日本ゲームカードとダイコク電機が業務提携
日本ゲームカードとダイコク電機は26日、東京都港区「東京全日空ホテル」において共同記者会見を開催。サービス面・システム面・営業面での包括的な業務提携に23日付で正式合意したことを発表した。
サービス内容や製品開発などの具体的説明は会見では行なわれなかったが、今後の可能性として、ダイコク電機の会員カード(ロボカード)と日本ゲームカードの電子マネーサービス『e-mon』とに互換性を持たせることなどが例として挙げられた。
今回の業務提携の柱は、以下の3点。
1)サービス面での提携(ファン向け)
日本ゲームカードが持つプリペイドカードシステムと、ダイコク電機が持つ「ファンとのインターフェース」を融合・補完する
2)システム面での提携(ホール向け)
両社が保有するシステム、インフラ、ノウハウを連携させ、ホールにとって利便性の高いシステムを提供
3)営業面での提携
両社の市場情報を共有化
なお、ダイコク電機では昨年10月1日から、日本ゲームカードのプリペイドカードシステム機器の販売代理店として活動を開始している。
この業務提携について、日本ゲームカードの寺内社長は「携帯電話やインターネットの普及、また少子高齢化による客層の変化などにより、ホールの営業形態や顧客ニーズ対応策も変化してきている。この変化に対応するため、当社でもカードのIC化や携帯電話による電子マネーサービス、ポイントサービスの提供など、顧客であるホールの満足度を高めることに努力してきたが、時代の変化によりすばやく対応するため、今回の業務提携となった。ホールコンピュータ分野でのリーディングカンパニーであり、またファン拡大のノウハウを持つダイコク電機と、プリペイドカードシステムのリーディングカンパニーである弊社との提携により、より多くの方に喜んでいただけるような高品質のサービス・高付加価値を提供していきたい」と語った。
また、ダイコク電機の柏森社長は「ホールは現在、集客・収益戦略の再構築をせまられている。今後、弊社を含めたシステムメーカーも、付加価値の高いシステムの提供が求められていると痛感している。当社は創業以来、ホールだけでなくファン向けのサービスやシステムを数多く提供し、“ファンとのインターフェース”を構築するなど、様々な努力をしてきた。今回の業務提携により、シナジー効果として、両社の得意分野を融合・補完したファンとホールのための高品質・高付加価値のサービス提供が可能になると考えている」と語った。