名機プレイバック-2008
特定の1年を振り返り、登場した名機を独断と偏見で選んで紹介する本企画。
前回は2003年にスポットをあてたが、今回はその5年後、2008年をプレイバック!
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『名機プレイバック-2003』
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今から約12年前となるこの年は、2003年に禁止された先読み演出が解禁された年で『CR大海物語スペシャル』の泡前兆予告などがそれにあたる。
またこの年に一世を風靡したのが『CR牙狼』。当時はあまり認知されていなかったコンテンツでありながらも、82%の継続率とV入賞で即当たりとなるスペックが大きな支持を獲得し、今も人気が続くシリーズとなった。
なお、洞爺湖サミットの影響で全国的な入替自粛があったのもこの年になる。
さて、前置きはこれくらいにして早速、2008年の名機を振り返っていこう。
この年に起きた主な出来事を年表にまとめてみた。眺めれば当時の時代背景が理解できるというものだ。
1月 大阪府知事選で橋下徹が初当選
1月 中国製冷凍ギョーザで中毒、殺虫剤メタミドホス検出
2月 力士暴行事件で親方、兄弟子3人が逮捕
5月 中国四川省で大地震
6月 秋葉原通り魔事件が発生、7人が死亡
6月 岩手・宮城内陸地震で死者・不明者23人
7月 北海道・洞爺湖サミット開催
8月 北京五輪開幕、水泳で北島康介が2連覇を達成
9月 福田首相が辞任、麻生内閣発足
9月 リーマン・ブラザーズ経営破たん
11月 米大統領にオバマ氏当選
デジパチ名機編(9機種)
CR牙狼(サンセイR&D)
(C)2005 雨宮慶太/Project GARO (C)2006 雨宮慶太/東北新社・バンダイビジュアル
大当たり確率◆1/397.2
魔戒チャンス◆突入率→50%/継続率→82%
大当たり出玉◆約1760個
2008年を代表する一台といえばコレ。ホール導入後に人気が爆発的に上昇し、相次ぐ増台で一躍業界を代表する大ヒット機種となった。
その最大の要因は何といっても82%の継続率を誇る「魔戒チャンス」。
突入した時点で次回大当たりが濃厚となり、ラウンド中に継続をかけたバトルが展開される。
V入賞で即当たりとなる1種2種タイプならではの出玉スピードに、多くのファンが虜になった。
CR新世紀エヴァンゲリオン〜使徒、再び〜(ビスティ)
(C)GAINAX・カラー/ Project Eva. (C)Bisty
大当たり確率◆1/346.8→1/34.7
確変率◆65%
大当たり出玉◆約1620個
初号機をイメージした専用枠で登場したシリーズ第4弾。
画面を覆う初号機役モノやレイをフィーチャーした複数の演出が特徴。他にもいきなり訪れる「突発当り」や幻のエヴァ四号機が登場したのも本機からだ。
完成度の高い演出はファンの評価も高く、約20万台という特大ヒットを記録した。
CR大海物語スペシャル(三洋)
大当たり確率◆1/349.7→1/35.0
確変率◆65%
大当たり出玉◆約1560個
2005年に登場した『大海物語』がスペシャルになって登場。画面がより大きく綺麗になったことに加え、泡前兆予告や一発告知、さらには突確やラウンド中の昇格演出など、前作の『大海』にはなかった多数の要素が追加されている。
また「珊瑚礁の位置がいつもより高い」「マリンちゃんの指の動きが大きい」など、海物語シリーズにリーチ中チャンスアップが搭載されたのも本機からだ。
CRA大海物語スペシャルWithアグネス・ラム(三洋)
(C)excor.inc/東映
大当たり確率◆1/99.5→1/10.0
確変率◆100%(ST5回転)
大当たり出玉◆約430or650or1620個
海物語シリーズでは初となるタイアップ機。王道の甘海スペックで、大当たり後は5回転のSTに突入する。
幸運を呼ぶ女神「アグネス・ラム」は、回転中やリーチ後などで出現すれば大当たり濃厚。
ラウンド終了画面でアグネスのサインとともに登場すれば保留連チャンが濃厚となる。
CRぱちんこ冬のソナタ2(京楽産業.)
