日電協、第36回通常総会を開催
6月10日、日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は、パレスホテル東京にて、第36回通常総会ならびに懇親会を開催した。
記者会見では、理事長 佐野慎一氏が「遊技業界を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、今後も組合員が体で力を合わせて業界発展のためにまい進していく所存であります」と挨拶した。
平成28年度の事業方針としては以下のとおり。
○健全化・セキュリティ対策の推進
1. 流通過程における遊技機の不正改造等の撲滅
2. 不正に強い遊技機造り
3. ゴト行為の新たな手口の研究とその対策の推進
4. 不正改造ゴトがされにくい環境作りと発生時における毅然とした対処
5. 闇スロ撲滅対策の推進
○射幸性の抑制及び時代に適合した遊技機の開発研究
1. 高射幸性遊技機の撤去の促進
2. 射幸性を抑制し、業界の未来を見据えた遊技機の開発研究
○第6回「8月4日はパチスロの日」の実施
○社会貢献活動の推進
平成27年度(平成27年4月1日から平成28年3月31日)の日電協証紙発給枚数は、昨年より17.1%少ない665,377枚と発表された。
なお、今年より監事に大泉秀治氏が就任。常務理事の橘高照忠氏(「高」は、はしごだか)は今年をもって退任となった。
記者会見後に行なわれた懇親会では、来賓挨拶として、警察庁 生活安全局 保安課 古閑誠弘氏が登壇。都合で臨席できなかった課長 小柳誠二氏の代読をした。内容は以下のとおり。
昨今の回胴式遊技機の射幸性を踏まえ、射幸性の抑制、指示機能に係る性能のルール作り、これを積極的に行なうとともに、回胴式遊技機に関わる業者に対して司令塔となって組合員以外の方々に対しても指導・周知を行なっていることは承知している。
しかしながら、業界全般を見ると、依然として遊技機の不正改造事案や商品買取事案、違法な広告宣伝、商品提供事案が後を絶たないというもの実情。その他にも、のめり込みに起因する各種問題が発生するなど、健全化を阻害する要因があるもの事実。
このような状況の中、当庁ではこれまでも法令の施行を通じて著しく射幸性が高い遊技機を規制するとともに、各種違法行為に対して取り締まりを推進してきたところ。
今後も日電協をはじめ、業界の皆様も一致団結して国民から親しまれる健全な業界となりますよう、強力に推進することを心より期待している。
警察庁としても、皆様の自主的な活動の状況を踏まえつつ、パチンコの健全化、業界の健全化に向けて、指導・取り締まりをはじめとする各種施策を引き続き行なっていきたい。