【海物語特集第3弾】~18年間の歴史を振り返る~ 『海物語』変遷史第3部(CRスーパー海物語IN沖縄2~CR大海物語2まで)
今のパチンコ業界を代表するコンテンツを1つ挙げるとするならば、それは『海物語』で決まりだろう。1999年の発表直後からホールを席巻し、現在に至るまで約18年間にわたって業界を牽引している。ここではそんな『海物語』の歴史を探索。『海物語』が好きな人はもちろん、パチンコファンなら必見の保存版特集だ。
▼第1部(誕生~大海物語まで)はこちら
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『沖海』の後継機が登場
2009年に登場したのが『CRスーパー海物語IN沖縄2』だ。まだホールには2007年に登場した前作の『沖海』が数多く残っていたが、大半のホールが『沖海2』に入れ替えて大ヒットした。ちなみに『新海』や『大海』、『スーパー海』、『カリブ』、『地中海』など多くの海を制覇してきた『海シリーズ』だが、タイトルに「~2」が付くのはこの機種が初。そして以降は新たな『海』の開拓に加え、大ヒットシリーズの後継機を出す方向へと舵を切る。
ミドルとハイミドルが登場
ホール登場は2009年11月。同年6月には『CRスーパー海物語IN地中海』を発表しており、この頃から新たな『海物語シリーズ』の登場ペースが早くなり始める。『~MTGS(※台枠が異なる型式は~MTG)』は確率315.5分の1のミドルタイプで、確変率は54%。通常時は大当たり全体の8%が突然確変だが、電チュー入賞時は全て出玉のある大当たりとなる。『~MTMS(~MTF)』は確率359.5分の1で、確変率はシリーズ最高峰となる67%。通常時は全体の17%が突然確変だが、電チュー入賞時は7%まで減少する。
演出はさらに多彩に!
前作で好評を得たハイビスカスフラッシュがさらに進化! お馴染みのキュイン♪と光る一発告知に加え、キュキュキュキュイーン♪という確変告知の際はハイビスカスがグルグルと回転する。また無音でクルっと回転する地味な一発告知も存在した。演出面では先読み予告がさらに進化し、沖縄モードはマンボウ前兆予告、マリンモードにはイルカ前兆予告などを搭載している。
シリーズ最多のプレミアム!!
150種類以上という、破格のプレミアム演出を搭載。いくつかを写真として載せたが、映像以外にもリーチの声がいつもと異なるボイスプレミアムなどが存在する。ちなみに当時のミスマリンちゃんは4代目だ。
『甘海』も超ロングヒット!!
2010年2月には確率99.5分の1の甘デジが2機種登場。どちらもSTは5回転で、『~SAHS』は16R比率が8%と『甘海』にしては高いのが特徴だ。また『~SAKS』はヘソ賞球数が6個というさらに遊びやすいタイプだが、設置台数は少なかった。
春には『桜バージョン』が開花!!
『海物語シリーズ』初のMAXタイプ、そしてシリーズ初の本格的なST機(※数回転のST+時短というスペックではない)が『桜バージョン』だ。ホール登場は2010年4月。大当たり確率は398.5分の1で、すべての大当たり後に71回転のSTが付く(電サポは70回転)。100%のST突入率と、約82%という高いST継続率で人気を集めた。大当たりは7Ror14Ror16Rと、3つのラウンドを持つ点でも『海シリーズ』としては異色だ。
遊びやすい兄弟機も人気に!
『桜ライト』は大当たり確率198.5分の1で、ST回数は31回転(電サポは30回転)。ライトミドルスペックに加え、ヘソが4個賞球のため遊びやすい。大当たりは5Ror8Ror16Rで、ST継続率は74%だ。『桜ビッグ』は大当たり確率249.5分の1で、大当たり後はST8回転+時短42回転=50回転の電サポが付く。ヘソは5個賞球で、設置は『桜バージョン』の中で最もレアだ。
ここが『桜バージョン』ならでは!
