名機プレイバック-1993
昔のパチンコ台に興味がある方にオススメの新企画! 特定の1年を振り返り、その際に登場した名機を本サイトの独断と偏見で選んで紹介する。
今回プレイバックするのはちょうど四半世紀前となる1993年。
近年になっても数多くの後継機が登場する「名機の当たり年」だが、眺めることでそのルーツがわかり、また人によっては懐かしい思い出が甦れば幸いだ。
1993年ってどんな年?
眺めれば当時の時代背景が理解できるというものだ。
ちなみにパチンコ業界としては、その後の連チャン機規制のきっかけになった「ダービー物語事件」が発生した年でもある。
4月 | プロ野球・ホークスの本拠地として福岡ドームがオープン |
5月 | サッカー・Jリーグが10クラブでスタート |
6月 | 皇太子が雅子様と結婚 |
7月 | 映画「ジュラシックパーク」が大ヒット |
7月 | 横浜ランドマークタワーがオープン |
8月 | 日本新党代表・細川護熙氏が第79代内閣総理大臣に就任 |
10月 | サッカー日本代表がワールドカップ出場を逃す(ドーハの悲劇) |
10月 | フジテレビで「料理の鉄人」が放映開始 |
11月 | プロ野球・ヤクルトスワローズが15年ぶりの日本一に |
12月 | 元フジテレビアナウンサーの逸見政孝氏が死去 |
デジパチ名機編(8機種)
当時の主流は現金機 デジパチで、中でも大当たり終了後の保留玉がアツい「保留連チャン機」と、少ない回転数で連チャンする「玉突き連チャン機」が人気を集めた。
また4月に発表された「CR花満開」が大ヒットし、これをきっかけに時代の中心はCR機へと向かうことになる…。
フィーバークィーンII(SANKYO)
大当たり確率→1/254
1992年の『フィーバーキングII』に続く巨大ドラム搭載機。
戻りや進みといった二段階大当たり、盛り上がる効果音、2倍アツいダブルリーチ、約20%近い保留連チャン率などなど、高い完成度で長い人気を集めた。
春一番(西陣)
大当たり確率→1/235
花札をモチーフにした玉突き連チャン機。
攻略集団が跋扈したことでも話題を呼んだ。
春夏秋冬(西陣)
大当たり確率→1/210
祭りがモチーフの玉突き連チャン機。
3つの図柄が揃って回転するSPリーチが特徴的だった。
アメリカンドリームⅡ(三洋)
大当たり確率→1/229
保4連チャン機で、リーチは大当たり図柄が近づくとスローになる(いわゆるアメドリリーチ)。
大当たり時に登場するマイケル君は、その後、他の機種でも活躍した。
綱取物語(平和)
大当たり確率→1/247
天国・地獄・通常の3つのモードを持つ玉突き連チャン機。
天国モード突入率は2分の1と、当時としては破格に高い割合での連チャンが期待できた。
またリーチがいったんハズれた後に図柄が横回転する「ノコッタリーチ」も当時としては異例で、これもロングヒットの一因となった。
エキサイトジャック2(ニューギン)
大当たり確率→1/223
ダブルライン図柄を採用したドラム機で、保留連チャン発生率は約9%と高くないものの、発生すれば4連チャン以上濃厚!!
一撃で万発近い出玉が獲得できた。
野球拳(三洋)
大当たり確率→1/237
「アメリカンドリームII」と同様の保4連チャンや、大当たりラウンド中における女の子の豪快な脱ぎっぷりで人気を集めた。
CR花満開(西陣)
大当たり確率→1/269(設定1)~1/308(設定3)
1992年から導入が始まったCR機を、世の中に浸透させた立役者。
3or7図柄で当たると以降2回ループの確変に突入するのに加え、確変中は3or7図柄が揃う割合が上昇。
さらには保留連チャンまで期待できた。
通常時に3or7図柄のスーパーリーチがかかると、まさに腰が浮く!!
権利物名機編(4機種)
多種多様なゲーム性を持つ台が登場したが、中でもデジパチを上回る連チャン性が魅力の機種が人気を集めた。
ソルジャー(マルホン)
デジタル確率→1/287
一撃の爆発力が驚異的な、同社らしいドット機。3or7図柄が揃うと3回権利、その他の図柄だと1回権利だが、一度連チャン状態に入ると3or7図柄を引くまで連チャンが続く。
ダブルゲーム(マルホン)
デジタル確率→1/20
2ケタドットを用いた連チャン権利物。
3or7図柄が揃うと(確率約1/180)16R獲得に加え、連チャンが期待できる。それ以外のゾロ目は1Rだ。
同様のゲーム性を用いた機種として「びっくりマン」があり、どちらも人気を集めた。
ラプソディ(西陣)
左下7セグ確率→1/16
一発台タイプの権利物で、クルーンに入った玉が6つ穴回転体のVに入れば大当たり。
基本的には2回権利で4000発超の出玉を獲得できるが、初当たり時に左下の7セグに「77」が表示されると10回権利に!!
一撃で2万発超の出玉を獲得できるという夢(!?)のある機種だ。
ピンボール(京楽)
デジタル確率→1/235
3or7図柄のリーチに限り、前後の図柄が停止してもOKという「前後賞」が独創的だ。
また大当たり終了後は1回転目の中デジタルに奇数図柄が停止すると確変突入という、一風変わった連チャンシステムを持っていた。
羽根モノ名機編(4機種)
連チャンデジパチの隆盛に押され、往年の勢いは失っていたものの、そんな中でも玉の動きが楽しい台や、連チャン性を持たせることでデジパチに対抗した機種が複数、登場した。
ゴリコップ(大一)
役物内に玉が入ると、下部にある2ケタドットが回転。
ここに「3」か「7」が停止するとVゾーンが拡大し、次の羽根開放でのV入賞率が大幅に上昇する。
デジタルに連チャン性があるため、一撃大量出玉が期待でき、大半の店が無制限営業で使用していた。
湘南物語(ニューギン)
玉の動きが楽しいオーソドックスな羽根モノ。
フンドシ一丁の少年がスイカ割りの要領で玉を叩いてV入賞を目指す。
ラウンド中はスイカドームの中に最大6個の玉を停留し、一気に開放する。
CRサブマリンα(ニューギン)
GOチャッカーを通過すると盤面左の7セグデジタルが回転し、ここに3か7が揃ったら右打ちでV入賞を狙う。
種別こそ羽根モノだが、そのゲーム性はほぼ権利物で、デジタルの連チャンも過激だった。
鮭取伝説(平和)
玉を用いた連チャンシステムが意欲的な機種。
ラウンド中は役物下のクルーンに玉が滞在し、これが大当たり終了後に2チャッカーに入ることで自力連チャンが期待できた。
というわけで1993年に登場した16機種を紹介したが、いかがだっただろうか。
すでに四半世紀も前のことであり、正直「絶対に万人受けはしないだろうな~」と思いつつ本稿を書いているのだが、もし一定数の人が懐かしんでくれたのであれば、ぜひ第2弾、第3弾…といった形で不定期に続編を掲載していきたい。