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【押忍!番長 特集】俺の歴史に…また1ページ!

この春、最も注目を集めているのが、大都技研の『押忍!番長3』。同社を代表する「押忍!番長シリーズ」のナンバリングタイトルが、満を持して登場します。初代の『押忍!番長』から12年が経過というのですから、いやはや時代を感じますな。数年に一度しかシリーズ機がリリースされないことからも、メーカーサイドとしてもそれだけ失敗できない機種という認識なのでしょうかね。大事に育てられた名家の長男。そんな印象を勝手に持っています。今回は、パチスロ界の歴史に1ページを刻んだそんな「押忍!番長シリーズ」を振り返ってみたいと思います。

いざ、特訓、開始っ!!

初代『押忍!番長』

初代『押忍!番長』

初代『押忍!番長』の登場は2005年7月。時代的には4号機末期にあたります。大都技研の名を一躍ビッグメーカーに引き上げた立役者『吉宗』の遺伝子を受け継いだゲーム性ということで、モチーフや世界観はまったくの別物ながら『吉宗』の後継機という扱いで華々しくデビューしました。

ゲーム性はA400のストック機。ボーナスはBBとRBがあり、BBはさらに青7揃いと赤7揃いがありました。規定ゲーム数の消化いわゆるゲーム数解除や、小役解除などを契機にストックされたボーナスが放出されるシステムで、BB中の7揃いなどでBBの1G連を獲得。このBBの1G連、1回のBBで獲得できるのは1個のみで、『吉宗』が5個まで獲得できたのに対し、枚数だけじゃなく1G連もパワーダウンしたなぁという印象を受けたプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 

初代『押忍!番長』の「操パネル」、「ウエディングパネル」、「スウィートパネル」、「漢ゆパネル」
初代『押忍!番長』の「操パネル」、「ウエディングパネル」、「スウィートパネル」、「漢ゆパネル」

それでも、『吉宗』と同じ約26万台の大ヒットを記録というのですから、その人気ぶりは突出しています。登場時期の時代背景としては5号機へと移り始めるタイミングで、5号機パチスロ1発目の『新世紀エヴァンゲリオン』の登場は『押忍!番長』の3ヵ月後です。

『押忍!番長』は設定6でも出玉率が110%未満と、当時としてはロースペックでした。それでも1G連や128G以内の連チャンなど出玉の固まりが生まれやすく、箱を積み上げ出している感じを演出しやすい機種でした。そして時代の追い風もあったように思えます。今後登場してくる5号機が不透明でさらにスペックも低い。32Gのシナリオ前兆など、ボーナス放出に至るまでの見せ方が作り込まれた『押忍!番長』のほうに分があるのは当然でしょう。

そして、当時はよくイベントで半6、全6の対象機種になっていました。時代や人気度からまさに絶好のイベント対象機種だったのです。まだまだハイスペックマシンがある中、番長は設定6でも出玉率110%未満。設定推測の難易度も高く、個人的には手を出しにくい印象でした。それでもイベント対象機種になることが多く、打たないわけにはいかない機種でもあったのです。

そして、打てば打つほど、この機種はよくできてるなと唸らされるわけです。1リール消灯が発生したらデータカウンタを確認し、そこから前兆32Gのカウントダウン。前兆→対決→特訓→対決のシナリオを軸にしつつ、特訓のないパターンや、特訓が長引いて対決前に32Gに到達しちゃうよ的なうれしいパターンがあったり、またいつもより前兆が長い本前兆確定パターンや、スベリ頻発のSPゾーンなど、打てば打つほどその魅力に取り付かれる魔物のような機種でした。