よく見るとマリンちゃんの服や水着が桜色になっていたりするが、通常時の予告やリーチは『沖海2』とほぼ一緒。ST中も基本は一緒だが、最後の電サポ10回転はカウントダウンモードに突入し、終了後にはワンモアチャンスと呼ばれる「泣きの1回転」演出がある。また大当たり直後に行なわれるラウンド抽選「桜チャンス」も『桜バージョン』ならでは。液晶上にある桜ランプがキュキュキュキュイーン♪と激しくフラッシュすれば14R以上(『桜マックス』の場合。『桜ライト』では7R以上)の可能性大だ!!
まさかの羽根物デビュー!!
長らくミドルタイプ機の王者に君臨し、その後は甘デジのシマを制覇、さらには『桜バージョン』でMAX機のシマにも攻め込んだ『海物語シリーズ』が、次に手を伸ばしたのが羽根物だ。玉の動きの楽しさと遊びやすさはシリーズナンバー1!!
ダブルの大当たり抽選!!
役物大当たりに加え、液晶を用いたデジタル大当たりを搭載しており、その確率は149.9分の1。役物大当たり時は51%、デジタル大当たり時は54%の割合で時短に突入する。時短は羽根が100回開放するまで続くため、この間にほぼ次回大当たりを獲得できる。
ダブルの振り分けにドキドキ!!
羽根に拾われた玉は上段の3つ穴回転体に流れ、赤い穴に入れば下段ステージへ。ここでは左右に動くクジラッキー役物の口の部分がVゾーンになっており、揺れ動く玉の動きはアツくなれること間違いなし!! 大当たり後は盤面下部のアタッカーで出玉を得る。
SPリーチは3種類!!
デジタル大当たりは3種類のSPリーチから発生する可能性がある。珊瑚礁とマリンちゃんは海ファンにはお馴染みだが、潜水艇リーチは『ハネ海』でしか見ることができないレア演出だ。
アグネス・ラム、再び!
新たな『新海物語』シリーズは『甘海』で好評を博したアグネス・ラムとのタイアップ機。海・秘境・オーロラという3つのモードを打ち手が選択でき、アグネス・ラムは基本的にプレミアム演出や連チャン時に出現する。また液晶上にいるカメ役物は目が光ることで予告の役割を果たす。
ミドルスペックは3姉妹!
まずは2010年11月に大当たり確率349.7分の1で確変率68%の『~MTM』と、確率299.5分の1で確変率56%の『~MTL』が登場。その3ヶ月後となる2011年2月に確率369.5分の1で確変率70%のハイミドル機『~MTJ』が追加された。
ライトと甘もデビュー!
『~MSH』は確率198.5分の1のライトミドル機で、大当たり後は必ず16回転のSTに突入する。『~SAG』は確率99.5分の1の甘デジで、ST回数は6回転。ホール登場はどちらも2011年2月だ。
3つのモードはどれも個性的!
『新海アグネス』の海モードは、まさに初代『海物語』を彷彿とさせる硬派な作り。予告は基本的に泡と魚群のみで、一発告知や前兆予告すら出現しない。秘境モードは魚群に特化しており、回転開始時からリーチ中まで、様々なタイミングで魚群予告が出現する。またガセが多いものの、画面右端に魚群がチラっと見える待機魚群予告が特徴的だ。そしてオーロラモードはボタンPUSHに特化。SPリーチ後はボタンを連打し、図柄の目が炎になれば大チャンス、さらに図柄が驚けば大当たり濃厚だ。ボタンがPUSHしづらい(!?)ボタン硬化予告も搭載していた。
まさかのドラム搭載!!
2011年10月には盤面右側に二層式ドラムを搭載した『プレミアム海物語(略称プレ海)』が登場!! ある意味で海ファンの度肝を抜いた。液晶上には一発告知役物としてパトクジラッキーが存在する。
ゴールドとプラチナが登場!
