【パチスロエウレカ特集】パチスロエウレカ3作目に期待!!
色あせない景色。「パチスロエウレカセブンシリーズ」はここから始まった……。
新年といえば、初詣に初打ち、事始めに姫始め……みなさんいろいろあるかと思いますが、毎年この時期にその年の目標なり、豊富なりを考え、そして年末になって1年を振り返り、また今年もなんもやらなかったなぁと反省するのをもう何年も何十年も繰り返しているわけです。
このしょーもないダメ人間は。そこでふと思ったんです。それならいっそ目標なんて決めなきゃいいんじゃないかと。なるようになれ。流れに身を任せようと。
はい、そんなわけで、流れに身を任せ、波に揺られるままが今年の目標です。はい、そうです。波と言えばそうこの機種、エウレカです。
(C)2005 BONES / Project EUREKA・MBS (C)Sammy (C)2009 NBGI
▼『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』機種情報
http://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=2997
初代の『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』は2009年9月に登場。その前年の2008年には100年に1度とも言われる金融危機リーマンショックが発生し、世間はどんよりした空気に包まれていました。
パチスロ業界は爆裂4号機時代に別れを告げスロ初の5号機『新世紀エヴァンゲリオン』が登場してから4年が経過。5号機黎明期こそ不透明感がありましたが、各メーカー試行錯誤の結果、出玉性能、演出機能などが向上し、RT、AT、ARTタイプが続々と登場していったんですな。
大きな転換点は2006年の『パチスロボンバーマンビクトリー』。リプパンハズシと呼ばれる目押しでRTを延命させ出率115%を実現。この流れは後のヒット機種、『パチスロスパイダーマン2』や『パチスロ リングにかけろ』などハイスペックマシンの登場へと受け継がれ、ホール内に活気と熱気が戻って来ました。万枚も現実的に狙えるようになった時代の再到来と言えるでしょう。
夜明けを迎えたスロ市場。ゲーム性、スペックが一気に広がりを見せる中、盛り上げに一役買ったのが『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』でした。
http://www.sammy.co.jp/japanese/product/pachislot/eureka/
(C)2005 BONES / Project EUREKA・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
タイアップ元となるアニメ「交響詩篇エウレカレブン」は2005年4月から1年に渡り放送されたTVアニメ。日曜の朝7時という時間帯にロボットアニメを流していたようです。
ガンダム世代のおっちゃんは当然ロボットアニメと聞くだけで心は揺さぶられますが、さすがに朝7時はキツく、当時生で見たことはありません。スロを打ったあとでレンタルで借りて見たわけですが、まぁすんなり借りられたこともなく、貸し出し中が多くストレスが溜まったこと溜まったこと。人気の証と言えばそれまでですが、「初代パチスロ北斗」が出た時同様、エウレカもまたレンタル屋にバブルをもたらしたわけです。
今じゃ、ネットでレンタルもできれば、ネットで実店舗の貸し出し状況も確認でき、さらにはオンラインでアニメを見ることもできるようになって、なかなかレンタル屋に足を運ぶ機会は減りましたが、あのパッケージを見て受ける第一印象や簡潔なストーリー解説、そして店員さんのセンスが問われるPOPでの紹介など、感性を刺激するあの空間はいつになっても好きなんです。だから音楽はポッドだストリーミングだという時代の波には乗れず、ジャケットと歌詞カードを今でも愛おしく眺めるCD派なんでしょうかね。
さて、世間一般的には名の知れたアニメではありましたが、スロッターがどれほどエウレカを知っていたのか。周りに話を聞いてみても、アニメを知っていたのはごくわずかだった印象です。今でこそスロと親和性が高いと言われるアニメですが、まだこの時期はそれほど密な関係ではなかったような気がします。
そんな中、スロを打ってストーリーが気になってしまい、日々仕事や遊びに忙しいおっちゃんが気合を入れて全50話のアニメを見たわけですが、見て正解。スロを打つときの楽しさ、感情移入度、興奮度は格段にアップしました。特に、あの音楽。FLOWが担当した初回のオープニングソング「DAYS」、ARTの連チャン中に流れるHOME MADE 家族の「少年ハート」など、珠玉の楽曲たちはエウレカワールドに引き込んでくれるトリガーとなり、イントロ部分が流れた瞬間にサァーっと鳥肌の立つ感覚をスロを打ちながら感じたものですな。
この時期、ホールのオープニングがエウレカ一色だったのも印象深い出来事です。ホールの主役、盛り上げ役が当然このエウレカであり、開店前から並んだ客が一番に向うのもエウレカでした。その日のイベント対象機種によって程度の差はあったにせよ、人気機種には固定のお客さんがいる古き良き時代ですな。
昔から打っていると、もちろん軍艦マーチを聞くだけでテンションが上がるし、バブル期にホールの多くで採用したF1のテーマソング、T- SQUAREのTRUTHなんかも、非常に興奮します。開店前のシャッター前。整列入場なんていう行動規範がない時代、台取りはまさに早いもの順。開店時間を前になんだか自分もピットインしている感覚になり、ゴーサインと同時にパチスロコーナーへまっしぐら。ポールポジションを取ったからといって油断できず、奥にひしめくパチスロコーナーに向け、ライバル各々通路の広いコースをダッシュしたり、90度の曲がり角でライバルを制止しつつ直線に出たらシフトチェンジなんてことなど、モーニング台や狙い台にたどり着くまでいろいろな駆け引きがありました。そんな台取り合戦ですから、ある時は入口のガラスで流血事件が起き、救急車に運ばれる人が出たりも……。取れたのは新台ではなく病院の寝台。笑えない話ですな。
