特集 2025/03/03 09:00
2024年販売実績 パチンコ機種部門第1位受賞インタビュー(サミーグループ)
2024年のパチンコ機種部門にて、サミーグループ『e北斗の拳10』が販売台数第1位となりました。2023年のパチスロ機種部門1位に続き、パチンコでの受賞おめでとうございます!
サミー株式会社 代表取締役社長執行役員COO 星野歩様に記念品の贈呈とインタビューをさせていただきました。
2024年のパチンコ機種別部門での販売台数第1位を獲得されました。今のお気持ちを教えてください。
――サミー株式会社 代表取締役社長執行役員COO 星野歩様 「以下:星野様」
『e北斗の拳10』で1位を取れたことは非常に嬉しいです。
しかし、昨年のパチンコ全体の販売台数が約78万5千台、そのうち3万5千台販売の機種で1位。
販売台数5万台を超えることなく受賞、果たしてこの状況を楽観視していいものかと戸惑いを感じております。
ビレッジ:パチンコ全体が現在厳しい状況というのが、台数からも見て取れますね。過去の御社の販売台数と比較してみると、2018年『ぱちんこCR真・北斗無双 第2章』が約6万3千台販売で、パチンコ年間機種別トップの販売台数となっておりました。
星野様:はい、その台数から比べると約半分の台数で今年は終わってしまっているため、1位獲得は喜ばしくも複雑な気持ちです。元々今回は3万台を超えたいという狙いがあり、発売のタイミングも、スマパチが少し浸透してきた中で行なえましたので、そういった点では良かったかと思います。
昨年、開発・製造・販売で何か変化したことはございますか?
星野様:大きく変わったことはありませんが、稼働を意識した機種開発をしていこうという気持ちは、より一層高まりました。
2023年の『スマスロ北斗の拳』では、稼働面でご納得いただける結果を残せたかと思います。
その際、ホール様とファンの皆様の双方にとって、稼働する機種が一番良いと感じました。
そのため遊技時の面白さはもちろん、高稼働を目指した機種開発をより意識するようになりました。
ビレッジ:お話に出た『スマスロ北斗の拳』の登場により、スマスロが一気に普及、盤石化したイメージがありました。
一方まだスマパチのシェア率が低い中での登場となった『e北斗の拳10』。他メーカーでは、P機とスマパチ、両方での発売が行なわれることもございますが、『北斗の拳10』をスマパチのみで販売した理由はございますか?
星野様:P機とスマパチ両方を準備するリスクというのがあると思います。両方同じタイミングで、適合を取れれば良いのですが、不適合となった場合は販売タイミングを失う可能性があります。
あとは申し訳ないのですが日工組の理事メーカーで、スマパチ販売が一番遅かったのは弊社だと思います。
お待たせした分、発売するなら、やはりもう『北斗』でいくしかない、『北斗』でスマパチをという思いで販売へと至りました。
パチンコ全体が厳しいと言える中、今後機種開発で重視していくポイントなどはございますか?
星野様:昨年同様、やはり稼働する機種というのを念頭に置いて、開発していきたいと思います。
弊社では、他メーカー様の機種研究もしっかり行なっています。変動秒数や、リーチのパターン・頻度など、細かい点をしっかり分析・吸収して、自分たちの機種開発に今まで以上に活かしていきたいです。
あとは、ホール様が扱いやすいスペックというのも意識しています。
その中の一環として、次の『e真・北斗無双 第5章 ドデカSTART』は、通常より多くの回転数を体感しやすいことで、高稼働につながるのではと考えています。
「デカヘソ」のようなトレンドにも乗っかり、ファンの皆様にも刺さる機種開発をしていきたいです。
ビレッジ:流行りをおさえつつ、ホール様に扱っていただきやすい機種が、結果ファンの皆様の遊びやすい機種へとつながっていく、といった流れですね。ちなみに、スマパチ開発については何か意識されていることはございますか?
