社員、スタッフの定着率アップに向けた取り組みについて講演
株式会社遊都(本社:愛知県豊田市、代表取締役 都筑益惠)では、1月15日(金)に、株式会社ベネフィット・ワンとの共催による公開セミナーで、当社社員・スタッフの定着率向上に向けての様々な取り組みを講演しました。
スピーカーとなったRAINBOW港店 店長 中村 嘉樹は、当社理念である「おもてなしの心」を社内に浸透させる“おもわプロジェクト”のプロジェクトリーダーを務めています。
このたびの公開講座では、「定着率向上のキーワードは『おもてなしの心』と『お互いを褒め合う文化』」というタイトルで、離職率157%(2009年)から38%(2014年)へと、わずか5年で劇的改善を実現した施策をご紹介しました。
【当社の取り組み】
1.実施以前の状況 (2009年)
・遊技業界を表す指標は右肩下がり
・それと同調するかのように、当社売上高も減少継続
・離職率157%と高率
こうした状況を打破するために、2010年に経営理念を策定し、社内プロジェクトが主導して「おもてなしの本質」を言語化しました。この本質を行動規範とし、全スタッフが行動と判断の基準にして、お客様の喜びを自分たちの喜びに変えています。
理念浸透のために2つの制度を立ち上げ、表彰制度とインセンティブ・ポイント付与による、会社や一緒に働く仲間からの感謝を伝える仕組みを構築しました。
2.具体的施策
・OMOME(おもめ)制度… OMOMEは“おもてなしメモ”の略称で、日々実践したおもてなしを専用用紙OMOMEに記入し各店舗、全社で共有。一番読むべき人として、代表取締役が必ず目を通していることをスタッフは理解しています。さらに一年に一度の全員投票で、共感を集めたトップ3の実例が「OMOME OF THE YEAR」として再現ドラマ化され語り継がれていきます。
・ハッピースター制度…スタッフが、おもてなしを実践しているスタッフに投票します。そこには理由やメッセージも記入されていますので、受け取ったスタッフのモチベーションにつながります。獲得票数に応じてハッピースターバッジを贈り、6個獲得したスタッフは殿堂入りし、模範スタッフとして活躍の場が広がります。さらに、ハッピースターセレモニーに招待され、表彰とプレゼントを受けます。
・インセンティブ・ポイント付与「遊都おもてなしボーナスポイント」…ベネフィット・ワン社のポイントシステムを2014年10月に採用し、OMOME制度、ハッピースター制度と連動した「遊都おもてなしボーナスポイント(略称:ゆーぼ)」の付与基準を設けました。おもてなしに特化したこのポイントは、理念を実践しているスタッフに対して、スタッフ同士の褒め合いによって発生します。
3.結果
2010年から取り組んだ活動の結果、離職率が激減し、厳しい業界環境の中にありながらグループ売上高は2010年比152.7%となりました。
スタッフの姿勢にも大きな変化が表れ、理念の浸透、おもてなしの共感、そして実践から生まれる星獲得者が年々増加しています。
現在星2つが18名、4つが8名、6つが5名おり、スタッフの憧れであり目標ともなっています。
また、星獲得者という信頼は、雇用体系に関わらずアルバイトスタッフにも権限を渡し、サブリーダーとして活躍の場を広げることにもつながっています。
企業文化の醸成、浸透、そして実践が一つのサイクルとして循環しています。スタッフ全員が感謝の気持ち、尊敬の気持ちなどをインセンティブ・ポイントで表現できることは、全社的なチームワークを作り出す重要な要素となっています。
▲企業理念とおもてなしの心を表現するアイコン。あらゆる場面で使用
おもてなしの本質
自分が大切だと思っている人に対して「この人は何が好きなんだろう?」「何をしたら喜んでくれるんだろう?」と考え、実際にしてあげること
【セミナー概要】
名称: パート・アルバイト活性化セミナー
現場スタッフのモチベーションアップ!
~定着率向上のキーワードは『おもてなしの心』と『お互いを褒め合う文化』~
開催日時:2016年1月15日(金)14:00~16:00
会場:ウインクあいち 1008 (愛知県名古屋市)
共 催:株式会社遊都、株式会社ベネフィット・ワン
※ご参考:インセンティブ・ポイントとは https://bs.benefit-one.co.jp/incentivepoint/