水を使わない吸殻回収装置や台間エアカーテンなど3製品を発表(シルバー精工)

業務用シュレッダーや空気清浄機を製造販売するシルバー精工(東証1部:6453　本社:東京都新宿区)は18日、アミューズメント施設向け環境向上システムの新製品発表会を開催。水を使わない吸殻回収装置「EFLO(エフロ)」、台間エアカーテン「AIRSYLPHY(エアシルフィー)」、吸着触媒材とオゾン酸化分解による脱臭装置「EDEO(エデオ)」の3製品を発表した。

「EFLO」は、特殊ローラーで消火するタイプの吸殻回収装置。
水で消火するタイプの吸殻回収装置を使用する場合、400台程度の中規模店で年間2万リットル以上の廃水が出るという。「EFLO(エフロ)」では廃水を出さずに吸殻が回収できるほか、既存の吸殻回収装置との置き換えもできるため(スクリュー式・チェーン式両方に対応可)、低コストでの設置が可能というメリットもある。

「AIRSYLPHY」は、非喫煙者が隣の遊技客のタバコの煙を気にせず、また、喫煙者が自分のタバコの煙の行方を気にせずに遊技できるよう、遊技台の間にエアカーテンを発生させる装置。下部の空気吸入口には脱臭活性炭フィルターがあるため、脱臭効果も期待できる。

「EDEO」は、シルバー精工と吸着技術工業(株)との共同開発製品(特許出願中)。シリカナノ粒子吸着触媒材とオゾン酸化分解により、生活悪臭の原因となる揮発性有機化合物(VOC)を分解・脱臭するという新しいタイプの脱臭装置で、1時間あたり1500立方メートルの処理が可能。また、タバコに特化したフィルターを採用している。

「EFLO」と「AIRSYLPHY」は10月1日より発売。「AIRSYLPHY」は現在、フィールドテストが行なわれていて、市場投入は来春の見通しだ。

発表会の冒頭、齋藤代表取締役社長は「タバコを吸っている人たちでも他人の煙は嫌だと思う人が多く、また、パチンコホールに行かない理由をマーケティングしたところ“タバコ臭い”がダントツで1位だった。私どもの機器を導入して快適な空間を作り上げていただければと思う」と挨拶。
また、落合専務取締役 開発本部長は「弊社では25年前に業務用空気清浄機やオゾン発生器の開発に着手するなど、環境事業に注力してきた。分煙用の空気清浄機なども10年ほど前からリリースしている。長年の研究開発、ノウハウには自負するところがある」と語った。

同社では来年度の販売台数を「EFLO」3500台・「AIRSYLPHY」2万台と予定している。