星野様:スマパチの台数、分母を増やしたいと思っています。パチスロの方は、スマスロが過半数を大きく超えてきているので。
ホール様の島の中で、他メーカー様とのシェア率の取り合いというよりは、パチンコ全体・ホール様の島全体で見た時のスマパチのシェア率を上げていきたいです。
ビレッジ:2024年販売のスマート遊技機割合は、スマパチがパチンコ全体の約22%、スマスロがパチスロ全体の約85%と、スマパチはまだまだこれからといった状況でした。今年本格普及となるように願っています!
続いて、御社は『北斗の拳』シリーズなど定番タイトルの他に、パチンコ・パチスロ共に積極的に新規コンテンツ投入をされているイメージがございます。
現在、新規コンテンツの遊技機化を決定する際に重要視しているポイントはございますか?
星野様:やはり、パチンコ・パチスロの演出に落とし込んだ際に、当落までの演出が分かりやすく開発できるコンテンツでしょうか。
日常系アニメなどでは、そういった当落演出の導入がなかなか難しいです。
あとは、登場キャラクターも多い方が作りやすさはあります。
楽曲は最近のアニメは元々良いものが多いので、楽曲込みで遊技機化の許可を取れるように頑張っています。
以前イベントで展示した『東京リベンジャーズ』は、当落演出が作りやすく、キャラクターも多いです。代表曲も含め遊技機化できるように鋭意開発中です。
星野様:今年は6月頃にパチスロ「BT機」、また7月頃にはパチンコ「LT3.0プラス」といった形で、パチンコ・パチスロ共に期待で来るスペックのバージョンアップが予定されています。
そこに向けて、現在各社色々仕込み中ですので、是非期待していただきたいです。
そして、何がとは言いませんが今年は負けてしまったので、来年取り返しにいきます!

インタビューありがとうございました。
今年はパチスロの方での受賞&「LT3.0プラス」によるスマパチの普及に期待しております!
サミー株式会社 代表取締役社長執行役員COO 星野歩様に記念品の贈呈とインタビューをさせていただきました。

2024年パチンコ機種別販売台数、第1位についての思い
――パチンコビレッジ「以下:ビレッジ」2024年のパチンコ機種別部門での販売台数第1位を獲得されました。今のお気持ちを教えてください。
――サミー株式会社 代表取締役社長執行役員COO 星野歩様 「以下:星野様」
『e北斗の拳10』で1位を取れたことは非常に嬉しいです。
しかし、昨年のパチンコ全体の販売台数が約78万5千台、そのうち3万5千台販売の機種で1位。
販売台数5万台を超えることなく受賞、果たしてこの状況を楽観視していいものかと戸惑いを感じております。
ビレッジ:パチンコ全体が現在厳しい状況というのが、台数からも見て取れますね。過去の御社の販売台数と比較してみると、2018年『ぱちんこCR真・北斗無双 第2章』が約6万3千台販売で、パチンコ年間機種別トップの販売台数となっておりました。
星野様:はい、その台数から比べると約半分の台数で今年は終わってしまっているため、1位獲得は喜ばしくも複雑な気持ちです。元々今回は3万台を超えたいという狙いがあり、発売のタイミングも、スマパチが少し浸透してきた中で行なえましたので、そういった点では良かったかと思います。
ヒットタイトル『北斗の拳』と、昨年のパチンコ開発について
ビレッジ:2023年はパチスロの機種別で『スマスロ北斗の拳』が1位。そして2024年はパチンコの機種別で1位となっております。昨年、開発・製造・販売で何か変化したことはございますか?
星野様:大きく変わったことはありませんが、稼働を意識した機種開発をしていこうという気持ちは、より一層高まりました。
2023年の『スマスロ北斗の拳』では、稼働面でご納得いただける結果を残せたかと思います。
その際、ホール様とファンの皆様の双方にとって、稼働する機種が一番良いと感じました。
そのため遊技時の面白さはもちろん、高稼働を目指した機種開発をより意識するようになりました。
ビレッジ:お話に出た『スマスロ北斗の拳』の登場により、スマスロが一気に普及、盤石化したイメージがありました。
一方まだスマパチのシェア率が低い中での登場となった『e北斗の拳10』。他メーカーでは、P機とスマパチ、両方での発売が行なわれることもございますが、『北斗の拳10』をスマパチのみで販売した理由はございますか?
