CO2排出抑制に向けた自主行動計画・数値目標を可決(全日遊連)
全日本遊技事業協同組合連合会は20日、全国理事会を開催。理事会後に行なわれた記者会見では、温室効果ガス(CO2)の削減に向けた環境自主行動計画が可決されたことや、AMマーク制度などについて協議したことなどが報告された。
環境自主行動計画では、「CO2排出抑制に向けた取組み」「廃棄物対策」「環境マネジメント」の3点を柱とした。CO2排出抑制については、ホールでの電気使用量から算定したCO2排出量を指標とし、2007年度の実績を基準として、2008年度で3%削減、2009年度で6%削減、2010年度で9%削減、2011年度で12%削減、2012年度で15%削減という数値目標を設定した。基準年のCO2排出量については今後、ホールの電気使用量の実態調査などを行なって把握する予定で、その結果によっては数値目標が見直される可能性もある。
具体的なCO2排出抑制対策としては、ホールでのエネルギー使用状況等の診断や、窓の複層ガラス化・2重窓化、照明のインバータ化などの“省エネ診断”“省エネ改修”“省エネ機器の導入”のほか、屋上緑化や植樹活動も検討されている。また、遊技機メーカーに対し、遊技機の低電力化・過剰な装飾の排除などを求める声も挙がっている。
「廃棄物対策」では使用済み遊技機の適正なリサイクル処理の推進を、「環境マネジメント」ではホールの実情にあった環境管理システムや環境監査についての研究を行なう意向だ。
会見ではこのほか、AMマーク制度に関する協議や新基準機の認定の件、オーイズミとの共同開発機の件、メーカーの「相談窓口」開設の件などが報告された。
AMマークの貼付完了書については、警察庁より全防連に対し、警察署の事務合理化のため貼付完了書を提出しないよう要望があり、全防連ではこれを受けて8月20日付けで各県防連に通達を出している。全日遊連ではこの趣旨を尊重し協力することとしたほか、今後、全防連の対応を見極めつつ全日遊連としても協議を続けていくという。
「手軽に安く遊べるパチンコ・パチスロキャンペーン」の一環として行なわれているオープン懸賞企画については、9月19日現在で4万4920件の応募が寄せられていることが報告された。10月19日に開催される「遊パチAWARD2007表彰式」において、懸賞当選者の発表や一般投票による“あなたの好きな手軽に安く遊べる遊技機”の発表が行なわれる。