あとは、個人的にはドラクエのオープニングが好きでしたね。堀井ゆうじ氏が5分で作り上げたと言われるあのオープンニングは、聞くだけでこれから冒険に旅立つ勇ましい気持ちになり、ホールとライバルと戦う自分に勇者を重ね合わせ、ただの娯楽にすぎないパチスロを神聖なものに昇華させていたりもしました。イベントができなくなった今では、オープニングの曲で設定の入ってる機種を示唆したりと、店によってはこじんまりと活用しているようですが、当時のエウレカ、今思えばイベント全盛期ということもあり、あのオープニングは印象深い1曲です。
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(C)2005 BONES / Project EUREKA・MBS (C)Sammy (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
さて、話を戻しましょう。初代『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』のゲーム性はボーナス+ART。第3のボーナスと位置付けられたART「コーラリアンモード」は1セット50Gの固定型、1Gあたりの増加枚数は約1.5枚で、セット連チャンが期待できるシステムでした。なんだか、今登場しても普通に稼働を取れそうな感じがするのは気のせいでしょうかね。で、初代のポイントは通常時からでもARTに突入する点。それまではボーナス後にRTなりARTに突入するタイプがほとんどで、基本ボーナス待ち。そんな中、レア役や押し順当てから自力でARTをもぎ取るこの機種はとても斬新でした。
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(C)2005 BONES / Project EUREKA・MBS (C)Sammy (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん。
当時、居酒屋などでも、ちょっと醤油取ってという時なんかに、その返しに「ねだるな、勝ち取れ」なんて言っていたのを思い出します。アホですなぁ、まったく。
そんな通常時からでもARTに突入でき、さらにART消化中に特定のBGMが流れれば残り○個以上のストックが確定するなど、一気にテンションが上がる場面が多くありました。また、レバーON時に予告音なり演出なり出ないと基本捨てゲームとなる液晶機種がほとんどの中、レバーで何もなかったのに中段チェリーがズドンという衝撃をもたらしてくれたのもこの機種でした。ほんとボーナスとARTのバランスが取れた、市場評価&プレイヤー評価の高い機種でしたねぇ。
波ニ乗レ
これが初代のキーワードでした。低設定でも甘く、大負けしにくいスペックで、RB中の押し順全正解やフリーズなどのトリガーを引き当てればどこまでも跳ね上がる仕様でした。ART中にボーナスを引けばセットストックがもれなくもらえ、ART中のレア役でもセットストックのチャンス。タイミングよく引くこと、波に乗ることが重要でした。
(C)2005 BONES/Project EUREKA (C)2009 BONES/Project EUREKA MOVIE (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
▼『パチスロ交響詩篇エウレカセブン2』機種情報
http://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=4080
そんな初代から4年が経過した2013年。待望の2作目が登場です。そう、『パチスロ交響詩篇エウレカセブン2』です。
2012年から出始め、一気に市場の勢力図を書き換えつつあった高純増AT機。1G純増3枚というスペックは、それまでの1G純増2枚前後のART機にはない「早さ」がありました。エウレカ2作目もまた例に漏れず、1G純増約2.8枚のAT機として登場し、1セット50Gのゲーム数上乗せありの仕様で、ボーナスは疑似ボーナスを搭載していました。AT「コーラリアンモード」にはボーナス経由以外に通常時からでも突入し、レア役以外にも超高確「デューイモード」からの自力当選などもありましたな。
http://www.sammy.co.jp/japanese/product/pachislot/eureka2/
(C)2005 BONES/Project EUREKA (C)2009 BONES/Project EUREKA MOVIE (C)NAMCO BANDAI Games Inc. (C)Sammy
乗リニ乗レ
2作目のキーワードです。前作の「波ニ乗レ」に対し、ART機から高純増AT機になりなんだかイケイケ感が伝わってきます。確かに、ノリノリになったときの高揚感は半端ないものでした。
ATはセット連チャンあり、ゲーム数上乗せありの仕様で、複数の上乗せゾーンやスペシャルモードが出玉の急勾配を生み出していました。7G継続の上乗せゾーン「エアリアルラッシュ」は、リプ以外で上乗せが発生し7Gのトータル上乗せがボーナス期待度となってボーナスまでももぎ取れる「ボーナスリンク抽選」でした。
エアリアルラッシュ中のリリチェから移行する上位上乗せゾーン「エアリアルバースト」はMAX87%ループし、BARが揃うごとにゲーム数を上乗せ。終了後はエアリアルラッシュに戻るのでまだまだチャンスがあるうれしいゲーム性でしたな。