(C)KBS Media/Pan Entertainment All Rights Reserved.
大当たり確率◆1/299.1→1/33.2
確変率◆62.8%
大当たり出玉◆約1560個
2006年に登場し、一大ムーブメントを巻き起こした『ぱちんこ冬のソナタ』の後継機。メガポラリスギミックや初雪リーチなど、好評だった演出は残しつつ、各演出がパワーアップしている。
最大の変化は潜伏確変の可能性があるミニョンモードの存在で、これには賛否両論があった。
CRフィーバー春のワルツ(SANKYO)
(C)YOON'S COLOR.
大当たり確率◆1/300.6→1/37.6
確変率◆63%
大当たり出玉◆約1620個
こちらも人気韓流ドラマとのタイアップ機で、『ぱちんこ冬のソナタ2』に負けじと10万台OVERの大ヒットを記録した。
見どころはやはりドラマの世界観を再現した演出の数々で、名シーンがふんだんに使用された多数の実写系リーチや、チェハとウニョンのフィギュア役モノなどがファンから好評を得た。
CRぱちんこアバンギャルド(京楽産業.)
(C)アバンギャルド
大当たり確率◆1/314.8→1/31.5
確変率◆65%
大当たり出玉◆約1560個
アバンギャルド所属のアイドルが多数出演。
SPリーチではコスプレをしたアイドルが登場したり、確変中は告白に成功すれば確変継続と、その後のアイドル系パチンコのお手本となった一台だ。
ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ(Sammy)
武論尊・原哲夫/NSP 1983, (C)NSP 2007 版権許諾証SAE-307 (C)Sammy
大当たり確率◆1/399.6→1/40.0
確変率◆80%
大当たり出玉◆約600or1920or2240個
北斗の拳シリーズの第3弾で、確変突入率82%の『ケンシロウver.』とともにバトルスペックの礎を築いた珠玉の名機。
特に『ラオウver.』は手に汗握る確変中のバトル演出と、最大出玉2400個の破壊力が多くのファンの支持を受け大人気となった。
CR戦国乙女(平和)
大当たり確率◆1/299.3→1/33.5
確変率◆60%
大当たり出玉◆約1620個
今やすっかりと人気シリーズとなった『戦国乙女』の初代はこの年に登場。
戦国武将の名を冠した乙女たちが活躍する演出だけでなく、人気女性声優を贅沢に揃えるなど、「萌え」を明確に打ち出して人気を得た。
羽根モノ名機編(1機種)
CRA羽根ぱちんこ水戸黄門(京楽産業.)
(C)C.A.L/2007
賞球数◆3&4&10
ラウンド◆3or6or9or15or16R
大当たり出玉◆最大約810個
2008年に登場した羽根モノは『CRAモーニング娘』『CRAポチッと一発!おだてブタ』『CRA羽根ぱちんこ水戸黄門』の3機種のみで、この中では羽根モノなのに大量出玉が狙える『CRA羽根ぱちんこ水戸黄門』が人気を博した。
最大の特徴は約84%の継続率を誇る水戸ラッシュで、ラウンド終了後に水戸黄門の印籠マークが転がってくれば突入。
その後は盤面下部にある電チューの開放確率がアップし、ほぼ持ち玉を減らさずに次回大当たりが獲得できる。
ちなみに役モノはおなじみの「たぬ吉くん」タイプだ。
まとめ
というわけで2008年に登場した10機種を紹介したが、いかがだっただろうか。『CR牙狼』や『ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ』などがデビューし、前年に登場した『CR花の慶次』とともに大人気を獲得。その後のいわゆるMAXタイプの隆盛を決定付けた年でもあった。
また発表される機種の大半がタイアップ機という傾向がより顕著になった時期でもあり、海物語シリーズでは初となる『CRA大海物語スペシャルWithアグネス・ラム』が登場したのも象徴的な出来事だといえるだろう。
それでは、また次回をお楽しみに!