パチンコ・パチスロリノベーションフォーラム2007開催
1日、ラ・ベル オーラム(東京都台東区)にて、(株)エンタテインメントビジネス総合研究所・(株)矢野経済研究所・(株)パチンコビレッジの三社による『パチンコ・パチスロリノベーションフォーラム2007』が開催された。
本フォーラムの主眼である「業界の元気回復」に関係者の関心も高く、約300名が参加、熱心にメモを取るなどして講演に耳を傾ける姿が多く見られた。
まず、(株)平和・代表取締役の石橋保彦氏が「パチンコ業界の元気回復のために」と題した特別講演を行なった。同氏は「機械代高騰がファンを痛めつけている。金融業界と同様にメーカーも業務提携などを推し進めるべき」と熱弁を振るった。
その後、(株)エンタテインメントビジネス総合研究所・チーフコンサルタントの中川系太郎氏、(株)矢野経済研究所・サービス産業調査事業部副部長の石川誠氏、(株)パチンコビレッジ・代表取締役の村岡裕之がそれぞれの業界展望を論じた。
中川氏は「2007年は業界が原点回帰すべき年」と位置づけ「ホールは営業の基本を見直し、初めてホールに訪れる人にもわかりやすい宣伝告知でリピーターを増やすべき」と語った。そのためにも「本当にサービスが好きな、人を喜ばせることが好きな、異業種でも務まるリーダーが必要」と強調した。
石川氏はノンユーザーのパチンコに対するネガティブイメージの例を挙げ、遊技人口の減少を食い止めるためにも「日本の文化であるパチンコの国際的認知度を上げるべく、日本政府にも影響を及ぼすような大胆な産業モデル改革のシナリオがある」と力説した。
村岡は、自社アンケートの結果を元に「業界人がパチンコを打っていないこと」を悲観、「ホールのオーナー(責任者)が自店のパチンコを打つことで問題意識も生まれ、エンドユーザーに対する良い取り組みが生まれるはず。まずはパチンコを好きになることから始まる」と語った。
三者によるパネルディスカッションも行なわれ、参加者が最も懸念している「パチスロ5号機対策」をメインに議論が展開された。