初代『押忍!番長』のBB中演出、轟BB、薫BB、操BB中
初代『押忍!番長』のBB中演出、轟BB、薫BB、操BB中の画像 

BBは赤7揃いより青7揃いのほうが1G連の獲得期待度が高いということもあって、目指すべきボーナスは青7揃いでした。そして、BB中は『吉宗』同様、選べる演出モードが3種類あり、チャンス告知の轟BB、完全告知の薫BB、最終告知の操BBと、気分や好みで使い分けが可能でした。『吉宗』より、BB確率が上がったため、BB中を楽しむという面ではこの『番長』のほうがより遊技感があったのかもしれません。出玉の瞬発力が魅力だった『吉宗』に対し、ゲーム性で勝負した『押忍!番長』。時代のうねりの中でも、確実に着実に人気を広げていきました。4号機の名残を惜しみつつ向き合ってた当時を思い出しますな。
 

スピンオフ作品『押忍!操』

押忍!操

初代『押忍!番長』の登場から5年後の2010年5月。スピンオフ作品『押忍!操』が登場します。そう『押忍!番長』でヒロインだった青山操が主役のマシンです。大ヒットしたシリーズものとしては前作からだいぶ時間が空きましたが、それだけ入念な準備をしてきたのでしょう。時期的には5号機時代へと移行し5年が経過。高純増のAT機こそまだ登場しませんが、ART機を軸に幅広いゲーム性の機械でホールが賑わっていた時代です。 『押忍!操』のゲーム性は、ボーナス+ARTのタイプ。ARTの1G純増は約1.2枚。ボーナスはBBとRBがあり、BBは最大394or267枚の獲得が可能でした。BB中はお馴染みの選べる3つの演出モードを搭載し、7揃いや告知発生でARTが確定。また、ARTには通常時からでも突入が期待でき、内部モードとゲーム数によって突入期待度が変化するテーブル管理システムでした。

 

『押忍!操』のART中の液晶画像
『押忍!操』のART中の液晶画像

ART「操ライブボーナス」は1セット50Gのセット連チャン型。ART中のチャンス目などでセットストックが期待でき、またボーナス成立まで継続のいわゆる無限ARTへの昇格も抽選していました。無限ART→スーパーBB、さらにボーナススタート時の文字色が青でまたまたARTというコンボが最高でしたな。人気シリーズとはいえ、前作と毛色の違うゲーム性にホール内では苦戦を強いられた機種でもありました。
 

正統後継機『押忍!番長2』

押忍!番長2

2011年10月。初代『押忍!番長』の正統後継機として『押忍!番長2』が登場します。今も現役で稼働しているホールもあるので、知っている人も多いでしょう。ゲーム性は、疑似ボーナス+ARTのタイプで、リアルボーナスとして超番長ボーナスも搭載。疑似ボーナスは番長ボーナスとして青7揃いと赤7揃いがあり、RBもあります。番長ボーナスは60Gから300Gまで継続し、消化中の7揃いや告知発生でART確定となりました。番長ボーナスはお馴染みの選べる3つの演出モードを搭載し、チャンス告知の轟BB、完全告知の薫BB、最終告知の操BBと、組み合わせは初代と同じです。 通常時は規定ゲーム数の消化や小役でボーナスに当選。規定ゲーム数の消化は複数のモードによるテーブル管理で、初代と似たシステムです。通常時からのART直撃もあり、ここの設定差が大きいため立ち回る上で重要なポイントとなっていました。
 

『押忍!番長2』の頂RUSH中の液晶画像
『押忍!番長2』の頂RUSH中の液晶画像

ART「頂ラッシュ」は1セット50Gのゲーム数上乗せ型。ARTの1G純増は約2.0枚。セット連チャンや引き戻しもありました。ART中のボーナスの一部で移行する「絶頂ラッシュ」は破壊力抜群でしたな。ARTとボーナスの絡んだ「漢気ループ」で大量獲得を目指すゲーム性で、当時この機種を5号機ナンバー1に挙げる人が非常に多かった印象です。登場から5年半が経過しますが今も一部のホールで現役稼働中など、色あせない大人気機種であることは間違いないでしょう。