そして極めつけはフリーズなどから突入する「セブンスウェル」。7G以内にボーナス当選すれば、ボーナス終了後1G目から再スタートするという、パチンコのST仕様。ループ率は77%で、ボーナス中にARTゲーム数を上乗せしたりしてセブンスウェルが終わったときにはとんでもないゲーム数が乗ってたなんてことも。
まさに、乗りに乗ったら怖いものなしでした。通常時からのボーナス前兆が長かったり、ノリノリになったときの出玉感とは対照的にその反動からくる通常時のやれなさなど、大ヒットを記録した初代と比べられるとどうしても分が悪い息子という印象でしたが、今でも多くのホールで設置され、ただ置いてあるだけではなくそれなりの稼動もあることから、時代が時代ならという機種であることは間違いないでしょう。
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
▼『パチスロエウレカセブンAO』機種情報
http://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=4778
そして、今年。『パチスロエウレカセブンAO』の登場です。原作となっているのはアニメ「エウレカセブンAO」。それまでの「交響詩篇エウレカセブン」の続編にあたる作品で、2012年から半年、全24話が放送されました。主人公のフカイ・アオは前作の主人公レントン・サーストンとエウレカの子供。原作を知らずスロを打った人も、見た目的にレントンとエウレカと関係があると薄々感じたのではないでしょうかね。
ゲーム性はというと、ボーナス+ARTタイプで、ARTの1G純増は約1.4枚。初代に近いスペックです。AT機が終焉を迎えた今、2作目と同じAT機で出すことは当然不可能で、新基準機と言われる現規制の中、このようなボーナス+ART機は増えつつあるジャンルです。
さて、そんな本機のキーワードは、波ヲ呼ベ。初代が波ニ乗レ、2作目が乗リニ乗レときて、3作目は波ヲ呼ベ。波を呼び込む、波をたぐり寄せるなど、今作もまた「波」がポイントとなりそうです。
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
ゲームの流れは機種の紹介ページを見ていただくとして、打った印象や感想をここで書いて行きたいと思います。まず通常時は、レア役を引いてボーナスや自力CZのシークレットバトルを目指します。シークレットバトルにはベル連からも移行が期待できます。
シークレットバトルからのART期待度は約35%から約80%とそこそこ期待でき、ARTのメイン契機と言えるでしょう。それ以外に、押し順正解からのART直撃や、ボーナスからの突入もART契機としてあります。ちなみに、中段リリベのあとの押し順当て画面ではなく、いきなり右上がりリプレイが揃ってARTに突入するサプライズパターンなども存在します。
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
ART突入後はまずクォーツアクティベートチャンス(QAC)で初期ゲーム数を決定。このQACにはART中のバトル勝利からも突入し、上乗せゾーンとしての役割も果たします。このQACはベルやクォーツリプレイが成立しつづける限り継続+上乗せゲーム数がアップする仕様で、いかにここでゲーム数を乗せられるかがロング継続の鍵を握るわけです。
QACはリプレイやハズレが出ると終了となりそれまでアップしたゲーム数を持ってARTスタートとなりますが、同様に終了契機のレア役は大量ゲーム数に加えQACのストックももらえるので、ある程度ベルで引っ張りながらもレア役来いと念じながらいつもレバーを叩いています。
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
そんなこんなでARTに突入したら、次に目指すのはART中の自力CZとも言えるシークレットバトルAO。ここで勝利するとQACに移行しARTゲーム数が上乗せが発生します。
また、ART中にはカノンバトルと呼ばれるバトル形式の上乗せゾーンも存在し、約66%から約89%でセット継続しつつARTのゲーム数上乗せしていきます。そしてそのカノンバトルでのエンディングやプレミアムボーナス「ポラリス作戦」から移行する上乗せゾーン「V3モード」が本機最大の目指すべきところです。
V3モードは10G+α継続し、リプレイ以外が成立すればARTゲーム数の上乗せもしくはQACをストックします。そうなんです、QACの大量ストックが期待できるのがこのV3モードなんです。ART中にBAR揃いのRBが成立なら問答無用でV3モードが確定するので、それが一番手っ取り早いかも。とはいえ、32768分の1ですので、そう簡単ではありませんがね。
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (C)Sammy
そんなこんなで、波を呼び込むことさえできればハッピーなスロライフを送れることがおわかりいただけましたでしょうか。しかしながら、初代ほど甘いわけではなく、低設定は低設定なりに吸い込むことが導入から数週間で実感しております。それでも、高設定は高設定なりの挙動を描きやすい印象があり、例えば多くのホールでBBのところにデータカウンタが上がるボーナス合算確率が設定6で214.9分の1、設定1で248.2分の1とまぁまぁ開きがあったり、BB終了画面でトロフィーが出れば色で設定を示唆したりと、何かしら攻略の手立てはありそうです。
導入週の東京、1週遅れで導入の埼玉など見てみましたが、期待の新台ということもあり状況はそこそこ良い印象です。導入数が多過ぎないのも、高稼動の一因なのかもしれませんね。
波を呼ぶためには、いい波が来るホール、設定を入れていそうなホールで打つことが大事。くれぐれも、さざ波しか来ないプライベートビーチはご注意くださいませ。