2024年のパチスロ登場機種を振り返る!!
パチスロ全体に占めるスマスロの割合は2023年が約59%だったのに対し、2024年は約85%(数値は以前発売の増台含む)。
「ジャグラーシリーズ」を除くとその傾向はより顕著となり、スマスロ一色になる日はそう遠くないかもしれません。
例年以上に大ヒット機種に恵まれなかった2024年、どんな一年だったのか月別に振り返ってみましょう。
1〜3月
前年リリースの機種がホールの主役
▼機種情報『吉宗RISING』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6830
1月
最も売れたのは『吉宗RISING』で15,000台。4号機時代に大ヒットしたそのネームバリューを武器に販売数を伸ばしました。
それ以外の新機種は4機種。
『Lパチスロ マクロスフロンティア4』や『スマスロ バイオハザードTM ヴィレッジ』が1万台以上導入されたので、目にする機会も多かったのではないでしょうか。
また、前年12月にリリースされた『スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION』の分割納入分も1万台以上入り、その台数規模ながら連日高稼働が続くなど“絆ブランド”の強さを実感した1月でした。
(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
(C)GIRLS und PANZER Finale Projekt
▼機種情報『Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6567
2月
最も売れたのは『Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章』で15,000台。“ガルパン”は1作目が2015年、その後2019年、2021年とコンスタントにリリースされ、この最終章で4作目。
成立役で攻防のバトルATが一定の評価を得ている印象です。
この2月の新機種は全部で8機種あり、その後増産増産で設置数を伸ばした『L ゴジラ対エヴァンゲリオン』や『スマスロ コードギアス 反逆のルルーシュ/復活のルルーシュ』なども登場しています。
そんな中、ホールを盛り上げたのは前年12月にリリースされた『スマスロモンキーターンV』。
増産分の導入もあり、一気にエースの座に躍り出た印象です。
▼機種情報『L南国育ち』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6791
3月
最も売れたのは『L南国育ち』で11,000台。こちらも4号機時代の大ヒットタイトルで、バタフライランプによる1G連告知に皆酔いしれました。
それ以外に9機種の新機種がリリースされ、その中にはスマスロ初のノーマルタイプ『スマート沖スロ ドラゴンハナハナ〜閃光〜』やその後コンプリート率の高さが問題視された『チバリヨ2』などもありました。
また、前年夏の『パチスロ からくりサーカス』が増台されるなど、“絆2天膳”や“モンキーターンV”同様、実績のある人気機種が勢力を拡大していきました。
4〜6月
満を持して“番長シリーズ”最新作が登場
▼機種情報『押忍!番長4』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6736
4月
最も売れたのは『押忍!番長4』で30,000台(その後の増産込み)。メーカー曰く「失敗できないタイトル」ということで総力を結集しそのブランドに恥じない作りで話題を独占しました。
結局、この“番長4”が2024年最も販売数を伸ばした機種となっています。
このほかには6機種がリリースされ、『ジャグラーガールズSS』や『スマスロ ゴールデンカムイ』も1万台以上の導入となりました。
また、この月は『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』の増台もあり、登場から1年半経ってもなお人気の高さを印象付けています。
(C)Bandai Namco Sevens Inc.
(C)Sammy
▼機種情報『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6232
5月
最も売れたのは『スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION』で13,600台。こちらも累計7作目となる人気シリーズで、根強いファンの多い息の長い機種です。
この5月は新機種が全部で5機種と少なめ。そんな中、販売数を伸ばしたのが『Lパチスロ 炎炎ノ消防隊』。
人気のあったメダル機『パチスロ 炎炎ノ消防隊』のゲーム性や演出をほぼそのまま継承した兄弟機のような位置付けでしたが、安心安定の秀逸なゲーム性は健在ということで導入期は大盛り上がり。
結果、その後の増産を含めトータル16,000台の導入となりました。
(C)SANYO BUSSAN CO.,LTD.
(C)SANTHREE CO.,LTD.
