 1/1.2 |
斜めオレンジは偶数設定で出やすくなっています。ユニメモを起動していれば、通常時の小役同様、自動でカウントしてくれるので使用することをオススメします。
BB終了時はBGM終了と同時に「CHU♪」と鳴りますが、ミニ液晶に葉月ちゃんが出現する「葉月ちゃんボイス」も存在します。この葉月ちゃんボイスが発生すれば設定5or6が確定となります。発生率は、設定5で64分の1、設定6が32分の1(1G連やBB5連目以降などCHU♪が発生しない場合は抽選なし)。
RBは12Gの消化もしくは7回の入賞で終了し、最大77枚獲得。消化中は予告音なしなら適当打ち、予告音発生なら左リールにBARを狙い、中&右リール適当打ち(1枚役の入賞回避)が基本的な打ち方になります。ただし、予告音発生時、右リール上段or中段にネズミを狙えば設定示唆が発生する可能性もあります。この2コマ目押しはミスしても枚数的なロスはないので、ぜひチャレンジしたいところです。
右リールのネズミは3種類あり、リール配列14番はイチロー、8番はジロー、2番はサブローと便宜上呼びます。予告音発生時に狙うネズミによって設定示唆の内容が異なり、イチローなら設定2以上示唆、ジローなら高設定示唆、サブローなら偶数設定の示唆が発生する可能性があります。目押しを成功させ、第3停止後に3兄弟ランプがすべて光れば設定示唆となるので、まずは右リールの目押しを成功させ、第3停止後は3兄弟ランプに注目です。このネズミ狙いの設定示唆は、1枚役が頻出しパンクが確定した後(=1枚役6回成立以降)は示唆出現率がアップする特徴があります。そうなった際は、枚数と引き換えに設定示唆が出現することを祈るばかりです。一方で、設定がほぼ確定している状態なら、パンク確定後の予告音発生時に1枚役「ネズミ・チェリーA・オレンジA」を狙って1枚を獲得するというのも一つの手です。ちなみに、高設定ほど1枚役が成立しやすいようです。
続いては、実戦編。
(実戦データ1)
G数 | フラグ | 備考 |
54 | RB | 投資2K |
26 | RB | |
48 | RB | |
16 | 赤7BB | |
109 | ネズミBB | |
176 | RB | |
53 | ネズミBB | |
52 | RB | |
20 | RB | |
14 | RB | |
6 | RB | |
31 | RB | |
124 | ネズミBB | |
105 | RB | |
55 | 赤7BB | |
24 | ネズミBB | |
26 | RB | |
52 | RB | |
42 | RB | |
166 | ネズミBB | |
63 | 赤7BB | |
180 | ネズミBB | |
83 | ネズミBB | |
192 | RB | |
106 | 赤7BB | |
49 | RB | |
21 | RB | |
25 | RB | |
143 | RB | |
17 | RB | |
52 | RB | |
87 | RB | |
143 | RB | |
43 | RB | |
891 | ネズミBB | |
219 | RB | |
157 | ネズミBB | |
27 | RB | |
604 | ヤメ |
(実戦データ2)
総ゲーム数 | 4,301 | ||
総ボーナス回数 | 38 | (1/113.2) | |
BB | 13 | (1/330.8) | |
内) | 赤7BB | 4 | (1/1075.3) |
ネズミBB | 9 | (1/477.9) | |
RB | 25 | (1/172.0) | |
総投資 | 2,000 | ||
獲得枚数 | 145 | ||
差枚数 | 51 |
朝から攻めたものの打つ台にあぶれ、さてどうしようかと思ったそのとき、2179GでBB9、RB10というニューゲッターマウスが目の前で空き台に。ユニメモを回収していた様子もなく、たとえ設定1だったとしても完全攻略なら100.2%あるしと、打ってみることに。
