ニュース 2007/05/02 00:00
『ゴールドX訴訟』、アルゼの債務不履行を認める一審判決
全日遊連は4月25日、『ゴールドX』の不具合に関する損害賠償請求訴訟についての記者会見を開催。中国と関東の2地区において、アルゼ側の債務不履行を認める一審判決が出たことを報告した。
この訴訟は、平成15年7月にミズホ製パチスロ機『ゴールドX』のプログラムミスに起因する“攻略法”が発覚したため、導入店で稼動停止や監視員の人件費などの損害が発生したとして、アルゼに賠償を求めたもの。この件で損害を受けたホールのほか、不均衡な商習慣を是正したいとするホールが集まり、各地区で「アルゼに対し責任追求をする会(アルゼの会)」を発足。各地区で民事訴訟提起の準備を行い、平成16年9月に中部地区で、以降、関東地区、中国地区、九州地区の順で裁判が開始された。アルゼの会の入会者総数は4734店舗。原告(団)の数は、関東地区が1法人(3店舗)、中部地区が2法人(3店舗)、近畿地区が5法人(5店舗)、中国地区が1法人(1店舗経営)、九州地区が18法人(45店舗)。
このうち、中国地区での訴訟は3月15日に、関東地区での訴訟は4月17日に判決が言い渡され、どちらもアルゼの債務不履行に基づく損害賠償責任が認められた。関東地区の訴訟では、請求内容(休業損害、運送費用相当額、保管費用相当額、検定費用相当額、広告宣伝費相当額、変更承認申請費用相当額など)の賠償義務が全て認められたが、中部地区の訴訟では全額が認められなかったため控訴。他の地区は現在係争中。
この件について山田理事長は、「今後、このような不具合が発生した場合の参考として受け止めたい」と語ったほか、全日遊連が現在アルゼと行っている売買契約書の内容見直しなどについての話し合いを今後とも継続していくと報告した。