健全化推進機構への「誓約書」 約1万6500セットの申込み(全日遊連)
全日遊連は15日、東京都港区新橋「第一ホテル東京」において、臨時総会および全国理事会を開催。臨時総会では役員の補充選任が行なわれ、松村高男氏(岡山県理事長)、宮岡善文氏(高知県理事長)が全日遊連理事に、田中孝明氏(大阪府副理事長)が監事に就任した。
理事会冒頭の挨拶で山田理事長は、先日行なわれた“手軽に安く遊べる遊技機展示会”について、一般来場者が多数訪れたことや初心者を対象とした遊び方ツアーへの参加が200名を超えたこと、また愛称募集に1万4000通を超える応募があったことなどを報告し、「細部における反省点はあるが、取組みは成功であったと考えている」と評価。そして今後の課題として、「遊べる遊技機」の積極的な導入・新たな客層の創出と、賞品の取り揃えの充実を、表裏一体の取組みとして認識する必要があると語った。
理事会終了後に行なわれた記者会見では、遊技産業健全化推進機構(略称:OSDPPI)にホールが提出する誓約書についてや、賞品取り揃えの充実についての進捗状況などが報告された。
誓約書については、OSDPPIより全日遊連に対し誓約書の配布・回収の協力要請があり、傘下組合から計16497セット(非組合員や予備を含む)の申込みがあったことが報告された。しかし、機構費用徴収の事務処理方法が確定していないため、まだ書類の印刷に至っていないという。今後、機構の社員である6団体で事務処理方法を検討する予定。
賞品の取り揃えの充実については、景品の取り揃え品目数・種類数、陳列・交換方法などについてホール関係5団体で協議した結果を各団体に持ち帰って協議している段階で、全日遊連では今回の理事会において承認を得た。内容については、今後、5団体で再度協議し確定させた後に発表される予定だが、まずは現行法の範囲内で出来ることを実施し、現行法内では実施不可能な案については今後の課題として引き続き検討する方針だ。
また、“手軽に安く遊べる遊技機”(愛称:遊パチ)については、『およそ5000円で2時間以上遊べる遊技機であって、ハラハラドキドキする楽しさや期待感も味わえるもの』という定義が21世紀会の見解として示されているが、どのようなスペックの遊技機を“遊パチ”と定義するか等の具体的な基準を、メーカー・ホール両団体間で今後検討していく予定であることが報告された。
会見ではこのほか、認証協の「iクリアシステム」が、同システムを利用しているホールからの要望に応え、玉貸料の消費税外税方式に対応できるようになったこと(貸玉は100円で24個/2円玉貸の場合は100円で48個、貸メダルは1000円で48枚)、プリペイドカードシステムや貯玉・再プレイシステムなどのホールに関する管理・決済システムについて、セキュリティの確保やのめり込み防止のためのガイドラインを全日遊連として策定したことなどが報告された。