第7回パチンコ・パチスロ論文・作文コンクール 最優秀賞は「ファンから生じたパチンコ革命」
第7回パチンコ・パチスロ論文・作文コンクールの表彰が、5日開催の日遊協総会で行なわれた。
最優秀賞は、デライト・コミュニケーションズ(株)の安藤博文氏(東京都)の「ファンから生じたパチンコ革命」。優秀賞には東和産業(株)の歌田季之氏(東京都)、(株)喜久家の吉田光司氏(岐阜県)、古城美和氏(大分県・薬剤師)、桜木もも氏(北海道・農業)の4氏の作品が選ばれた。
今回の基本コンセプトは“アイ ラブ パチンコ・パチスロ”で、一般の部のテーマは「私の楽しい遊パチライフ」、業界の部のテーマは「パチンコ・パチスロファン めざせ3000万人」。応募総数は748編(一般の部:188編、業界の部:ホール関係463編、メーカー・販社等関係97編)となった。
最優秀賞を受賞した安藤氏の作品は、50年後の高校の授業風景を描いたもの。西暦2058年にはパチンコ・パチスロが『国技』や『国宝』と同じく貴重な文化的存在『国遊』とされていて、その『国遊』の歴史を生徒たちが授業で学ぶというフィクション仕立ての内容となっている。
授業では、業界は2008年を境に国民の支持率を回復するが、そのきっかけとなったのは“ファンの力が生んだ新たな魅力”で、ファンの意見が反映され「遊技台を歌手や映画などの宣伝媒体として活用」「特賞による音楽の無料ダウンロード」などの企画が実現したと説明。また、海外からの観光客を考慮した島構造や賞品の取り揃えなどにより新たな顧客とマーケットを獲得し、2058年現在のファン人口は国内3000万人・国外2000万人と紹介している。
優秀賞を受賞した吉田氏は、現在68歳の現役ホールマン。常連客からは「いぶし銀の吉っさん」と呼ばれているという。作品では、過去に起きた一発台のヒットと撤去・その影響でのファン人口減や、その後のホールの接客方法の変化などを紹介。「重厚なサービス、接客こそ現代遊技場を守る第一条件」「ホールマンとして信念を持つことを大切にしていきたい」と述べたほか、高齢化社会に向けてレトロ台の再現を提案。「レトロ感覚も新しい感覚になりえる時期にきている」として、スマートボールの復元に期待を寄せた。
審査委員長の四方洋氏(元サンデー毎日編集長・評論家)は「今回の表彰で特筆すべきは、業界の部の方が最優秀賞になられたこと。これまでは一般の方が最優秀賞だった。業界の部の応募点数も増えているが、レベルも非常に上がってきているという証拠だろう。最優秀賞の作品はファン人口増加や海外観光客も楽しむようになるという明るい未来を描いたもの。そういう点で最優秀賞に推した。一般の部では女性の活躍が目立ったが、パチンコに限らず他の業種でも、女性が参加してファン層が拡大しないとなかなか国民的にはならない。おそらく安藤さんが描かれた『国遊』の時代は多くの女性客が参入しているだろう。そんなことを予感させる受賞であった」と語った。
■最優秀賞
「ファンから生じたパチンコ革命」
安藤博文氏 東京都 デライト・コミュニケーションズ(株)(ピーアークグループ)(業界の部・ホール)
■優秀賞
「パチンコ・パチスロファン めざせ3千万人」
歌田季之氏 東京都 東和産業(株)(業界の部・ホール)
「パチンコ・パチスロファン めざせ3千万人」
吉田光司氏 岐阜県 (株)喜久家(業界の部・ホール)
「父の反乱」
古城美和氏大分県 薬剤師(一般の部)
「庶民の娯楽」
桜木もも氏北海道 農業(一般の部)