【パチスロホラー特集】ホラー機種、怖いもの見たさに、打ってみよ
五七五調でタイトルを詠んでみましたが、5月に藤商事から『パチスロ 呪怨』が登場するので、こりゃいい機会だと、過去のホラー機種を振り返ってみたいと思います。
ホラーと言えば藤商事、藤商事と言えばホラーというくらい、業界のホラー担当である藤商事がその地位を確立したのがパチンコ『CRリング』。2007年の一作目から2016年までに相当数の機種を発売し、さらに地獄少女やオーメン、呪怨、地獄先生ぬーべー、着信あり、怨み屋本舗、仄暗い水の底からなど、たくさんホラー機種を排出してきました。もうね、どれがホラーなのか書いてるこっちもわかりません。確実にホラー系と言えるリングはともかく、地獄少女や地獄先生ぬーべーなんて地獄と付いてるだけでホラーではなさそうだし、漫画が原作の怨み屋本舗もしかり。仄暗い水の底からなんて、最初読めませんでしたから。人に厂(がんだれ)を乗せて「ほの」。なんだかこれだけでちょっぴり寒気がするのは気のせい? ふと脳裏を駆けたのがリングの貞子。井戸に閉じ込められ重い蓋で井戸を閉じられる。なんだか仄という字が……おっと、誰かが来たようだ。
そんな藤商事がホラーパチスロを出したのが2014年。パチンコからはだいぶ経ってからの『パチスロリング 呪いの七日間』です。これがスマッシュヒットを記録。通常時は規定ゲーム数の消化やCZなどから疑似ボーナス「貞子ボーナス」に当選し、その貞子ボーナス中に逃げる女子高生を呪ってART「呪縛ラッシュ」へと突入です。ARTは1セット40Gのゲーム数上乗せありのタイプ。さらにARTにはループ率での連チャンもあり、最低でも50%、最高80%でループ連チャンしました。貞子ボーナスから約40%でARTへとつながり、ARTは最低でも50%でセット連チャン。ARTへのハードルが低めで、それでいてARTの1G純増が約3枚というハイパワーでしたから、無理ゲー感も少なく出せるイメージが湧きやすかった印象です。落ちる手の役物、これがいいアクセントになってましたな。2015年には『パチスロ 地獄少女』も登場しています。地獄少女はホラーじゃない? あとはあなたが決めることよ(by閻魔あい)。
(C)1998「リング」「らせん」製作委員会
ニューギンもホラー機種を出しています。2016年の『パチスロ貞子3D』。ゲーム性は、通常時のレア役やCZなどからART「貞子パニック」に突入させ、ARTは規定回数のMBが成立するまで継続するMB管理型。ARTの1G純増は約1.8枚で、ボーナスは非搭載。連呪システムと呼ばれる内部確変により、レア役を引かなくともARTへの突入が期待できるゲーム性です。こいつにも手の可動役物が付いてましたな。
(C)2012「貞子3D」製作委員会
そして、忘れてはならないのが2007年にアリストクラートテクノロジーズから出た『恐怖新聞』。死んだらボーナス確定! こんな振り切れたキャッチコピーを引っ提げ登場します。原作は昭和50年頃に連載された恐怖漫画。この漫画は、午前零時に新聞が届けられその記事が翌日には現実になってしまうという内容で、主人公の「鬼形礼」は作品中で死んでしまいます。その原作の世界観をパチスロ化した結果が、この死んだらボーナス確定だったのです。主人公が死ぬという悲しみと、それに相反するご褒美のボーナス。なんとも不思議な感覚です。ちなみに、ゲーム性はボーナス+ART。ボーナス後は30GのCZ「憑依チャンス」に突入しそこで特殊リプレイを引ければ100GのART「ポルターガイストタイム」に突入するというもの。ARTの1G純増は0.6枚とおとなしめです。2010年にはその後継機『恐怖新聞-第2章-』が登場しています。
(C)秦企画/CW (C)Aristocrat
あとはこんな機種も出てますね。エールから2007年に発売された『戦慄』。タイプはボーナス+RTで、ボーナス中は全13話のオリジナルホラー話が見られます。新規参入メーカーの第1作目で、筐体上部にはフィギュアも搭載。次機種『ヒミコスタイル』もそうなんですが、液晶とリールのバランスがイマイチで、違和感ありまくりマクリスティの状態で打っていた記憶があります。
