遊技機の低価格化 決意を再確認(全日遊連)
全日本遊技事業協同組合連合会は20日、遊技会館において全国理事会を開催。理事会後の記者会見では、遊技機の低価格化に向けた活動の推進を再確認したことなどが報告された。
遊技機の低価格化への取り組みについて山田理事長は、全日遊連がメーカーに対し低価格化の交渉をしている一方で現場レベルでは価格が高くてもどんどん購入していく、という例が過去に何度もあったことを説明。今理事会で全国理事の意思確認をし、低価格化の取り組みへの決意を傘下組合員に伝えていくほか、「顧客が減少し、遊技機を新基準機に切り替えなければならない状況下、ホールが疲弊しているという認識を業界全体が共有しなければならない」と訴え、各メーカーと価格面での交渉を行なうほか、メーカー団体に対し危機感の共有を訴えていく意向を示した。
「手軽に安く遊べるパチンコ・パチスロキャンペーン」については、ホール5団体・メーカー3団体で、パチンコやパチスロをしたことがない人々へのアピール用のフリーペーパーを作成することを検討していることが報告された。7月末をめどに100万部を作成して各県に配布し、ホール以外の店舗に置いてもらうなどの形で配布する予定。併せて、旅行券などが当たるオープン懸賞の実施も予定している。
このほか、『ゴールドX』の不具合に関する損害賠償請求訴訟の進捗について、中国地区では原告(ホール)側が控訴、関東地区ではアルゼが控訴したことが報告された。
また、全日遊連とオーイズミが共同開発したパチスロ機『常夏アロハ』の受注状況について、6月8日までに全国で707店舗・2401台の予約があったことが報告された。この件について山田理事長は「一定の成果を得たと思っている。大変満足のいく結果かと言えばそうではないが、過去の例を考えると十分評価していいと感じる。これを次の行動につなげていきたい」と語った。