星野様:P機とスマパチ両方を準備するリスクというのがあると思います。両方同じタイミングで、適合を取れれば良いのですが、不適合となった場合は販売タイミングを失う可能性があります。
あとは申し訳ないのですが日工組の理事メーカーで、スマパチ販売が一番遅かったのは弊社だと思います。
お待たせした分、発売するなら、やはりもう『北斗』でいくしかない、『北斗』でスマパチをという思いで販売へと至りました。
2025年のパチンコ・パチスロ開発のポイントは…?
ビレッジ:最初に少しお話が出ましたが、昨年のパチンコ販売台数が約78万5千台と大幅に減少しました。パチンコ全体が厳しいと言える中、今後機種開発で重視していくポイントなどはございますか?
星野様:昨年同様、やはり稼働する機種というのを念頭に置いて、開発していきたいと思います。
弊社では、他メーカー様の機種研究もしっかり行なっています。変動秒数や、リーチのパターン・頻度など、細かい点をしっかり分析・吸収して、自分たちの機種開発に今まで以上に活かしていきたいです。
あとは、ホール様が扱いやすいスペックというのも意識しています。
その中の一環として、次の『e真・北斗無双 第5章 ドデカSTART』は、通常より多くの回転数を体感しやすいことで、高稼働につながるのではと考えています。
「デカヘソ」のようなトレンドにも乗っかり、ファンの皆様にも刺さる機種開発をしていきたいです。
ビレッジ:流行りをおさえつつ、ホール様に扱っていただきやすい機種が、結果ファンの皆様の遊びやすい機種へとつながっていく、といった流れですね。ちなみに、スマパチ開発については何か意識されていることはございますか?
星野様:スマパチの台数、分母を増やしたいと思っています。パチスロの方は、スマスロが過半数を大きく超えてきているので。
ホール様の島の中で、他メーカー様とのシェア率の取り合いというよりは、パチンコ全体・ホール様の島全体で見た時のスマパチのシェア率を上げていきたいです。
ビレッジ:2024年販売のスマート遊技機割合は、スマパチがパチンコ全体の約22%、スマスロがパチスロ全体の約85%と、スマパチはまだまだこれからといった状況でした。今年本格普及となるように願っています!
続いて、御社は『北斗の拳』シリーズなど定番タイトルの他に、パチンコ・パチスロ共に積極的に新規コンテンツ投入をされているイメージがございます。
現在、新規コンテンツの遊技機化を決定する際に重要視しているポイントはございますか?
星野様:やはり、パチンコ・パチスロの演出に落とし込んだ際に、当落までの演出が分かりやすく開発できるコンテンツでしょうか。
日常系アニメなどでは、そういった当落演出の導入がなかなか難しいです。
あとは、登場キャラクターも多い方が作りやすさはあります。
楽曲は最近のアニメは元々良いものが多いので、楽曲込みで遊技機化の許可を取れるように頑張っています。
以前イベントで展示した『東京リベンジャーズ』は、当落演出が作りやすく、キャラクターも多いです。代表曲も含め遊技機化できるように鋭意開発中です。
業界関係者・ファンの皆様へのメッセージ
ビレッジ:最後にパチスロも含め、今年の意気込み、業界関係者・ファンの皆様にメッセージをお願いします。星野様:今年は6月頃にパチスロ「BT機」、また7月頃にはパチンコ「LT3.0プラス」といった形で、パチンコ・パチスロ共に期待で来るスペックのバージョンアップが予定されています。
そこに向けて、現在各社色々仕込み中ですので、是非期待していただきたいです。
そして、何がとは言いませんが今年は負けてしまったので、来年取り返しにいきます!

インタビューありがとうございました。
今年はパチスロの方での受賞&「LT3.0プラス」によるスマパチの普及に期待しております!