轟金剛がサラリーマン『押忍!サラリーマン番長』

押忍!サラリーマン番長

『押忍!番長2』で不動の地位を確立した「押忍!番長シリーズ」。次に登場したのが主人公轟金剛がサラリーマンになった『押忍!サラリーマン番長』です。2014年9月の登場です。お父さんの轟剛天が社長を務める轟商事に入社した番長こと轟金剛が、ビジネス界の頂を獲るべく日々奮闘する姿を描いたコミカルヒューマンドキュメンタリーパチスロです。先輩社員の清澄雫や上司の鏡慶志郎などキャラが一新され、新しい世界観で描かれました。

ゲーム性は、疑似ボーナス+ATタイプ。ATの1G純増は約2.8枚。通常時は複数のモードで管理されたマップ方式でボーナスが抽選され、前兆演出を経てボーナス確定となる仕組みです。特定のゾーンがアツかったりと、それまでのテーブル管理に似たシステムながら内部的には抽選方法が大きく変化しました。

 

『押忍!サラリーマン番長』の番長ボーナス中の液晶画像、轟、鏡、雫
『押忍!サラリーマン番長』の番長ボーナス中の液晶画像、轟、鏡、雫

ボーナスはRBがなく、メインは番長ボーナス。プレミアムとして超番長ボーナスもありました。番長ボーナスは40Gから100G継続し、7揃いや告知発生でATが確定するお馴染みの仕様です。スタート時に選べる演出モードは、チャンス告知の轟BB、完全告知の鏡BB、最終告知の雫BBと、それまでのシリーズ機を継承しています。

通常時からもかなり低い確率ですがAT直撃があり、またATのチャンスゾーン「仁王門」も搭載されました。押忍ベルや1枚役を契機に仁王門へと突入し、仁王門中は成立役で門の出現を抽選→次ゲームの成立役でATを抽選という2段階の抽選方式でした。

ボーナスや仁王門を経て突入するAT「頂ラッシュ」は1セット50Gのゲーム数上乗せ型。スタート時のタイトル色は青と赤があり、青頂は消化中の1枚役で漢気ポイントが貯まりやすく、その結果上乗せやボーナスの期待が高まる上位版ATでした。

『押忍!サラリーマン番長』のAT中の液晶画像、轟AT、鏡AT、雫AT
『押忍!サラリーマン番長』のAT中の液晶画像、轟AT、鏡AT、雫AT

また、AT中の演出モードも3種類搭載となりました。チャンス告知の轟AT、完全告知の鏡AT、最終告知の雫ATと、選べる演出モードにより、AT中の魅せ方や楽しみ方が大幅にアップした印象です。

『押忍!サラリーマン番長』のAT中の頂スラッシュ
『押忍!サラリーマン番長』のAT中の頂スラッシュ

さらに、AT中のスラッシュ目出現で画面が2分割になり、上乗せ性能も2倍になる「頂スラッシュ」も搭載されました。さらに4分割の「頂ダブルスラッシュ」もあり、ここで成立のボーナス中もそれを引き継ぐということで、ここから4桁上乗せなどとんでもない上乗せを獲得できたりも……。お馴染みの絶頂ラッシュもあるなど、上乗せゾーンが大幅強化された機種でもありました。新基準の5.5号機がパッとせず、一度ハズしたこの機種を再登板させるホールが増加中など、時代を経て再評価されている機種とも言えますな。

最新作『押忍!番長3』

そして、『押忍!番長3』の登場です。ストーリーは『押忍!番長2』と同じ高校が舞台です。システムは疑似ボーナス+ARTとなり、リアルボーナスとして超番長ボーナスも搭載。ベルが鍵となるゲーム性で、通常時はベルの規定回数成立で対決に発展し勝利でARTへ。ART中もベルを契機に対決に発展し勝利でセットストックを獲得と、ゲーム数上乗せのないセット連チャン型ARTへと仕様を大きく変えました。それでも、選べる演出モードを搭載した番長ボーナスや馴染みのあるキャラなど、新しさの中にもどこか懐かしさを感じます。歴史を刻んできた「押忍!番長シリーズ」最新作、君の歴史に…また1ページ!となるのか、乞うご期待!

押忍!番長3

▼大都技研:押忍!番長3の機種情報はこちら

http://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=4867

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