最初は、前作同様、効率重視の中押しプレイ。中リール上段付近にネズミを狙い、どんな停止型になろうとも右リールは適当打ち。左リールで目押しが必要になるのは以下の2パターンのみ。
・中リール中段ネズミ+右リール上段or下段ボーナス→左リールにチェリーを狙う
・中リール上段ネズミ+右リール下段リプレイ→左リール下段にスイカを狙う
非常にシンプル。中右をタタン♪とリズムよく停止させ、上の2つの停止型のみ左リールを目押し。左にチェリーを狙ってハズれればボーナス確定となるし、中リール上段ネズミで右リール下段にリプレイ以外ならその時点でボーナスが確定。非常にわかりやすい。ボーナス確定後はそそくさと1枚がけ。左リールに「ネズミ・リプ・赤7」の赤7を枠上〜中段に狙い、中段に赤7が停止なら、中に赤7、右にBARを狙えば赤7BBとRBをカバーでき、ネズミが中段にスベってきたら中右ネズミを狙えばネズミBBが揃えられます。つまりは、1枚がけ1Gですべてのボーナスを揃えられるというわけなんですな。ボーナス合算確率が設定1で123.2分の1と高いため、ボーナス確定後のもたつきは極力避けたい。枚数的なロスはもちろん、タイムロスも。
初当たりは2000円でRB。その後、RB2回を挟んで初BB。ここまですべて2桁ゲーム以内。本機はBBよりもRBの設定差が大きいので、この展開はまぁありがたい。そうこうしているうちにRBが走り、気持ちに余裕も出てきます。
となると、打ち方を変えいろいろ楽しみたいと思うのがスロッターの性。次は、順押しのオーソドックス手順となるBAR狙い。こちらは左リールに「上にチェリーの付いたBAR」を狙い、中リール適当打ち後、スイカ上段テンパイ時のみ右リールにスイカを狙うという楽チン手順。ここからだと、リプレイテンパイハズレやオレンジ右上がりテンパイハズレなどの小役ハズレ目が見られ、演出との相性もいい。
しかしまぁ、設定優先でAT機を打つことが多い昨今、ノーマルタイプをじっくり打てるこの時間はなんて幸せなことか。レバーで演出が発生すればどこを狙おうかと悩み、1停2停で絞り込まれる小役と3兄弟ランプに一喜一憂。20年前にタイムスリップしたような感覚に、つい時間も忘れてしまいます。
そうこうしている間に、RBがとんでもないことに! 100分の1を切って出続けている。RB確率は設定1で252.1分の1、設定6でも199.2分の1。明らかに出すぎている。これは掴んじゃった!?
しかし、一方でBBが当たらない。途中、BB間1471Gのハマリ。演出発生時、左リールに「ネズミ・リプ・赤7」を狙ってボーナスをブッ込むやり方にしたのが良くなかったのか、終盤は前半とは真逆の展開。とりあえず設定2以上を確定させたいと、RB中はイチロー押しでやってきたけれど、50回やって示唆は一度もなし。示唆の発生率が不明だけど、これだけやっての示唆なしだから設定は1なのかも。小役はスイカ以外が設定6以上をキープしていたので粘ってはみたもののどうも怪しい。買っているうちにヤメましょうかね。良い印象を持ったままヤメれば、次も座りやすいですから。
結果はこんな感じ。
後々判明したBB中の斜めオレンジ確率と照らし合わせてみると、設定は奇数を示唆。赤7BBだけが引けなかった設定5なのか、あるいは小役とRBを引きすぎた設定1だったのか。半日打ってもよくわかりません。ただ一つわかったのは、新しいゲッタマは面白いということ。スマホをいじりたいときは中押しすればいいし、出目を楽しみたいときは順押しすればいいし、そのときどきで狙いどころを変えれば一日打っても飽きはこないはず。スベリコマ数表示などの新要素もありますし。そもそものスペックが甘いのに加え、難しい目押しがいらないのも魅力ですから、2コマ目押しとかでひりつきたくない方、オススメですよ。
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