9分割×8ラインが生み出す魅力を回顧 F.パワフル歴史探訪
1992年にSANKYO初のカラー液晶機として登場したのが『F.パワフル』だ。
2月上旬に登場した『2018』は、シリーズ25周年&10作目となるメモリアルな一台。そんな歴史あるシリーズの継承&進化の変遷を紹介していこう。
CRフィーバーパワフル2018
http://www.pachinkovillage.com/pachinko/p.php?M=5142
ここが「あついあつい!」 『フィーバーパワフル2018』解析特集
http://www.pachinkovillage.com/news/?p=54827
夢夢ちゃんはここから始まった!!
フィーバーパワフルIII
SANKYO初のカラー液晶画面表示搭載第1号として1992年に登場。
9分割された画面では絵柄がそれぞれ独立して回転し、8ラインのいずれかに7が揃うか、オールフルーツで大当たりとなる。
同社お馴染みのオリジナルキャラクター「夢夢ちゃん」が産声をあげたのも本機であり、ロングヒット機種としてホールを席巻した。
大当たり確率は240分の1で、保留連チャン率は約18%。姉妹機として『II』や玉突き連チャン機の『V』、CR版の『II』などが存在する。
番外編・こんな派生機種も!! その1
グレート夢夢
1995年に登場。
『フィーバーパワフルIII』で一躍スターになった夢夢ちゃんを役物に採用した羽根モノで、羽根に拾われた玉がトレーニングマシンや足の動きに左右されつつV入賞を目指す。
大当たりは最大8Rで、賞球数はALL13だ。
ビッグになって再度降臨!!
CRフィーバービッグパワフルFX
1996年に登場。
大当たり確率331分の1のCRデジパチで、確変突入率は4分の1(9回リミッター付き)。
7の2ライン以上orオールフルーツが揃うと、以降2回当たるまで確変が続く。
『初代』同様の8ラインリーチを基本にしつつも、新たに夢夢ちゃんが活躍するSPリーチ(めくり、かっ飛び、ヒップチャンスの3種類)を搭載している。
また液晶画面に図柄が揃う前にアタッカーが開く「先パカ」も、ある意味で話題になった。
姉妹機として確変突入率3分の1(こちらも9回リミッター付き)の『EX』も登場している。
番外編・こんな派生機種も!! その2
CRフィーバースーパーナインJX
1998年に登場。
夢夢ちゃんの妹「ナナちゃん」が主役の一台で、7の2ライン以上orオールフルーツで次回までの確変に突入する。
大当たり確率は359分の1で、確変率は50%(5回リミッター付き)。
9マス全てに「CHANCE」が停止する「パワフルマジック」は大チャンスで、星の雨が降ると確変大当たりが濃厚になる。
姉妹機として『SX』と『VR(販売名はCRフィーバーきらきらナナちゃん)』が存在した。
番外編・こんな派生機種も!! その3
フィーバーマジカル夢夢ちゃん
1998年に登場。
型式名は『フィーバースーパーナインMX』…つまりナナちゃんが活躍する『スーパーナイン』シリーズの夢夢ちゃんバージョンだ。
大当たり確率は223.5分の1の現金機で、全ての大当たり後に80回転の時短が付く。
シリーズ機に『フィーバーきらきら夢夢ちゃん(型式名はフィーバースーパーナインCX)』がある。
ワイドになって生誕10周年!!
CRフィーバーワイドパワフルSP
2001年に登場。
『パワフル』シリーズ10周年を記念して発売された一台で、小ムムやロボパワフルなどの新キャラも登場し、その演出はさらに多彩になった。
大当たり確率は315.5分の1で、確変率は50%。シリーズには出玉の異なる『GP』と、現金機の『DX』が存在する。
小悪魔大活躍のワンダーランド!
CRフィーバーワンダーパワフルMXW
2003年に登場。
夢夢ちゃんのお友達「ジャムちゃん」が主役の一台で、7かVの2ライン以上orオールハートで次回までの確変に突入する。
大当たり確率は315.7分の1で、確変率は50%。
9分割の枠がなく、図柄が横回転するのが特徴的だ。スペック違いの姉妹機として『JXW』『RXW』『FXW』が存在した。
15インチの円形液晶はド迫力!
