『フィーバークィーン』解析&歴史探訪 ~ 熱狂の女王様をビレッジ流分析!
2月下旬にホール登場を果たしたSANKYOの『CRフィーバークィーン2018』。
最近のパチンコファンにとっては「甘デジコーナーでおなじみの人気シリーズ」だが、その歴史は四半世紀に及ぶ。
ちょうど今年は25周年ということで、ここではその華麗なる軌跡を振り返り、さらには最新機種の解析を披露する。
機種情報|CRフィーバークィーン2018
http://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=5143
歴史探訪①/始まりは保留連チャン機
前年に登場した巨大ドラム機『フィーバーキング』の後続機としてデビュー。
大当たり確率は254分の1で、出玉は約2400個。大当たり終了後は4個の保留玉で20%前後の連チャンが期待できる。
予告は存在せず、リーチもノーマルだけだが、徐々に盛り上がる効果音やハズレ後の二段階演出などがファンを魅了し、異例のロングヒット機種になった。
歴史探訪②/CR機で華麗(!?)に復活!
保留連チャン機に続き、『CR花満開』などの爆裂CR機が規制された1997年に登場したのが『CRフィーバークィーンJX』だ。
大当たり確率は359分の1で、9つある図柄のうち、赤7・青7・F・JOKERが揃うと次回までの確変に突入する。
ロングやコマ送り、全回転などドラム機らしい新演出が追加されたが、確変に5回リミッターが付いていたこともあり、前作のような人気機種とはならなかった。兄弟機に現金機版の『フィーバークィーンJX』がある。
同じ年に登場したのが『CRフィーバーメガクィーンGP』だ。正直、女王様らしさがどこにも見当たらないのでシリーズ機として扱うべきか迷ったが、一応「クィーン」の名を冠しているので掲載した。
これも5回リミット付きの確変機で、奥行きのあるドラムが特徴的だ。兄弟機に最大200回転時短の現金機『フィーバーメガクィーンEX』がある。
歴史探訪③/ついには液晶機も出現!?
2004年にはシリーズ4作目の『CRフィーバーネオクィーンJX』が登場。
大当たり確率は348.6分の1で、赤7or青7図柄が揃うと次回までの確変に突入する。
単純明快な「クィーンモード」と、多彩な演出を盛り込んだ「ネオクィーンモード」という2つのモードを打ち手が選べるのが特徴だが、これまたお世辞にも人気機種とは…。兄弟機にスペックの異なる『MX』や『II』、現金機の『DX』がある。
2006年になり「ドラム風液晶機」として登場したシリーズ5作目が『CRフィーバークィーンZERO ST7』だ。
220.7分の1という『初代』よりも甘い大当たり確率と、保留連チャンを彷彿とさせる「7回転ST」のスペックが特徴で、ST中に大当たりを引き戻すと以降は100回転の時短が付く。
これも「クィーンモード」と「キングモード」という2つのモードを搭載しており、後者を選択すると『フィーバーキング』の演出をベースに、『フィーバーレジェンド』や『フィーバーフラッシュ』など同社の過去の名機演出が楽しめた。兄弟機に確率192.8分の1の『ST4』がある。
歴史探訪④/甘デジで女王様復権!!
歴代の後継機があまりヒットしなかったこともあり、2006年以降は沈黙を続けた女王様が華麗なる復活を果たしたのが2014年の『CRフィーバークィーン』だ。
スペックは確率99.9分の1の甘デジタイプで、大当たり後は必ず8回転のSTに突入。
8個保留機ということもあり、『初代』を彷彿とさせる保留消化のアツさが味わえる。
演出は複数の予告が加わったものの、リーチはノーマルが中心。甘デジとしては異例のロングヒット機種となった。
シリーズ7作目の『フィーバークィーンII』は、見事復権した前作のスペックや演出を踏襲しつつ、さらに『初代』を意識した予告や先読みのない「クラシックモード」を搭載。
ヘソは4個賞球で、前作同様、息の長い人気を得ている。
そして『フィーバークィーン2018』が登場!
大当たり確率は106分の1。
確率は若干下がったが、大当たり後の電サポ回数(ST+時短)が50回or100回転に増えたことで、前作&前々作を上回る連チャンが期待できる。
盤面右下に一発告知ランプを新設し、大当たりラウンド終了後も点灯し続ければ保留連チャン濃厚! またレインボーに光れば保留内で2回以上の大当たりが約束される。
『フィーバークィーン2018』予告解析
通常時の主要予告信頼度 | ||
保留変化 | 点滅 | 約7% |
青 | 約28% | |
赤 | 約71% | |
チャンス目前兆 | 青 | 約22% |
赤 | 約71% | |
サンダー前兆 | 青 | 約22% |
赤 | 約71% | |
変動開始音予告 | ポコピーン♪ | 約5% |
ポコピーン♪間延び | 約39% | |
ロゴランプ点灯 | オレンジフラッシュ | 約36% |
高速点滅 | 約67% | |
リーチ後フラッシュ | 約88% |
ガセ予告が減り、点滅保留やチャンス目停止がテンパイ濃厚になった。
また前作&前々作同様、「赤」絡みの予告が出ればその時点で灼熱だ。ちなみに一発告知ランプが予告として点灯する割合は、初当たり全体の1割程度に過ぎない。
『フィーバークィーン2018』リーチ解析
状態別リーチ信頼度 | ||
通常時 | シングルライン | 約6% |
ダブルライン | 約19% | |
ST中 | シングルライン | 約46% |
ダブルライン | 約75% | |
時短中 | シングルライン | 約10% |
ダブルライン | 約26% |
今作も大当たりの大半がシングルorダブルのノーマルリーチから発生。
テンパイ後の最終周回では、大当たり図柄が近づくほどシンプルにアツくなれる。またST中はリーチが成立した時点で大チャンスだ!!
『初代』登場から25年。パチンコは液晶デジパチが主流になり、予告やリーチ、ギミックは当時に比べると格段の進歩を遂げた。
『クィーン』シリーズも歴史を振り返ると新しいことに挑戦して、まあ色々と紆余曲折を経たが、気づいたら原点回帰…。
現在は25年前とあまり変わらない姿で幅広い層のファンから人気を得ている。きっと業界を代表する「名機」として、今後も歴史を刻んでいくことだろう。