世界的に大ヒットのホラーアクションゲーム「バイオハザードシリーズ」とタイアップした機種がエンターライズから発売されています。『パチスロ バイオハザード5』は2012年。ボーナスのないART特化型で、1G純増約2.3枚のART「ハザードラッシュ」で出玉を増やすタイプです。ゲーム数を上乗せしながらエピソードを進め、さらにシューティングバーストなどで大量に上乗せしたりウロボロスモードが絡んでとんでもないことになったりと、夢のある仕様でした。ARTの足掛かりとなる3種類のCZ、これがまぁ実にいいアクセントとなって、ゲームのバランスとしては最上級の評価です。2015年には『パチスロ バイオハザード6』が出ました。
TAKASAGOから2015年に登場した『サイレントヒル』も同名のホラーゲームが原作。通常ゲーム中は霧が濃くなればレア役が近いということを示唆し、薄気味悪くなればなるほどチャンスというホラーパチスロならではの芸当でしょう。ゲーム性はボーナス+ATで、AT「ナイトメアラッシュ」は1セット50Gの1G純増は約3枚。ゲーム数の直乗せもあれば上乗せゾーンからの大量上乗せもあるなど、恐怖とパワーを兼ね備えています。しかしなぜですかね。外国人が登場するものだと一気にホラー色が強くなるのは……。妖怪は怖くないけど、ゾンビは怖い。これには納得してくれる人も多いはず。近年の漫画やアニメの影響で妖怪は恐ろしいものというより人間のご近所さん。勝手に親しい間柄にしてるからでしょうかね。
(C)Konami Digital Entertainment
(C)TAKASAGO ELECTRIC INDUSTRY
そういう意味でいくと、ゾンビが出ているこの機種『学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD』もホラーパチスロと言えないことはありません。登場は2013年。メーカーはスパイキーです。ボーナス+ARTの仕様で、ART「All DEAD'S Attack」は1セット50Gの1G純増約1.6枚。ゲーム数上乗せありのタイプです。。ストーリーモードに移行すれば上乗せゾーン「RAGINGラッシュ」を高確率でストックし、さらに毒島覚醒などのプレミアムゾーンで大量上乗せも期待できました。BAR揃いでサクサク乗せるあの感覚、個人的には好きでしたなぁ。
(C)佐藤大輔・佐藤ショウジ富士見書房H.O.T.D.製作委員会
2008年に山佐から登場の『パチスロ バウンティキラー』も打ちながら寒気を感じるホラーパチスロと言えるでしょう。タイプはボーナス+RTで、ボーナス後にはもれなく100GのRT高確率ゾーン「バウンティゾーン」に突入し、そこでハイパーリプレイが出現すればボーナス成立まで継続のRT「バウンティタイム」へ突入です。筐体から吹き出す風が素肌にまとわり恐怖感が倍増。打っていてゾッとしたのは、隣の美人がすね毛ボーボーだったのと、このときだけです。山佐から同じ年に『パチスロ バイオハザード』が登場しています。
(C)YAMASA Co.Ltd. All Rights Reserved.,(P)&(C)NIPPON CROWN CO.LTD.
以上、5号機以降のホラー機種をまとめてみました。ちなみに、これは牙狼に登場するホラー。牙狼にはこのようなホラーがたくさん登場しますが、牙狼自体はホラージャンルではなさそうです。
そして、このたび登場するのが『パチスロ 呪怨』。ホラーの申し子藤商事の作品ですから、そりゃあ期待せずにはいられません。『パチスロリング 呪いの七日間』にもあった手の可動役物が、今作では液晶の左右になり、またまた不気味な存在感を醸し出しています。恐怖の3段階ST+を搭載し、今までにないスリリングなゲーム性でプレイヤーを虜に、養分に……おっと、誰かが来たようだ。
パチスロ 呪怨 |機種情報
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