CRフィーバーネオパワフルZF
2005年に登場。
シリーズ初の円形液晶は中央を囲むように計9個の図柄が配置され、有効ライン数は12本に増加!
7かVの2ライン以上orオールフルーツで次回までの確変に突入する。
大当たり確率は496.5分の1で、確変率は68%。演出面では夢夢・ナナ・ジャムの3つのモードを搭載していた。
シリーズ機は『SF』『SF-T』『SH』に加え、7回転限定のST機『CRフィーバーパワフルIII』が存在する。
原点回帰でST機に!!
CRフィーバーパワフルZERO ST7
2006年に登場。
初代『フィーバーパワフルIII』で多くのファンを虜にした、シンプルかつ奥深い演出を再確認できるのがウリ。
大当たり後は必ず「パワフルチャンス」と名付けられた7回転のSTに突入し、かつての保留連チャンを彷彿とさせるドキドキ感が味わえる。
変動中にメロンが揃って、巨大なメロンが落下すると突然確変だ。
ST回数が異なる『ST4』も人気を博した。
番外編・こんな派生機種も!! その4
CRフィーバースーパースタジアムTR
2006年に登場。
前年登場の『フィーバーユンソナ』に採用され話題を集めた「ハリケーンドラム」と名付けられた変則3面ドラムを採用した一台で、大当たり確率は256分の1。
サッカーがモチーフで、夢夢・ナナ・ジャムの3人娘が主に音声(!?)で活躍する。
シリーズに確率97.5分の1の『MR』がある。
遊びやすい確率で大連チャン!!
CRフィーバーパワフルワールド
2009年に登場。
シリーズ初となるランクアップ式ボーナスやバトル演出を採用しているのが特徴で、7が揃うかオールフルーツで大当たり。
またチェリーが4個出現した場合は「ダブルアップチャンス」となり、ボタン演出に成功するたびに「2→4→8→16」とラウンド数が倍増する。
大当たり確率は150分の1。
継続率83%を誇る電サポ付き確変「地球防衛モード」に突入すれば大連チャンが期待できる!
これまた遊べるST+時短タイプ!!
CRフィーバーパワフルパレス
2010年に登場。
確率152.4分の1のライトミドルタイプで、大当たり後は9回転のST+10or30or50or90回転の時短が付く。
通常時はシンプルな「クラシック」、一発告知の頻度が高い「クラシック沖縄」、多彩な演出が楽しめる「パレス」の全3モードから選択が可能。
マジックステッキギミックが発動すると高期待度のSPリーチ発展が約束される。
番外編・こんな派生機種も!! その5
CRフィーバー祭り ザ・キング
2010年に登場。
同年2月に登場した『フィーバーキングブレイド』で使用されたスケルトンリールを採用した一台。
“祭り”だけあって夢夢・ナナ・ジャムの三人娘がハッピ姿で活躍する。大当たり確率は239.2分の1。
図柄は赤七、青七、祭、KINGの全4種類で、大当たり後は必ず15回転のST+85回転の時短に突入する。
シリーズ機に確率と時短回数の異なる『魂』が存在した。
さらに遊べてロングヒット!!
CRフィーバーパワフルDX
シリーズ初の甘デジ専用機として2015年に登場。
確率は99.9分の1で、大当たり後に8回転のST+17or42or92回転の時短が付く。
通常時はシンプルな「クラシカル」と、多彩な演出が楽しめる「パワフル」のいずれかのモードが選択可能で、液晶中央に集結するシャイニング★スターギミックが発動すれば大チャンス!!
揃った7図柄のライン数などで獲得ラウンドや時短回数が変わるのも特徴の一つだ。
四半世紀にわたる『フィーバーパワフル』シリーズの歴史を振り返ってきたが、いかがだったろうか。
特に夢夢ちゃんはシリーズの垣根を跳び越えて多くの機種に登場し、今やすっかり同社の“顔”として多くのファンに愛されている。
そして2018年2月には前作の遺伝子を継ぐ『2018』が登場。
今後も人気シリーズとして歴史を刻み続けていくことだろう。