▼機種情報『L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6672
6月
最も売れたのは『L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION』で19,500台(その後の増産込み)。この機種は出玉規制が強化された5号機時代後半にあって唯一出玉力をアピールできた『聖闘士星矢 海皇覚醒』のスマスロ版で、ゲームフローなども前作を踏襲しています。
6月も新機種が5機種と少なめでしたが、その後注目される機種も登場しています。
それが『L ToLOVEるダークネス』。
見た目とは裏腹に、頭一つ抜き出た出玉性能に骨抜きにされたプレイヤーが続出しました。
7〜9月
SANKYOが2機種市場投入
(C)Project シンフォギアAXZ
(C)SANKYO
▼機種情報『Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6755
7月
最も売れたのは『Lパチスロ戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌』で21,500台。パチ&スロ共に実績のあるタイトルかつスマスロ時代の申し子SANKYOの機種ということで販売数を伸ばしました。
この7月の新機種は夏商戦を前に11機種と多め。
中でも『スマスロ真・北斗無双』や『沖ドキ!BLACK』、『スマスロ ゴッドイーター リザレクション』は初期導入16,000台以上とかなり注目を集めました。
特に“ゴッドイーター”はその後増台増台を重ね累計24,000台を記録するなど、“モンキーターンV”と合わせ山佐躍進の原動力となっています。
▼機種情報『スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6750
8月
最も売れたのは『スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒』で10,000台。安定的にそつなく販売する印象の藤商事がこの月の販売1位を記録しました。
7月の反動からか、8月は新機種4機種、1機種あたりの販売数も少なめでした。
一方で、ホールに足を運んでいて感じたのが人気機種の増台アピール。
“モンキーターンV”や“ToLOVEる”、“からくり”や“ゴジエヴァ”など、人気機種の増台が盛んに行なわれ、それらを大々的に告知し集客につなげたい思惑を強く感じました。
▼機種情報『Lパチスロ かぐや様は告らせたい』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6899
9月
最も売れたのは『Lパチスロ かぐや様は告らせたい』で20,500台(その後の増産込み)。1週目と3週目の分納という形となりましたが、稼働は現在に至るまで良好で、その後増産分含め累計20,000台超まで販売数を伸ばしています。
さすがリーディングカンパニーSANKYOといったところです。
この月の新機種も少なめで全5機種。
1万台近くまで販売数を伸ばした『パチスロL黄門ちゃま天』などもありました。
10〜12月
“リゼロ”と“モンハン”で明暗が分かれる形に
(C)DAITO GIKEN,INC.
▼機種情報『スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6636
10月
最も売れたのは『スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2』で28,000台。この機種は6号機初期の牽引役となった『Re:ゼロから始める異世界生活』の後継機ということで導入前の噂の段階から導入後の稼働状況までその一挙手一投足が注目されました。
ゲーム性としては、スマスロ化したことで前作を超える瞬発力を実現し、その強欲なまでの一撃性能に魅せられたプレイヤーが続出しました。
それ以外の新機種は5機種あり、中でも人気機種だった前作をスマスロ化した『スマスロ 鬼武者3』や『スマスロ頭文字D 2nd』が販売数を伸ばしました。
▼機種情報『スマスロ モンスターハンターライズ』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=7009
11月
最も売れたのは『スマスロ モンスターハンターライズ』で18,500台。シリーズ通して人気の超抽選バトルに、イマーシブ(没入感)をテーマにした映像クオリティやサウンドなどが加わり、臨場感あふれるプレイ環境を実現。
今なお高稼働上位をキープする傑作です。
この11月も新機種は少なめで全5機種となりましたが、『Lバンドリ!』が1万台以上を記録するなど注目度の高い機種は目標を優に超える販売数となっています。
▼機種情報『Lダンベル何キロ持てる?』
https://www.pachinkovillage.com/slot/s.php?M=6756
12月
最も売れたのは『Lダンベル何キロ持てる?』で20,500台。こちらも今年の大ヒットメーカーSANKYOの作品です。
パチンコミドルタイプ、甘デジタイプに続くパチスロ初タイトルではありましたが、勢いのあるメーカーからのリリースということで目標を大きく超える初回2万台超え。
納得の数字です。
12月の新機種は10機種と多く、その中でも『Lルパン三世 大航海者の秘宝』や『L 犬夜叉』、『ウルトラミラクルジャグラー』などが1万台クラスの導入となっています。
まとめ
2024年最も売れた機種は『押忍!番長4』で3万台。トップの割には少ない印象ですが、これはやはりホールとしては動くかどうかわからない新機種よりも実績のある人気機種を増台したほうがいいと判断しているからでしょう。
人気機種が増台を重ね累計3万台オーバーした例として、『スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION』(38,500台)、『スマスロモンキーターンV』(36,500台)、『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』(35,500台)、『パチスロ からくりサーカス』(33,000台)などがあり、スマスロ以外でも『沖ドキ!GOLD(-30)』(47,400台)、『ゴーゴージャグラー』(42,000台)などが存在します。
そんな2024年のバチスロ業界は、新機種81機種、総販売数は約72,1000台(以前導入機種の増産分含む)。総販売数は前年比96%、前々年比だと100%。
パチンコ総販売数が前年比81%と大きく落ち込む中、パチスロは大きく減らすことなくキープできている状況と言えるでしょう。
今年はボーナストリガーと呼ばれるノーマルタイプの確変機が登場する予定となっています。
これによりプレイヤーの選択肢が増えることは確実で、ますますパチスロ業界が活性化していくことでしょう。今年もパチ&スロから目が離せません。
※ページ内の販売数は独自調査