『プレ海』は2機種が同時リリース。『~LTL(販売名ゴールド)』は大当たり確率354.2分の1で、確変率は55%。2000発近い大当たり出玉がウリだ。『~MTH(販売名プラチナ)』は1回の大当たり出玉は約1500個だが、確率304.8分の1で、確変率60%という遊びやすいスペックが特徴だ。
3つのモードでドラムが躍動!
海、フォレスト、クリスタルという3つのモードが選択できる。海モードの演出は単純明快だが、ドラム背景の色で期待度を示唆。赤くなればチャンスだ。フォレストモードはドラムで停止図柄を告知したり、リーチ後はドラムに魚群やVなどのアイコンが停止したりすることで大チャンスを呼ぶ。クリスタルモードはリーチ後のドラムステップアップ予告が特徴的。タツノオトシゴ→チャンス→魚群→Vの順に期待度が上昇する。
「ぼのぼの」と「GO楽」も来たよ!
2011年12月にはアグネス・ラムに続くタイアップ機として『~SAA(販売名ぼのぼのが遊びに来たよ!)』が登場。ぼのぼのやその仲間たちは、主にプレミアムキャラとして活躍する。スペックは確率99.8分の1の甘デジだが、一度電サポ中に大当たりを引き戻すと75回転の電サポ状態(ST8回転+時短67回転)に突入! 理論上のループ率は約70%に及ぶ。また2012年2月には『~GO楽』が登場。ヘソが5個賞球という遊びやすい娯楽機で、確率は240.9分の1。大当たり後は50回転の電サポ(ST10回転+時短40回転)が付く。
『沖海』に続く「~2」は『大海』だ!!
2005年に登場して特大ヒットを放った『大海』の正統後継機が『CR大海物語2』だ。「大きな海」だけに15インチの大型液晶を採用しており、また液晶前面にはシリーズ初のタッチセンサーを搭載している。ちなみに大当たりラウンド中などに登場するミスマリンちゃんは5代目だ。
まずはハイミドルで降臨
2012年4月に登場した『~MTE』は大当たり確率348.6分の1で、確変率は62%(うち8%が突確)。液晶上にあるパールフラッシュは光と音、そして貝が開くことで大当たりを告知する。
ここでタッチ♪
タッチセンサーを用いたステージ共通の激アツ演出がタッチチャンス。主に確変・時短中に発生し、手をかざしてパールフラッシュが鳴り響けば大当たり濃厚だ。またアトランティスステージにはSPリーチ中の長タッチ、トレジャーステージではクラゲが画面右側に吸い込まれた後に画面をタッチする演出が存在。どちらも魚群が流れれば期待度は最高潮に!
ミドルの兄弟機×2!!
2012年7月上旬には兄弟機が2スペック登場。『~LTK』は大当たり確率こそ378.8分の1と低いが、確変大当たり時に2000個近い出玉が得られる。確変率は60%だ。『~MTL』は確率309.1分の1で、これも確変率は60%。1回の大当たり出玉は約1500個だ。
アグネス・ラム再び!
2012年7月末には甘デジが登場。2008年10月に登場した初代アグネス『CRA大海物語スペシャルWithアグネス・ラム』を受け継いだ作りで、大当たり確率は99.9分の1、STは5回転。新たに15R大当たり濃厚のキングクジラッキー図柄を搭載している。前作同様の長い人気を得た。
全21機種を紹介したところで、変遷史第3部は終了。振り返ると第1部はスペックの変遷、第2部は演出の進化が特徴的だったが、第3部は後継機の登場に加え、羽根モノになったりドラムが付いたり"ぼのぼの"が遊びに来たりなど、新しいことへのチャレンジが伺えた。そして次回はいよいよ変遷史最終章。デラックス、BLACK、まわるん、JAPAN、桃太郎電鉄などなど、現在もホールで活躍中の海の歴史を振り返る。乞うご期待!!
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