返済を求めない給付型奨学金「pp奨学金」で初の一般公募による2018年度給付生が決定
パチンコ・パチスロ業界が、さぽうと21とともに設立した 返済を求めない学生支援プログラム『pp奨学金』は、2018年度奨学金給付生22名を決定した。
今回初めて給付希望者の一般公募を行い、49名の応募があった。その中から書類審査を通過した22名に対して面接し、最終的に22名全員(大学院生:8名、大学生:12名、高等専門学校生:1名、専門学校生:1名/18~32歳)を2018年度給付生に決定。
2018年4月4日には、奨学金を支える、全国のパチンコ・パチスロ業界関係者や媒体関係者を国際文化会館(東京:六本木)に招き、2018年度給付生を紹介し、互いに交流する式典を開催。式典では給付生一人ひとりがそれぞれの志をスピーチした。
また、2019年度の一般公募は、9月1日に募集要項を開示。募集期間は9月15日~10月31日を予定している。
pp奨学金では、一人でも多くの経済的困窮を極める学生の就学の力になれるよう、今後ますます発展させていきたいとしている。
pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)とは
かねてより積極的に社会貢献活動を推進してきたパチンコ・パチスロ業界が、2016年、いち早く奨学金の問題に着目し、「社会福祉法人さぽうと21」(以下「さぽうと21」)※とともに設立した、以下の3つのユニークな特徴をもつ「返済を求めない学生支援プログラム」です。
(1)パチンコ・パチスロ(以下、「PP」)各店に設置の「募玉募金箱」にお客様が「募金」ならぬ「募玉」してくださった端玉(余玉)を、原則、パチンコ玉1玉4円、コイン1枚20円に換算し、PP各社がさぽうと21にご寄付いただきます。このご芳志がさぽうと21を通じて、日本国内の学校に通う、経済的な理由で就学が困難な18歳以上の学生に給付されます。いわばPP業界が、お客様の善意と困窮する学生たちとを繋ぐ架け橋になるという仕組みです。なお、さぽうと21へのご寄付については、寄付金控除など、税制上の優遇措置が受けられます。
(2)pp奨学金は「給付生に寄り添う奨学金」です。単に奨学金を給付するだけではなく、給付生との日ごろのコミユニケーションを大切にし、給付生が本当に困窮している場合は生活支援金を無利子で貸与するなど、40年近くにわたり多くの難民の生活支援を行ってきたさぽうと21のノウハウを、pp奨学金においても応用していきます。
(3)独自の選考基準を設けています。経済的に困窮していること、成績優秀であることを前提にはしますが、自分が研究していること、これから研究したいことを通じて実現しうる未来の「夢」や「ビジョン」を明確に持っているかどうかを重視します。書類審査を通過した給付希望者に、面接の際に説明を求めます。
pp奨学金は、2016年秋にPP業界の6社とさぽうと21で設立準備委員会を開設、翌年の2017年度はパイロット給付生として8名の学生に奨学金を支給しました。初めての一般公募となった2018年度の給付生は22名です。2018年3月現在、pp奨学金メンバー(会員)は37団体、募玉募金箱設置店舗は102店です。さらに多くの皆様のご賛同・ご協力をいただき、全国のPP業界が一丸となって、より質の高いプログラムの実現を目指してまいります。
社会福祉法人さぽうと21とは
日本に定住するインドシナ難民、条約難民、中国帰国者、日系定住者及びその子弟などの自立を支援する団体です。インドシナ難民の日本への定住支援を目的として1979年に設立された「インドシナ難民を助ける会」(現・AAR Japan[認定NPO法人 難民を助ける会])の事業を引き継ぎ、1992年に社会福祉法人として設立されました。
社会福祉法人さぽうと21
http://support21.or.jp/